6月月末 休日2日目
村34 町47
ダ40 討伐1 フ9
人1 犯1
魔100 中13 上1
剣100 剣中13 剣上1
回復46
治療76
採取89
草17 花5 実35
料理7
石工4
木工14
漁1
歌3
体55
女7
黒人種、白人種、黄色人種。
肌の色は違えど、同じホモサピエンスであり、そこに差異はない。
しかし、ヒューマンとドラゴニュートは同じ人間であるが、ホモサピエンスではなく、人種からして違う。
ゆえに、そこには大きな差異がある。
「はーっくしょんっ。へっへ」
キュレトン市までの道程3日目。
ヘデラル町その1までの道中。俺はそんな大きなくしゃみをした。
「大丈夫か? ……ですか?」
同じ馬車の荷台に座り、同じ雨避けの皮の下にいるアンネが、俺にそう問いかけてくる。
「いや、大丈夫大丈夫」俺はそう答えるも、再び大きなくしゃみをした。「はーっくしょん。へっへ」
俺は風邪を引いた。
一昨日と昨日の雨のせいだ。
「ヒューマンは脆いですね。ドラゴニュートで風邪を引くものなど、滅多におりませんよ?」
そんな俺を見てアンネは言う。
「そうなの? いやでも昨日みたいに雨に濡れると引くでしょ。体温下がるし」
「ドラゴニュートの体温は、ヒューマンのようにちょっと上がった下がったくらいではどうにもなりません。そもそも体温とは暑い日には下がり、寒い日には上がるもので、雨に濡れて下がるなんてことはありませんね。風呂に浸かればまた変わりますが」
「気化熱というか……そんなものは?」
「それが何かは知りませんが、雪の降る日に薄着でも寒くなど感じません。雪に潜れば、雪が全て溶けますが、それで寒く感じるなども全く。お腹は減りますがね」
不思議だ。
不思議生物ドラゴニュートだな。
「しかし、エト様。その課金とやらは本当に大したことがないのですね。いえ、凄いとは思いますが、しかし風邪は治せないとは」
「……え?」
「……はい?」
『カゼヨクナール 銀貨1枚』
「……。ありました……」
「……、それは……、良かったですね」
「……」
「……」
「……。治りました……」
「……、おめでとうございます」
「ほら、ついこの間もらったばっかりのやつだし、忘れるじゃん? あ、あれが今日の野宿するとこじゃない? いやあ、平和な道程だったなあ」
ヘデラル町その1には、本来なら1日で着く予定だが、雨季のため、今日も野宿となる。
ただし、洞窟ではなく、行商人達が使う小さな小屋があるため、そこに泊まる。ベットはもちろん行商人が使うので、俺達は床で眠りについた。
お読み頂きありがとうございます。
ブックマーク、そして評価も、ありがとうございます。
そのお気持ちに応えられるよう、頑張りたいと思います。ただ、これからはしばらく短い話が続きます。なるべく1日にたくさん投稿できるよう善処致しますが、中々できないことも多そうです。
しばらくは、生暖かい視線で見て頂けると助かります。
面白くなるのは、7月下旬です。おそらくタイトルにその2その3とつく話ですので、そこまでこの作品のことを忘れて頂いても構いません。ともあれ頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。
あと、昨日投稿できませんで、大変申し訳ありませんでした。今後はきちんと予告通りに投稿致します。