4月4週 月曜日 その2
村21
ダ15 フ1
魔100
剣100
採取28
草11 花5 実12
料理1
『ケビン
ジョブ:剣士
HP:100 MP:100
ATK:28 DEF:28
CO:--』
『ライアス
ジョブ:戦士
HP:95 MP:100
ATK:27 DEF:28
CO:--』
『ホロード
ジョブ:冒険者
HP:100 MP:100
ATK:26 DEF:26
CO:--』
『ヨランダ
ジョブ:僧侶
HP:100 MP:93
ATK:54 DEF:22
CO:--』
『キジョウ・エト
ジョブ:異世界民
HP:85 MP:100
ATK:18 DEF:20
CO:--』
パーティーのATKとDEFはこんな感じ。
俺だけ飛び抜けて弱い。
そしてヨランダさんが飛び抜けて強い。
しかし、ヨランダさんは僧侶。装備しているのは杖。
どうやら杖には、攻撃モーションがないようで、どう攻撃してもダメージを与えられないのだとか。俺以外にはHPが見えないが、まあ、魔物を倒せなきゃ否応にも気付く。
そのため、魔物を殴るなんてことはしないため、剣などのように折れることはない。
折れなければ買い換える人は必然的に減るし、杖を使う人は剣を使う人よりも少ないため、あまり売れない。だからかヨランダさんの杖はATKが倍でも、値段的には他の人の武器よりも安いのだとか。
杖は、スキル専用武器。
僧侶なら、回復スキル専用武器である。
俺とライナスさんも、手合わせにより減ったHPを回復して貰っている。
ちなみに、1度のスキルで回復するHPは、大体1。たまに2。「ライアスあんたは1回ね。エトは3回してあげるわ、サービスよ。これで良し」なんてヨランダさんは言っていたが、全然良しじゃないと思います。
でも、こう、回復してくれていると、なんだか、恋に落ちそうだった。
兄貴分たるケビンさんと、ドロドロの三角関係になってしまう。
本物の兄弟になってしまう。
「いたぞ。フライトンボと、ブラッディーワームだ」
そんなことを考えていると、先頭を歩いていたケビンさんが声をあげた。
『フライトンボ
ジョブ:揚蜻蛉
HP:100 MP:100
ATK26 DEF:26
CO:--』
『ブラッディーワーム
ジョブ:血蚯蚓
HP:100 MP:100
ATK26 DEF:26
CO:--』
見ると、そこには2匹の魔物がいる。
ころもに身を包んだ、フライってそっちかいっ、と思わず突っ込んでしまいそうなトンボと、怪我してるのか? と思わざるを得ないミミズ。
「ライアスとホロードはブラッディーワームを、俺とエトでフライトンボをやる!」
ケビンさんはそう言って、俺にちょいちょい、と指で合図をする。
それを即座に察した俺は、ケビンさんの隣に立った。
……なんだか初日を思いだすな。
「あの時を思いだすなあ。エト」
どうやらケビンさんも同じことを考えていたようだ。嬉しい。もう兄弟になってしまうべきだろうか。
「フライトンボは、あまり動きは速くない。気をつけていれば大丈夫だ」
戦闘が始まる。
ダンジョンでは1階から10階と、11階から20階では、諸々が大きく違う。
まず、魔物の数。1度に最大で2匹出てくるようになる。
さらに、階数×3のチームが出現する。そのため、13階なら、39チーム。その内3割ほどが2匹であるため、大体50匹。
それから、通路や部屋の大きさ。
通路は、6m×20m×6mに。部屋は20m×20m×20mに。
宝箱と罠も増える。
正確な数はケビンさん達も知らなかったが、話を聞く限り、どちらも階の2倍だ。
そして、飛行高度。
1階から10階では、どの魔物も飛ばなかった。飛んで移動するのが主体の魔物ですら、ちょこちょこ歩いてくる始末。
しかし、11階から20階では、1mの高さまで飛べる。
だからフライトンボも、胸の高さまで飛んでいる。
もちろん、攻撃もそのままする。
赤い線が、俺の腕目掛けて引かれた。
「エト!」
「はい!」
シットリしたまずそうなころもをつけたフライトンボは、羽を重たそうに動かし、迫ってくる。
動きは速くない。
問題は、飛んでいる相手に攻撃を止められる強さで攻撃できるかどうかだ。だから、問題ない。
「エッ」
『フライトンボ
ジョブ:揚蜻蛉
HP:96 MP:100
ATK26 DEF:26
CO:--』
どこかで聞いたことがあるような声をあげ、フライトンボは怯む。
ケビンさんは横から、すかさず追撃。
俺はケビンさんの攻撃が終わると同時に、2,3回追撃。
それが終わると、一旦離れた。怯みから立ち直ったフライトンボから反撃を食らわないため。
しかしその瞬間、視界に、仲間への攻撃を示す、黄色線が引かれた。
「ケビンさん!」
「おう!」
立ち直ったフライトンボは、今度、ケビンさんに向かう。
1階から10階と、11階から20階で違う点は、まだまだある。
例えば、行動パターン。
フライトンボは、今度は腕目掛けてではなく、胸目掛けて線を引いている。
そして、噛み付くのではなく、体当たりを仕掛けた。
1階から10階では、攻撃方法は状況によって違うものの、同様の状況では必ず同じ行動をとる。しかし11階から20階では、同様の状況であっても、2つのパターンをランダムで取る。
「せや!」
ケビンさんは、その体当たりを、剣で受け止めた。
ナイス反応。
けれど、フライトンボの攻撃は終わらない。黄色線が再び引かれる。
そう、11階から20階では、魔物の攻撃は単発で終わらない。ほとんどの場合、2連撃。
「ケビンさん!」
「大丈夫だ!」
だが、11階以上で戦い慣れているケビンさんにとっては、無問題。
攻撃を受け止められているフライトンボを、俺は横から剣で斬る。
続いて、ケビンさんも。
次の攻撃は俺に来たが、青い線が腹を目掛けての斬り上げを指示して来たためそうすると、弱点だったのか、簡単に怯ませられた。
「上手いなあエト。これならすぐ15階でも戦えそうだな」
「ホントですか。嬉しいっすね! とりゃ!」
そうして、2人で戦うとこんなに楽なのか、と思えるほど、あっけなく13階の初めての戦闘は終わった。
そして、先ほどの言葉通り、すぐに俺達は14階へ上がり、明日から15階に行くことを決めた。
倒した魔物は、39匹。
手数料を引いた合計で、銀貨29枚と銅貨16枚。
5人で割れば銀貨5枚と銅貨80枚ちょっと。
最近の稼ぎと比べれば随分と少ないが、俺が慣れることを重視してくれてこれだし、とにかく安全だった。
肉体的にも精神的にも疲労は少ない。
「等分で良いんですか? 俺、加わったばっかりで、武器も一番弱いですけど」
「気にするなよ。うちはこれでやってるんだ。さあ、飯だ。エトの加入祝いだからな、今日は豪勢に飲むぞー」
「おー」
「おー」
「いえーい」
そして俺は、異世界で一番美味しいご飯を食べた。
ちなみに、俺も酒を頼もうとしたところ、全員から止められ、お酒は飲めなかった。
なにゆえ……。
カルモー村編もそろそろ終わります。
頑張ります。




