5月2週 木曜日
村30 町7
ダ19 討伐1 フ4
人1 犯1
魔100 中11 上1
剣100 剣中11 剣上1
回復7
採取35
草13 花5 実15
料理2
石工2
木工2
体5
女1
村や町。
それらの区分は、法律によって厳密に決められている。
人口500人以下であれば村。
人口501人~2000人であれば町。
人口2001人~3000人であれば○○町。
そしてそれらの区分は、国からの税金や助成金、適応する規則を決める。
もちろん村よりも町が、町よりも○○町が、経済面で有利になるため、どこも人口を増やす政策はたくさん取っている。
また、そのせいか、異世界では人口管理の方法が妙に発達している。
個人個人を識別できる戸籍とまではいかないが、どこの家庭に何人住んでいるか。
宿屋や賃貸物件に何人住んでいるか、それらの情報は役所がきちんと持っているらしい。
異世界において、村や町、そういった区分はかなり重要で、間違えてはいけない大事なもの。
ただし、村や町の名前自体は、そこまででもないのだとか。
「大体、村長や町長がつけるらしいぜ? 名前は。だから町長が変わった時とか、気に食わなかったら名前変えるらしいしよ」
「へえー」
馬車を運転する男は言う。
「けど変えられねえこともあってな。貴族様がつけたら変えちゃいけねえんだってよ。昔、ここら辺の貴族様が息子の名前を色んな町とか村に付けてな。おかげで今でもこの辺りの町や村はほとんどヘデラルなんだよ」
「へえー」
俺はそれに相槌を打つ。
ヘデラル町を出てから数時間。
目的地は、ヘデラル村。
名前一緒やないかい! と思ったら、そんな事情があったらしい。
どこにもかしこにも、事情というものはあるものだ。
今聞いただけでは、馬鹿かよ、と思ってしまう事情だが、しかし、当時は並々ならぬ事情があったのかもしれない。
俺が町を出た事情も、聞いただけなら、馬鹿かよ、と思われてしまう事情だが、世界の常識の違いという並々ならぬ事情があったように。
まさか異世界のセックスの方法があれほどまでに違うとは。
確かに女の子は途中からドン引きしていたが、そういう目をするのが普通だと思っていたから気にしなかった。
結果、出禁。
ヘデラル町は、人口1000人ほどの小さな町だ。一度噂が漏れればあっと言う間に広がる。
町にこれ以上滞在することは、俺の未熟な精神ではできなかった。
「だからまあ、大体もうヘデラルとは言わねえな。あっちは丸太の。今から行くとこは川沿いの。そんな風に呼んでる」
「通りで。じゃあ、その川沿いの村の次に行く町もですか?」
「そうそう。ただ町じゃねえ、そこも村だ。畑のって呼んでる。ジュザイムに行くんなら、そうだなあ、多分その次は坑道町か? そこもヘデラルだぜ」
「へえー、マジでたくさんありますね。厄介っすわ」
「慣れれば別にんなこともねえよ」
馬車はガタガタと、土の道を進む。
今しがた、隣を一台の馬車がすれ違ったが、その際にはどちらかが草の茂った道に一旦出なければならないほど、土の道は狭い。
しかし、それなりに均されているのか、あまり揺れない道だ。
夜までには着くらしいので、俺もあの鼻水のような味の酔い治しをあまり飲まずに済む。ありがたい。
馬車に乗れたのも僥倖だった。
町を出るため、誰かの馬車に乗せてもらおうと画策していると、偶然、俺をヘデラル町まで乗せて行ってくれたおっさんを発見した。
この馬車に乗れたのは、その人の紹介だ。
ド田舎では、人脈こそが信用の証。
知り合いであれば、あとは簡単だった。
馬車はそれからも走り、一度だけ1m近くあるヤドカリのような魔物と遭遇したが、魔物はビックリして殻にこもって動かなくなったのでそのままスルー。
何事もなく、俺達は村に到着した。
「明日は商売するけど、明後日は日の出すぐに出発するからな。近いから昼前には着くけど、そこは市やるから早めに着きたいんだ。んじゃあ」
「はい。お休みなさい」
何事もなく今日も1日が終わる。
お読み頂きありがとうございます。
何もない1日です。
何かあるのは、6月くらいからと、まだまだ長いですが、面白くなりますので、末永くお付き合い下さると嬉しいです。
ありがとうございました。




