夢-NGシーン-
<夢-NGシーン->
~成功シーン~
2ヶ月後-
キャーキャーという悲鳴の中をくぐり抜け、僕は車に乗り込んだ。
「命を狙われてから、君の人気はうなぎのぼりだ。ほら、この雑誌見てみろよ。君の歌唱力が数段アップしたってさ。」
車が動き出してから、マネージャーが手に持っている雑誌の上をなぞりながら言った。
「ほんとですか?」
僕は、その雑誌を受け取り、マネージャーが指さす所を読んだ。
「ほんとだ。」
僕は心の底からうれしかった。
「訓練を重ねた甲斐があったってもんだ。次はドラマ、そして舞台…。よーし!がんばろー!!」
マネージャーが大声を出した。僕も同調した。
「がんばろー!!」
「選挙じゃないんですから・・・・こんな狭い中で、大声出さないでくださいよ。」
運転手が迷惑そうに言った。
「ごめんなさーい」
マネージャーと僕は同時に言った。運転手が苦笑した。
…また忙しい生活が始まる。
(終)
~NGシーン~
マネージャー「訓練を重ねた甲斐があったってもんだ。次はドラマ、そして舞台…。よーし!がんばろー!!」
明良「がんばろー!!」
マネージャー「僕達は負けないぞー!」
明良「?…負けないぞー…(そんなセリフないのに…というような顔)」
マネージャー「給料上げろー!」
明良「(笑いながら)給料上げろー!」
マネージャー「セリフももっと増やせ―!」
運転手、バックミラーで見ながら、必死に笑い声を堪えている
明良、時々スタッフの顔をうかがいながらも、マネージャーを笑いながら見ている。
マネージャー「出番も増やせ―!」
マネージャー「ロケ弁当を美味しくしろー!」
マネージャー「えーーと、なんでもいいけど、撮影時間をもうちょっとけずってくれー!」
明良「…マネージャー、マネージャー…」
マネージャー「え?何?」
明良「もうこの辺でやめましょうよ。」
マネージャー「(息を切らしながら)あ、そう?」
運転手、ハンドルに頭を乗せて笑っている。
マネージャー「あーちょっとすっきりしたなー。」
全員、爆笑する。