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ヒメニナル ~黒鎌の魔女と願いの姫君~

作者:藤村灯
童話の姫君の名前を持つ貴属が理を書き換え続ける世界。穏やかな日常を願うアルビノの少女萌は、16歳の誕生日を控えたある日、旅人エルニと出会う。
人の心を蛇の形で見ることのできるエルニは、逆刃の大鎌で貴属の力の源であるギフトを奪い取ることができる。無くした記憶の手掛かりを求め、エルニは白い魔女のばら撒くギフトを集める旅を続けている。
萌はエルニを家に招待する。萌の親友であるみずきは、見知らぬ者をひとり暮らしの家に泊めることを窘めるが、萌はエルニを悪い人ではないと庇う。
買い出しに出たデパートで、萌は貴属・輝夜姫に狙われるが、エルニは萌に知られることなく輝夜姫を倒す。
一方みずきは、白い魔女からギフトを渡される。貴属・人魚姫となったみずきは、魚の形で見る人の心から鱗を奪い力を増す。人魚姫と対峙したエルニは、親友を庇う萌に躊躇することなく、心を壊しギフトを奪い取る。
激昂し生まれて初めて人に手を上げた萌に対し、容赦なく叩き返すエルニ。貴属になったみずきと分かり合う努力をしたのかと問う萌に応えぬまま、エルニは再び旅立つことを心に決める。
日付が変わり萌の誕生日。後見人が萌のぬいぐるみから現れる。エルニは貴属とも違う危険な存在だと認識するが、自らと同じ顔をした白い魔女に、影の中へと引き摺り込まれる。
後見人に連れられた萌は、家の地下室で世界を変えた最初の魔法のことを知る。世界の外から来た一人の少女。その存在を支点に、この世界が動かされたのだと。引き裂かれていた身体と心を取り戻し、貴属・白雪姫として現れるエルニ。後見人はこの世界に魔法をもたらした報酬は、エルニが壊し狩り集めた少女達の心だと告げるが、白雪姫はそれを拒絶し、自らが本来持っていたギフトを要求する。
萌はエルニの求めるものが自らの心臓に使われていること、後見人がそれを使い、16歳で死ぬはずの萌の生を何度もやり直していると悟る。萌は後見人に感謝を述べ、白雪姫に彼女が手にすべきギフトを差し出した。
平穏な日常。エルニは卒業を待たずに退学し、ずっと心に引っ掛かっている物を探し始める。星に届くほど高い塔の上で、皆の平穏な暮らしを祈る少女の物語。どこかに伝わる昔話なのか、これから書かれる童話なのかは分からない。けれど、それが確かな物である証に、エルニの左手の小指には、塔の上から伸びる少女の桜色に染まった髪が絡んでいる。
茨の国の眠り姫
2016/07/28 21:59
穏やかな日々は
2016/07/28 22:00
ごはんにしよう!
2016/07/28 22:02
宮内みずきが云うことには
2016/07/30 18:00
下着もだよ!
2016/07/31 18:00
輝夜姫の宝石箱
2016/08/02 18:00
罪をばら撒く白い魔女
2018/01/20 03:13
人魚姫と日常の終わり
2016/08/03 18:00
うさぎみたいだねって
2016/08/04 18:00
世界の果ての白雪姫
2016/08/05 18:00
髪長姫の夢見る世界
2016/08/06 18:00
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