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5月2週 水曜日

村30 町6

ダ19 討伐1 フ4

人1 犯1

魔100 中11 上1

剣100 剣中11 剣上1

回復7

採取35

草13 花5 実15

料理2

石工2

木工2

体5

女1

 地球と異世界では、考え方や概念、常識までもが全く違う。

 その違いは、日本と海外以上である。


 ゆえに、何かに対する捉え方も違えば、知っている知識や経験した蓄積も違う。

 何かに対するやり方も違えば、生理的に嫌悪する対象も違う。


 例えば、ゴキブリとスライム。


 地球でゴキブリと言えば、どこでも嫌われ者だ。

 海外産のゴキブリはあまり素早くないが、それでも嫌悪の対象であるし、日本産の素早いゴキブリは海外に進出して、世界を恐怖のどん底に陥れた。


 彼等を触れる者などこの世に存在しない。

 彼等に怯えぬ者などこの世に存在しない。

 彼等は、そう、言うなればこの世に存在してはいけない、悪魔の使者である。


 だが、異世界でゴキブリは嫌われていない。

 魔物であるため、ペットにする者こそいないだろうが、見かけても、それは他の魔物に対する反応となんら変わらない。


 異世界で、どこでも嫌われ者なのは、スライムだ。

 動きは素早くないが、どんな隙間にも侵入でき、通った後には粘液が残る。食料と言えぬ物までなんでも捕食し、何を食べても無限に増殖していく。

 1匹見かけたら既に30匹はおり、毒などもほとんど効かず、見かけ次第叩き殺そうとしても、ほとんどの場合殺せない。粘液が飛び散るだけだ。


 彼等を触れる者など異世界に存在しない。

 彼等に怯えぬ者など異世界に存在しない。

 彼等は、そう、言うなればこの世に存在してはいけない、悪魔の使者である。


 スライムが。あの可愛らしい姿で国民的な人気を誇るスライムが、異世界ではそこまで嫌われているだなんて、地球の人達は予想もできないに違いない。

 しかしどこまでも嫌われている。


 地球では良くても、異世界では駄目なことなどたくさんある。

 だから地球の常識しか知らない俺は、時にその琴線に触れる。


「いや、貴方はね、出禁だよ。2度と来ないでくれる?」

「はい?」


 俺は、今日も娼館にやってきていた。

 昨日はあまりにも素晴らしい夜だったからだ。


 相手は、そこまで美人というほどでもなかったが、しかし、人生で一番楽しかったと言って良い。

 異世界という見知らぬ場所に来て、散々頑張って、その結果辿り着いたからかもしれない。

 異世界に来てから、戦いを経験し、筋肉を鍛え、男性ホルモンが活発に働いていたからかもしれない。

 相手の女の子に、猫耳と猫尻尾が生えていたからかもしれない。


 だから今日もと、思わず足を運んでしまったのだが、娼館に入った途端、受付の男にそんなことを言われた。

 俺は思わず「な、なんでです?」と聞き帰した。


「決まってるじゃない。聞いたよ、あんな変態プレイをする奴、お断りさ」

「へ、変態?」

「キスの時、口の中に舌を入れたんだろう? 気持ち悪い。それから耳も舐めるわ胸も舐めるわ」

「いや、それは普通のことじゃあ……」

「その若さでどれだけ変態なんだ!」

「ええっ?」


「世の、情事に飽きた変態貴族だってそんなこと思いつかないだろうよ。……泣いてたよあの子は……」

「……」

「2度と来るんじゃねえ。その面、今度この界隈で見つけたら、ただじゃおかねえからな!」

「……」


 地球と異世界で、色々な差異があるのは分かっていたが、まさかセックスのやり方まで違うとは。


 地球産プレイは、異世界ではド変態だったらしい。


「嘘だろ……」


 俺はトボトボと、意気消沈した足取りで帰った。

 そして、


「町を出よう」

 俺はそう決めた。

お読み頂きありがとうございます。

ブックマーク、評価、ありがとうございます。

物語は順調に進んでいます。これからも頑張ります。

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