表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

31/144

4月3週 休日

村20

ダ14 フ1

魔100 中11

剣100 剣中11

採取28

草11 花5 実12

料理1

 ダンジョンにおいて、パーティーを組むメリットは大きい。


 まず、ダンジョン11階から、魔物は1度に2匹出てくる。

 戦っていると分かるが、2匹を同時に相手にするのは、かなり難しい。できなくはないだろうが、何度かダメージは受けてしまう。


 しかしパーティーメンバーがいれば、1匹1ずつ受け持つことができるため、2匹出てきても1対1。

 安全に戦うことができる。


 それから、武器や防具の破損にも強い。

 例えば俺が、また武器を壊すとする。嫌な想像だが。

 ともかくそうしたなら、俺のATKは18から10に下がる。再び、8階で戦っていけなくなるだろう。


 課金ができる俺だからこそ、+5の恩恵によって、6階7階で戦えるが、普通はない。それならきっと、6階7階ですら辛いだろう。

 4階、5階。

 1人では、武器や防具を破損した場合、階を大きく下げなければいけない。


 必然的に、稼ぎも下がる。


 しかしパーティーメンバーが複数いれば、1人のATKDEFが下がっても、あまり関係ない。


 誰かのATKが半分、2分の1になったとしても、2人パーティーなら全体で見れば4分の3になるだけ。

 3人パーティーなら6分の5に、4人パーティーなら8分の7になるだけ。


 階を下げる必要性は、全く見当たらない。

 同じ階で戦うことも十分可能である。


 パーティーを組むことには、メリットがとても多い。


 もちろんデメリットもある。


 稼ぎは複数人で組むと減るし、実力が離れすぎていると、おんぶに抱っこのようになるし、そんな場合稼ぎをどう分けるのかも問題になる。

 また、仲間内で揉め事があったりもするだろう。


 しかし、やはりメリットは大きい。

 パーティーとは、仲間とは、良い物だ。


 俺はそう思い、宿屋から出て、ダンジョンへ向かう。

 今日は休日でダンジョンもやっていないため、服装は鎧ではなく、普通の服。


 異世界の服装、というか、カルモー村だけかもしれないが、見た目はワンピース。

 ボトムは穿かない。

 以前着替えを購入した際、「あれ? ズボンは?」と言ったら、変な顔をされてしまったくらい。


 ボトムは、猟師が猟をする時だとか、そんな時にしか着用しない仕事着で、普段は男も女もワンピースだ。


 なんとなく気恥ずかしく、股がスースーするのであまり好きじゃないのだが、ズボンを普段から穿いていたりすると、変な目で見られる。

 ただでさえ、多少なりとも変な目で見られている自覚があるので、自重している。


 なお、多少変な目で見られるのは仕方がない。

 生きてきた世界と、この異世界では、常識も違い過ぎる。

 俺も、彼等を変な目で見ているから、おあいこだ。相殺されている。いや、むしろ倍増している。でも見てしまう。人の慣習とは恐ろしいよ。


 今着ているワンピースに名称はない。ただただ、服、と呼ばれている。

 服の形自体は色々あるようなので、服屋なら名称を知っているかもしれないが、カルモー村にはいない。俺の服も週に1度来る行商人から買ったものだ。

 まあ、名称なんてどうでも良い。


 ちなみに、お洒落な若者は、服の上から、帯びのような布を、腰だとか、肩からだとか、それぞれの形で巻くようだ。

 村にいる騎士の若者や、数名の冒険者は、そうしている。

 俺は巻かない。

 ダサイから。


 だから俺は、服を1枚だけ着て、そこに剣帯を巻いて剣だけを装備している、そんな格好だ。

 4月も終わり頃、そのまま外にいても、そう寒くはない。


 俺は林を抜け、ダンジョンに到着した。


 そこには、ケビンさん。

 それから、ケビンさんのパーティーメンバーがいる。

 村付きであるケビンさん達一向は、ダンジョンから魔物が出てきた場合に備えるため、休日は必ずダンジョン前にいる。


 俺は、ケビンさん達に会いにきた。


「ケビンさん、決めました。俺を仲間に入れて下さい」


 その言葉を言うために。


 ケビンさんのパーティーは、現在4名。


 ケビンさん、ライアスさん、ホロードさん、ヨランダさん。


 全員同年代で、30そこそこ。

 ライアスさんは、村で一番背が高く、ガタイが良い。見た目からして力持ち。

 ホロードさんは、俺が異世界に来た初日、林から走って出てきた人。実年齢以上に老けている。

 ヨランダさんは、女性。村で二番目に若い女性だが、ケビンさんと付き合っているくさい。


 そんな3人が、俺の言葉に一斉に振り向いて、そしてケビンさんを見る。


「そっか。じゃあ、よろしく頼むぜ、エト」

「はいっ」


 というわけで、俺にも仲間ができた。

 明日から、5人での冒険が始まる。

 

 きっと、今までとは全く違うものになるに違いない。


 早速、明日ダンジョンへ行くらしい。

 俺の力試しも兼ねて、いつもより低い13階から行ってくれるそうだ。


 13階の魔物を俺は知らないし、今まで戦ってきた魔物達よりは絶対に強い。

 それに、もしかしたら、ゴキブリよりも気持ち悪い魔物が出てくるかもしれない。


 しかしそれでも、俺はとてもとても楽しみで、夜も上手く寝つけないくらいだった。


 ちなみに、異世界は寝つけないと、めちゃくちゃ暇だ。地獄のよう。スマホが欲しい。

お読み頂きありがとうございます。

ようやく話が動きだします。

楽しみにしていて下さい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ