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絶対に俺がお前を幸せにする! どこからそんな自信が出てくるの!?

作者: 七瀬



私の彼氏は、何をやっても長続きしないし、、、!

いつも、【三日坊主】で何でもやめてしまう、、、。



仕事もそんな感じだから、、、?

バイトすら長続きする事がない、、、!

だから仕方がなく、私が彼の面倒見てあげている、、、!


彼はいわゆる、、、【ヒモ男】なのである!!!



そして彼は毎日のように、私にお金をたかってくる、、、!


『あのさ~まどか? 今日の晩ごはん! まどかの手作りハンバーグがいいな~』

『えぇ!? ハンバーグが食べたいの、、、?』

『まどかの手作りハンバーグがどんなハンバーグより最高に美味しいんだよ~!』

『分かった! 分かった! 晩ご飯は、ハンバーグね!』

『やったーー!!!』

『それと? いつものように、お昼ご飯代の1000円置いていくね!』

『・・・ううん! いつもありがとうまどか!』

『それより、いつになったら、、、? かいり! 仕事見つけてくるのよ~!』

『・・・あぁ~今探してるところだから、、、! 直ぐに仕事なんか! 

見つかるからさ~ まあ~心配するなってまどか!』

『・・・かいりは、何時もそればっかり、、、!』

『アハハ~そうだっけ、、、?』

『もういい! 仕事に遅れるから行くね! 外に出る時は家のカギ閉めててよ~!』

『うん! いってらっしゃーい!』

『行ってきまーす!』



私はどうやら、、、?

【ダメンズ】を好きになるみたいだ、、、!


でも仕事をしない以外は、かいりは優しくて、、、! 

私が何かあると心配して相談にのってくれたり、家の事もちゃんとしてくれる!

私が仕事の事でイライラしてキレた時も、かいりは優しく私の傍にいてくれた...!


かいりは、穏やかで一緒にいると居心地がいい人。

信頼できるし、安心できる人!

私にとって、、、『なくてはならない存在』なのだ!!!



・・・だからなのか、、、?

私は、この男から離れられないでいた、、、!


私も、もうそろそろ結婚してもいい歳ごろなのに、、、!

このままだと、、、?


結婚できないまま歳を取ってしまいそうで、不安が募る、、、!


私の両親にも、私はこう言われる、、、!


『まどか! アンタいつになったら、、、? 結婚するの、、、?』

『いい人ぐらいはいるのか、、、?』

『・・・まあ、付き合っている彼はいるよ!』

『その男を今度、家に連れてきなさい!』

『・・・・・・えぇ!? ちょっと待ってよ~!』

『・・・ひょっとして、、、結婚する気がないのか、、、?』

『まあ、そうじゃないと思うけど、、、?』

『お前も来年、35歳になるんだぞ! いい加減、結婚の事も考えろ~!』

『孫の顔も見たいしねぇ~』

『うーん、そりゃ~私だって! 二人に孫の顔を見せてあげたいけど、、、。』

『取り敢えず、、、! 一度、彼氏を連れて家に帰って来なさい! いいな!』

『・・・そんな、お父さん、ちょっと、、、。』



実家にたまに私が帰ると、、、?

何時も、結婚の話や孫の顔が見たいと言われる、、、。




家に帰って、かいりにその事を話すと、、、?


『何を言ってるんだよ~! 俺、仕事も決まってないんだよ~!』

『だから! 早く、仕事を決めてきてよ~』

『そんな事言われてもさ~ まあ~当分は! まどかのご両親とは会えないよ!』

『・・・うーん、まあ、そうだよね、』

『まどかの両親だって! さすがに、俺みたいな無職の男と結婚させてくれる

親じゃないだろ~』

『・・・でもさ~! かいりは私と結婚する気があんの、、、?』

『当たり前だろう! 俺がまどかの事を幸せにしないで! 誰がするんだよ!』

『・・・うん!』

『まあ、分かってくれたならいいんだ! 早く晩ごはん作って~』

『・・・分かった! 少し待ってて!』

『今日の晩ごはんって何?』

『カレーだよ!』

『まどかのカレーは世界一なんだよな~』

『うふふ。』





私とかいりは、一緒に住んで3年になるのだけど、、、?

1度も喧嘩をしたことがない!!!


簡単に言うと、、、?

喧嘩にならない! かいりは大人だから、私がヒステリックになってても

収まるまで我慢しているし、私が何を言っても黙って聞いてるだけ、、、!


『本当に、かいり大人なんだと思う!』


でも私より、6つも下なんだよねぇ~

だけど、、、? 28歳で無職ってヤバくない、、、!?



そんな時に、私の携帯がなった、、、!


【プルルルル プルルルル】


『もしもし? お父さん! どうしたの、、、?』

『お前が結婚しないなら? お見合いをしろ! もう相手はおれが勝手に

決めてある! 今週の日曜日だ! その日は、必ず家に帰って来い!』

『・・・えぇ!? ちょ.ちょっと待ってよ! お父さん、勝手に、』


【プープープー】


また、私の話を最後まで聞かないで、、、! 電話を切られた!




その事を、かいりに言うと、、、?


『えぇ!? 俺もまどかと一緒に行くよ!』

『えぇ! 本当なの?』

『当たり前だよ! 他の奴にまどかを取られてたまるか、、、!?』

『・・・か.かいり! ありがとう!』

『そんなの当たり前だよ!』

『大好きよ~かいり!』

『僕もだよ~まどか!』



そして、、、恐れていた日曜日。


私はかいりを連れて実家に帰った、、、!


『ただいま~!』

『遅いじゃないか、、、? この男は、、、?』

『私と3年同棲してる彼よ!』

『散々! おれが連れて来いと言った時は来ないのに、、、!

今更なんなんだ! お前なんぞに娘はやらん!!!』

『・・・お父さん、落ち着いてください!』

『・・・・・・お前のお父さんじゃないぞ!』

『・・・どうしたんですか?』

『えぇ!? ユタカ君じゃない? ひょっとして、私のお見合い相手って、、、?

ユタカ君なの、、、?』

『あぁ! おじさんに言われて、、、! ごめんな僕で、、、!』

『・・・誰?』

『ユタカ君とは、高校の同級生なの? うちの家にも何度も遊びに来ていて、、、!

特にお父さんとは仲がイイのよ~!』

『実はね、、、? 今でも、まどかちゃん抜きでも、ちょこちょこお邪魔

しているんだよ~!

『そうなの! なんか? 懐かしいわねぇ~!』

『そうだね! でも、彼と結婚したいんでしょ、、、?』

『・・・ううん!』

『そっか! おじさん、僕からもまどかちゃんと彼の事を温かく見守ってあげて

ほしいんだ! お願いします!!!』

『・・・ユタカ、お前がそこまで言うなら、、、!』

『ありがとうございます!』

『でも1つだけ君に聞きたい! まどかを幸せにする自信はあるのか、、、?』

『もちろんです! 約束します!!!』

『・・・うん、分かった! お前たちの好きなようにしろ!』

『・・・ううん! ありがとうお父さん、お母さん!』

『良かったわねぇ~まどか!』

『仕方あるまい!!!』

『ありがとう!』




この日から、、、私とかいりの関係は私の両親に認められたのだけど、、、?


相変わらずかいりは、家でぐうーたらぐうーたらしている、、、!

いつになったら、、、?


『私! かいりと結婚出来るんだろう、、、?』



・・・ただ分かった事もある、、、!

どこからそんな自信が出てくるのか分からないけど、、、?

私の事を、あれでもちゃんと考えてくれてるみたいだと言う事を、、、!





最後までお読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 楽しい作品だったと思います。現実では少ないけど、そういう生活をしている男女もいるのではないでしょうか。
2018/09/22 13:14 退会済み
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