表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

真実の恋の相手はお前みたいな不細工じゃないと言われて婚約破棄された姉の復讐。妹のほうがかわいいのは知ってましたわよ。

作者: ゆゆ

『不細工』


『お姉さまおかわいそうに、お父様にそっくり』


ええ、知ってましたわよ、私は不細工だということは。


「私は真実の恋の相手を見つけた、レイラリュージュとの婚約破棄をここに宣言する!」


でも不細工なのが気に入らないのは知ってましたわよ、でも皆の前でこれをいうことはないと思いますの王太子殿下……。


私は殿下の宣言を聞きながら、殿下の隣にいる我が妹を見ていました。


相変わらずかわいい顔をしてますわ。私は瓶底眼鏡のそばかすだらけの不細工ですけど。


私は一応妹とは両親は同じ、でも妹は美人だった祖母に似ていてとてもかわいい子で。

妹にみなメロメロでした。祖父母の贈り物はいつも妹のみ。


親でさえ、私にはお土産はなし、妹にだけドレスやアクセサリーを買ってきました。おまえはそういうのは嫌いだろうといわれましたが、女です嫌いではありません。私の意思は関係なく不細工にはそういうのはいらないだろうということでした。


少しひねたところがあったのは認めます、皆がますます妹を可愛がりました。

私は勉学に励み、将来独身でも生活できるように

と魔法学院を主席で卒業、陛下から殿下の婚約者にならないかと言われたのです。


最初はお断りしましたが、知性がある王妃が必要だと言われまして。殿下はいやがってました。

お前みたいな不細工は嫌だと初対面で言われましたし。


しかし、それから3ヶ月でこうなるとは。

やはりねえとみなクスクス笑います。姉があれで妹があれではと。あれとかそれとかいつもヒソヒソヒソヒソ。

はっきり姉は不細工、妹はかわいいというべきです。


私はこのときから決意しました。彼らに復讐することを。いつもおかわいそうにおかわいそうにと優しい笑みでささやく妹の悪意にもイライラしてましたし。毒の花のような妹の毒はもうこりごりでしたの。


「見た目が一番というのなら、その見た目が老婆になっても続くか見てごらんなさい!」


ええ、私は魔法を妹にかけました。あらあらシワだらけの歯が一本もない、白髪だらけの老婆になりましたわ。


あらあら殿下もひいてます。陛下にきちんと了解はとりました。魔法の効果は一日で消えます。

妹は混乱し泣き叫んでいます。お父様にそっくりでおかわいそうにと言われ続けましたが、いまのあなたはお婆様にもあまりにてませんわ、よい年の取り方しないようですわね。


ふっ、もとにもどったとき、殿下は婚約はなしにしてくれと言ったそうです。


美貌なんて砂上の楼閣ですわ。

お姉さまおかわいそうにとこのときから妹は言わなくなりました。

必死にエステに励んでいますわ。


婚約者になりたがる人はあれからいなくなりました。

顔で婚約者を決める殿下にお嬢様方が少し呆れたようですわ。

美貌がなくなったらどうなるか?恐れているようですわね。

私は魔法学院の教師になり、恋人もできていま幸せですわ。

読了ありがとうございました。よろしければポイントやブクマ応援よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ