シャワー
茶髪お下げツインと黒髪ボブカットの二十代前半くらいの女の子がアパートの部屋のドアの前に立っていた。茶髪お下げツインの女の子が取り出した鍵を回している。鍵が開き、二人は揃って部屋の中に入った。
茶髪お下げツインの女の子が夏葉、黒髪ボブカットの女の子が日那だ。
夏葉と日那は付き合っていて、六畳一間のアパートでルームシェアしている。
二人は今一緒に大学から帰ってきたばかりだった。
七月初旬、太陽がガンガンに照り付ける真夏日。夏葉も日那も汗だくだった。
夏葉がクーラーのリモコンを手に取ってスイッチを押した。
直ぐに冷房の涼しい風が吹いてきた。
「あ~、涼しい~」
「涼むのもいいけど、一回シャワー浴びようよ」
「それもそうだね」
日那に言われて夏葉が頷いた。
日那と夏葉は二人揃って洗面所へ向かった。
夏葉が二つおさげにして結んだ茶髪をほどいてから、シャツと履いていたパンツを脱ぎ、ブラとショーツだけの姿になった。それも外し、すっぽんぽんになる。
日那も同時に服を全て脱ぎ終わっていた。
二人一緒に風呂場に向かう。
風呂場に入ってシャワーを出す。
「えい」
「つめた!?」
「あっごめん種火つけんの忘れてた」
「もう、わざとでしょ?」
「違う違う」
本当にただつけるの忘れただけだった。
「まあ、夏だし全然このまんまでいいけど」
そこまで言うと日那は夏葉からシャワーを奪って、
「えいっ!」
夏葉に向けた。
冷水が夏葉の身体を濡らす。
「冷た!?」
「仕返しよ」
日那が愉し気に微笑んだ。
「やるじゃん」
夏葉も愉し気な表情を浮かべて、日那に抱き着いた。
「ちょっと……」
困惑しながら日那が顔を赤くして抗議する。
至近距離で密着したことにより、日那の大きくて豊かな山と同じく夏葉の豊かな山が合わさる。するとお互いの二つの山の背中にある突き出したものどうしが合わさって当たった。
「ん……!?」
「っ!?」
不意に訪れた快感が二人同時に襲った。
突然訪れた快感に思わず夏葉は眉間に皺が寄ってしまう。
頬が熱くなって、顔が赤くなっていた。
日那にそんな姿を見られてないか心配になって彼女の方を見る。
すると目がぱっちりあった。
日那も同じ顔をしていた。
日那も夏葉もお互い感情が昂っていた。
日那も右手を夏葉の背中に回し、抱きしめる。
『はあ……はあ……』
お互い息が荒くなっていた。
心音が高鳴る。
お互いに聞こえてしまいそうだった。いや恐らく聞こえてるだろう。
二人は気づいたら唇を重ね合わせていた。
あまりに夢中になって、夏葉も手元からシャワーが落ちてることにすら気づいていなかった。夏葉の空いた手は日那の胸元の豊かな山に添えられた。夏葉はその山を優しく激しく、バランス良く揉みしだいた。
「ん……」
日那が気持ち良さそう蕩けて顔を朱に染める。
しかし、二人とも夢中になりすぎてすっかり風呂場の地面に落ちたシャワーの存在を忘れていた。
夏葉がちょっと足を動かした拍子にシャワーのホースの部分が足にぶつかり、バランスを崩した。日那を抱きしめていた夏葉は彼女も巻き込んで仰向けに倒れ込んだ。
『わわわっ!?』
日那が咄嗟に夏葉の頭を守った。そのおかげで夏葉は頭を床にぶつけなくて済んだ。
「たたっ……ありがと日那」
「ううん、それよりも大丈夫?」
「大丈夫、日那が守ってくれたから、ありがとね」
「どういたしまして。何もなくて良かったわ」
日那が安堵の溜息を吐く。
「へくしゅっ!」
夏葉がくしゃみをした。
それで二人は気づいた。シャワーを床へ転がしたまま、自分たちは裸のまま今までいたことを。
幸い夏場だったため特に体調に変化は無かった。




