4月3週 休日
村20
ダ14 フ1
魔100 中11
剣100 剣中11
採取28
草11 花5 実12
料理1
ダンジョンにおいて、パーティーを組むメリットは大きい。
まず、ダンジョン11階から、魔物は1度に2匹出てくる。
戦っていると分かるが、2匹を同時に相手にするのは、かなり難しい。できなくはないだろうが、何度かダメージは受けてしまう。
しかしパーティーメンバーがいれば、1匹1ずつ受け持つことができるため、2匹出てきても1対1。
安全に戦うことができる。
それから、武器や防具の破損にも強い。
例えば俺が、また武器を壊すとする。嫌な想像だが。
ともかくそうしたなら、俺のATKは18から10に下がる。再び、8階で戦っていけなくなるだろう。
課金ができる俺だからこそ、+5の恩恵によって、6階7階で戦えるが、普通はない。それならきっと、6階7階ですら辛いだろう。
4階、5階。
1人では、武器や防具を破損した場合、階を大きく下げなければいけない。
必然的に、稼ぎも下がる。
しかしパーティーメンバーが複数いれば、1人のATKDEFが下がっても、あまり関係ない。
誰かのATKが半分、2分の1になったとしても、2人パーティーなら全体で見れば4分の3になるだけ。
3人パーティーなら6分の5に、4人パーティーなら8分の7になるだけ。
階を下げる必要性は、全く見当たらない。
同じ階で戦うことも十分可能である。
パーティーを組むことには、メリットがとても多い。
もちろんデメリットもある。
稼ぎは複数人で組むと減るし、実力が離れすぎていると、おんぶに抱っこのようになるし、そんな場合稼ぎをどう分けるのかも問題になる。
また、仲間内で揉め事があったりもするだろう。
しかし、やはりメリットは大きい。
パーティーとは、仲間とは、良い物だ。
俺はそう思い、宿屋から出て、ダンジョンへ向かう。
今日は休日でダンジョンもやっていないため、服装は鎧ではなく、普通の服。
異世界の服装、というか、カルモー村だけかもしれないが、見た目はワンピース。
ボトムは穿かない。
以前着替えを購入した際、「あれ? ズボンは?」と言ったら、変な顔をされてしまったくらい。
ボトムは、猟師が猟をする時だとか、そんな時にしか着用しない仕事着で、普段は男も女もワンピースだ。
なんとなく気恥ずかしく、股がスースーするのであまり好きじゃないのだが、ズボンを普段から穿いていたりすると、変な目で見られる。
ただでさえ、多少なりとも変な目で見られている自覚があるので、自重している。
なお、多少変な目で見られるのは仕方がない。
生きてきた世界と、この異世界では、常識も違い過ぎる。
俺も、彼等を変な目で見ているから、おあいこだ。相殺されている。いや、むしろ倍増している。でも見てしまう。人の慣習とは恐ろしいよ。
今着ているワンピースに名称はない。ただただ、服、と呼ばれている。
服の形自体は色々あるようなので、服屋なら名称を知っているかもしれないが、カルモー村にはいない。俺の服も週に1度来る行商人から買ったものだ。
まあ、名称なんてどうでも良い。
ちなみに、お洒落な若者は、服の上から、帯びのような布を、腰だとか、肩からだとか、それぞれの形で巻くようだ。
村にいる騎士の若者や、数名の冒険者は、そうしている。
俺は巻かない。
ダサイから。
だから俺は、服を1枚だけ着て、そこに剣帯を巻いて剣だけを装備している、そんな格好だ。
4月も終わり頃、そのまま外にいても、そう寒くはない。
俺は林を抜け、ダンジョンに到着した。
そこには、ケビンさん。
それから、ケビンさんのパーティーメンバーがいる。
村付きであるケビンさん達一向は、ダンジョンから魔物が出てきた場合に備えるため、休日は必ずダンジョン前にいる。
俺は、ケビンさん達に会いにきた。
「ケビンさん、決めました。俺を仲間に入れて下さい」
その言葉を言うために。
ケビンさんのパーティーは、現在4名。
ケビンさん、ライアスさん、ホロードさん、ヨランダさん。
全員同年代で、30そこそこ。
ライアスさんは、村で一番背が高く、ガタイが良い。見た目からして力持ち。
ホロードさんは、俺が異世界に来た初日、林から走って出てきた人。実年齢以上に老けている。
ヨランダさんは、女性。村で二番目に若い女性だが、ケビンさんと付き合っているくさい。
そんな3人が、俺の言葉に一斉に振り向いて、そしてケビンさんを見る。
「そっか。じゃあ、よろしく頼むぜ、エト」
「はいっ」
というわけで、俺にも仲間ができた。
明日から、5人での冒険が始まる。
きっと、今までとは全く違うものになるに違いない。
早速、明日ダンジョンへ行くらしい。
俺の力試しも兼ねて、いつもより低い13階から行ってくれるそうだ。
13階の魔物を俺は知らないし、今まで戦ってきた魔物達よりは絶対に強い。
それに、もしかしたら、ゴキブリよりも気持ち悪い魔物が出てくるかもしれない。
しかしそれでも、俺はとてもとても楽しみで、夜も上手く寝つけないくらいだった。
ちなみに、異世界は寝つけないと、めちゃくちゃ暇だ。地獄のよう。スマホが欲しい。
お読み頂きありがとうございます。
ようやく話が動きだします。
楽しみにしていて下さい。




