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第21話 草原での会戦 人買いの末路


 天気は晴天。キー達は丘陵地帯に陣取っていた。日が昇っている方向にはキー達のいる丘よりもやや低い丘が見える。目を凝らすとラシオンたちの姿が豆粒のようだが見える。ここはキーがこの世界に最初に降りたった草原であった。モロシ大草原というようだ。ウルゴルヌーマから東方へ貿易するときに商隊が通行するルートであるらしい。


昨日の夕暮れにエシニェイたちから情報を貰い、ビーボーイの奴隷商隊が毎回このルートを通ることが判明した。朝日も昇らないうちにここにたどり着き、今まで待ち構えていた。エシニェイたちから得た情報や地形から鑑みて襲撃地点として相応しい地点をキー達は一つ選び、こうしてビーボーイをを待ち伏せすることとなった。




「オ前達。最後に作戦ヲ確認するぞ。勝てる戦ダ。情報で圧倒的に差があり、地の利も得ている。戦力差も歴然ダ。ダからこそ慢心することは禁ずる」


 ルルアガの構成員たちは頷く。我夢もいつになく真剣そうな顔であるが、ベニオだけは超然としておりいつもの笑みを絶やさない。しかし今回ばかりは水を差すことはしないようだ。キーは一同の顔を確認すると話を再開する。




「もうそろそろビーボーイの予定到着時刻となル。そこの丘二つには弓兵が控えテいる。俺たちは正面から足止めの役割を担う。といッても俺様の魔法によって敵情面部隊は壊滅するだろう。オ前たちはそれまで足止めをしてもらうことになる。」


 全員が頷く。カルクゥは首をぶんぶんと縦に振っている。キーは作戦を暗記していたが自分で話すことでぬけがないように再確認し、わかりやすく説明することをなるべく心がける。


「アの丘の間をビーボーイが通り過ぎた時、ラシオンたちが俺たちに合図を送る。風で空に大量ノ木の葉を打ち上げるとのことだ。確認を怠ルな。それが開戦の狼煙にナる。その時俺様たちは連中の正面に躍り出テ魔法の準備に入る。同時に弓兵たチが敵部隊後方を攻撃する。」




 キーは話を一旦とめると、一口水筒を呷り口を潤す。前腕部には真新しい手甲が装着されている。よくみると全身真新しい装備に一新されている。しかし変な帽子だけは変わっていない。首を境にしてなんともアンバランスである。


「敵正面部隊が壊滅すればそれが障害物代わりトなる。敵の前衛・後衛が足を止めることで商隊すべてが身動きをとれなくナる。ソこを包囲殲滅して終わりだ。」


 全員が頷く。何人かは心なしか自信に満ち溢れた顔だ。対照的にキーの表情は硬い。




「ダがこれはすべてうまくいった場合の話だ。完全包囲を成し遂げタとしても俺様たちは作戦上、相手を一人残らず逃がさないことから敵は死兵となる。逆襲を食らウ可能性も大いにある。」


 死兵となるという単語を聞いた瞬間、我夢の顔は険しくなる。彼は長旅を経て相当の修羅場をくぐってきただろうからこの反応も当然だろう。


「また最初に攻撃を受けルのは俺様たちだ。ビーボーイを誘引すルため、拘束をやめることはできない。敵の機動力の速サや、予備部隊の有無。敵斥候に寄る情報流出などの要因で俺様の魔法のタイミングが合わないことモある。最悪お前たちを巻き込んでも魔法を放つことは作戦上決めてアる。その予防策として再集結の合図ハ我夢に任せた。こいつから離れすぎるなヨ。ラシオンたちのフォローはあるダろうが俺様たちは孤立している部隊であることを重々忘れるな。」


 ルルアガの構成員たちは固唾を飲み、緊張感が戻っていった。ベニオは彼らを見て笑みを深くしている。カルクゥはここに来てから普段の軽いノリが鳴りを潜め、いつになく真面目なムードだ。戦場に出たことがあるのだろうか?




「敵の動きによっテは俺様たちは複雑な移動を要求されることは以前も話したな?時間が押しているノで割愛する。それでは戦闘準備ダ」


「「「「「応っ!!!!!」」」」」」


 キーは頷く。帽子をとって肩下まで伸びる髪を後ろに括り、帽子をかぶりなおした。




「健闘を祈ル」






 その男にとってこの道は何度も通った道だ。長年商隊を任されていただけあって、襲撃されてもそのことごとくを撃退、あるいは逃亡を成功することができた。失敗したことなど貴族に難癖をつけられて、奴隷を強奪されたときくらいだろう。彼はその保身のうまさから今の地位を保ってきたのだ。


「商隊長!いつもの味見いいっすかね!?」


「いつも言ってるが年増だけだぞ?初物は高く売れるんだ」


「わかってますよ!それに年増でも楽しむ方法はありますからね!」


 下種な笑みを浮かべて若いスキンヘッドの男が話すと、モヒカンの男が舌なめずりをしながら合いの手を入れる


「家族の前で犯してやるといい声で鳴くんだよなぁ!」


「「「ハハハハハ!!!」」」




 品性がかけらもない話であった。この商隊長と呼ばれた男はこともなげに部下たちに奴隷を酷使させる。この男は機嫌がよさそうに黒革の椅子にどっかりと座り、骨付き肉をかみちぎりながら書類をめくっている。でっぷりと脂ののった腹を掻きむしりながら鼻歌を歌う。明るい口調で独り言を漏らす。


「最近は順調すぎるくらいだ。ボスにもお褒めの言葉を貰えるだろう。金は何に使うか……」






 その瞬間後方から叫び声と荷車が横転する音だろうか、衝撃音と何かを引きずる音が聞こえた。この男は飛び上がるようにテーブルに手を叩きつけながら立ち上がる。そして素早く小窓に近寄りあたりを眺めた。


「敵襲だと……?おいっ!誰かいるか!!!」


 大声で叫ぶとドアを開かれて武装したひょろりとした不健康そうな男が現れた。男がはなしていると続けて数人入ってくる。




「囲まれています!敵数不明ですが、後方部隊に集中して弓で射られました!後方部隊はけが人が多く、戦闘行動は見込めません!」


「馬鹿な!?今日このルートを通ることは儂らのほかにボスしか知らないはずだぞ!?この期に及んで裏切る馬鹿がいるのか!?」


 商隊長と呼ばれる男の言葉によって、ビーボーイの構成員たちに緊張が走る。睨むように部下たちを見ながら、この商隊長は続く言葉を言い渡す。




「先遣隊はどうした!?」


「全員報告に戻ってきません!」


「クソッ!人手不足が祟ったか!今日に限って予備部隊もいない!」


 商隊長は壁を殴りながら怒りを口にする。しかし小窓から正面方向を見据えると迅速に判断し、命令を下した。


「ええいっ追及は後だ!正面突破だ!スピードをあげろ!後方部隊は捨て置けっ!」


「はっ!」




 部下たちは散会する。商隊長は反対側の小窓へ行き、様子を窺う。忌々し気に丘の上から弓を次々と放っているルルアガの構成員たちを見据える。前方を見ると10人ほどだろうか、武装した集団が見えた。このままいけば数と勢いに任せて粉砕して突破できるだろう。さてはそれなりの規模の盗賊だなと予想し、収入の低下を嘆くも危機感は少なくなっていた。今までの経験からこの程度なら問題なく逃走できると思ったからである。特に部下に指示をしなくても難を逃れられるだろう。陣頭指揮などもってのほかだ。こんなところで命を張るなど馬鹿らしい。それよりも最近の輸送体制を見直して計画をボスに提出せねばなどと皮算用をした。だがこの瞬間がこの男の身の破滅のはじまりだった。






 草が大量に飛んできた。突風でも吹いたかと思ったが、あまりにもおかしい。草の中に土砂が混ざっている。それに風が不規則に連続して吹いている。荷車の揺れもすぐわかるほど大きくなってきた。異常事態だ。こんなことが起こるとすれば原因はただ一つだ。それも最悪の事態である。なぜならこの商隊は魔導士がいない。みなダーリレンに出払っている。魔導士が必要になることなど滅多にないのだからボスの命令に従わざるを得なかった。血の気が失せる。なんでこの時に限って――――




 この男の世界は崩壊した。屋根が切断されて空が見えた。この男は空を見上げる。雲一つない晴天だった。呆けながらまるで現実ではないのではないかと思うような光景を見て意識がすべて以上に向けられる。恐怖を感じなかったことは幸運であった。轟音と共に荷車が破砕され、男の視界は目まぐるしく動き回った。体が宙を舞い、いくつもの衝撃が身を襲った。商隊の仕事についてから太っていく一方だったので体がこんなに動き回ることは久々だった。部下たちがあんなにも遠くで舞っている。空を飛ぶ鳥のように見えた」。気づけば自分は丘の間の出口付近にいたはずが、気づけば丘の間の入り口までに移動していた。




「……ぐ……ぁ……がっ!」



 

 体中を細かい破片が突き刺さり、全身を針で刺されたような激痛が走る。生きていることができた要因は体を覆う脂肪と、何より運であろう。脂肪が鎧とクッションの役割を担ったのだ。周りを見てみると原形をとどめていない赤黒い肉が散乱している。おそらく外に出ていた連中だろう。荷車の中にいた自分は衝撃を直接受けることなく空中に投げ出されただけで済んだのであろう。


「残党を確保しろ!抵抗する奴は全員殺せ!幹部らしき者がいたら囲んで待っていろ!」



「ぎゃぁぁあぁああああ!!!」


「こ、降伏する!命だけは……!」


「痛ぇ……痛ぇよ……」




 阿鼻叫喚の地獄絵図であった。先程撃たれた魔法らしき衝撃で前衛は壊滅したといっていいだろう。奴隷を運んでいた中衛は投げ出された前衛とぶつかり混乱状態に陥っている。完全にルルアガに包囲され掃討戦に入っている。鴨打のようにビーボーイの構成員は倒され、もはや大勢は決した。男は激痛の中でも己の命を確保するために思考を巡らす。だがすべては遅かった。




「派手に飛んダな。今日ハ地獄は大忙しだ」


「……!」




 商隊長は声がした方を見る。神は自分を見捨てた。すぐに思った。変な帽子をかぶった薄い茶色の髪と目。神が造形をつくりあげたような尋常ではなく整った顔。異国の出身と推測される訛った言葉。ビーボーイの人間すら震え上がる殺意。そんな人間は一人しか知らない。




「糞頭の……キー……」


「オ?そンな体で挑発とは気合が入ったクズだ。奴隷たちに当たラないように魔力放出も加減しすぎたな。サーてバシバシ殺すぞー」


「やる気満々だな坊主」


 二人の男がゲラゲラ笑いながらビーボーイの人間たちの手足を次々と斬ってこちらに進んでくる。生き残りの部下たちが突出してきたこの二人を囲もうと走っているが、それ以上の速度でこの二人は端から順番にあの手この手で無力化している。




 最初はビーボーイの下っ端が奴隷にしようと欲をかいて襲ったらしいが馬鹿な真似をしたものだ。ビーボーイで屈指の武闘派のヴァゲスとオゼが返り討ちにされたのだ。魔導士を10人用意しないと確保など夢のまた夢だろう。縦横無尽に高速移動し、獣のような身のこなしと反射神経で囲まれそうになっても突破し、嵐のように切り捨てている。ビーボーイに狙われてなお今も生きていることが頷ける凄まじい戦闘能力だ。もう一人の男もすさまじい剣速だ。抜刀したかと思うと目にもとまらぬ速さで周りにいる者たちの手足から血が噴き出す。ここに魔導士が加わるのだから勝てるはずもない。生き残る算段をつけた商隊長はビーボーイを殲滅し終えて近づいて来たキー達に叫んだ。



「ま……待て!ゴホッ!儂はこの商隊の隊長だ!望みはなんだ!?何でもしてやる!だから儂を助けてくれ!!!」


「へェ。オ前が?」


「アタリだな。一番手柄間違いなしだな喜べよ」


「そレはこいつの態度次第だな。おい事が終わったら色々聞かせてもらウぞ」


「も、もちろんだ!なんでも喋るぞ!」


 ルルアガの者たちの雄叫びが聞こえてきた。勝敗は決したのだ。生き残ったはいいが今後どうなるかは不透明だ。さっきまではあんなに順調だったのに。世の無常は等しくこの男に降り注いだのであった。






「イルーシャさん!俺も二人確保したっす!向こうに縛っておきました!一応止血もしたんですが誰かに見てほしいっす!」


「そう。ありがとうカルクゥ。休んでていいわよ」


「了解っす!」


 カルクゥはそう言いながら周囲を見回る。しかし人物の背中を見ると目を輝かせて駆け寄る。イルーシャもその男にいたわりの声をかけに行く。




「兄貴流石っす!あの魔法見て俺ガチで人生で一番魂が震えたっす!!!マジパネェっす!!!」


「また一番手柄をとられちゃったわね……でもおめでとう」


「フん……俺様ノ偉業がまた一つ増えてしまった……お前ラ!俺様ヲ見習え!!!!!!!!?!!!」


「まじリスペクトっす!!!ヒューッ!カックイー!!!」


「ワかるやつにはわかるようだな……俺様ノ素晴らしさが……!ナかなか見どころがあるぞお前!はーっはっハっはっはっ!!!!!」


「くぅぅううう!兄貴に褒められるなんて嬉しいことはないっす!今日という日は死んでも絶対忘れないっす!!!」


「こいつら揃えると無限にコントはじめてやばいわね……」


「無限にコントが見られるなんて贅沢なことだぞ?」


「付き合わされる身にもなって頂戴……はぁ……」


キーとカルクゥははしゃぎまわり、イルーシャはげんなりと頭を抱えている。ベニオは座り込んでビーボーイの商隊からかっぱらった骨付き肉を食らいながら、キー達を見て馬鹿笑いしている。そんなことをしているとラシオンたちがやってきた。




「またお前に任せきりみたいになっちまったな!作戦まで考案してくれて間違いなしの勲一等だ!こいつらの積み荷からは奴隷以外好きにもっていっていいからな!」


「うむ!キーは誠の益荒男よ!俺もこうありたいものだ!!!」


「ハはは!モっと俺様をもてはやせ!!!はははハは!!!」


「アンタ達っ!さっさと話しを進めるわよっ!帰るまでが戦争よっ!」


 イルーシャがキー達に指をさしながら学級委員長のように窘めた。ラシオンは苦笑して返答する。



「悪い悪い。んじゃ尋問を始めるとするか」




 商隊長は縛り上げられて座らされている。その周りをルルアガのほとんどが取り囲んでいる。ラシオン達は尋問を始める。


「何でも話すといったそうだな?デュエムの居場所を吐け」


「非常に残念なのですが実は儂も知りませんで……」


「お前の仲間が答えてくれたぞ?デュエムに売上を直接渡しているのはお前だってな?」


「……!」


 ラシオンの言葉に商隊長の顔が引きつる。図星のようだ。周りから舌打ちの音が聞こえる。キーは剣を突き付ける。




「短い間だっタが生き延びれてよかったな?」


「ぼっぼぼぼぼ暴力はい、いけませんぞ!?」



「ラシオン。昨日捕まエたこいつの仲間の姿を帰ったら見せてやれ。身ノ程を知らない口も軽くなるだろう」


「そうだな。お前さっさと話した方が身のためだぞ?」


「命だけは保障してください……。お願いします……」


「構わんぞ。聞かせろ」


 商隊長は頷く。そして重々しい口を開いた。






 キー達はある屋敷に向けて駆けている。先程モロシ大草原から帰って来たばかりで強行軍だがルルアガの者たちにけが人はほとんどなかったし、意気軒高だ。日が落ちてきているが襲撃にはもってこいの時間だ。多少疲れはあるが日々欠かさず鍛えてきたスタミナは裏切らない。むしろ高揚と相まって最高のコンディションだ。


 キーは屋敷が見えるところまで来ると、ラシオンたちが通行人を街道から無理やり追い散らす。キーは魔力放出の用意を始める。イルーシャとカルクゥが掛け声をする用意をしてラシオンと我夢がキーの体を支える。三回目となるともう慣れたものだ。




 すべてを飲み込むかの如き消滅が屋敷に向かって放たれた。鼓膜が破れるかと思うような音をだしながら、風が荒れ狂う。ルルアガの者たちは数人ごとのグループに分かれて、キーより背後の近くの家屋に飛び込む。自然災害のような魔力放出がやむと素早く集結し、屋敷へと向かった。ラシオンは走りながら声を張り上げる。


「お前ら!作戦通り3グループに分かれてデュエムを探せ!見つけたら他のグループに知らせることを最優先しろ!それまでは持ちこたえろ!いいな!!!」


「「「「「応っ!!!!!」」」」」




 屋敷は魔力放出を受けて門周辺は悲惨なものだった。えぐれている壁から部屋が見える。商隊長の言った通り内部は迷路のような複雑な構造となっていることが外から見て取れる。当然相当な数の罠が仕掛けられているだろう。魔法陣がいくつも光ってぷつりと消えた。そんなことにわざわざ付き合ってやる義理もない。屋敷の左側面に来てキーはまた魔力放出を始めた。


 屋敷の左側面も空襲を受けたかのような有様となる。頑丈にできているからか魔道具の力かはわからないが屋敷はそこまで吹き飛んでいない。せいぜい半壊一歩手前といったところか。




「ア゛―――!」


「よくやったキー!しばらく休んでろ!」


「無理もない!今日で魔法は三回目だからな!デュエムは俺が成敗してくる故、まかせるがいい!」


「私が打ち取ってやるんだからっ!キーばかりにいい格好はさせないわよ!」




 キーは奇声を上げて尻餅をつきそうになったがラシオンたちに支えられて腰を下ろす。キーがゴロンと寝転がり、キーが足をばたつかせ無事であることを確認すると、ラシオンたちの班は左側面から。我夢の班は正面から突入していった。


「兄貴!大丈夫っすか!?ダメそうなら俺たちだけで突入しますけど……」


「カルクゥ。俺様の腰に入ってる薬を足に塗っテくれ。塗終ワり次第突入する」


「了解っす!本当にダメそうなら絶対言ってくださいよ!」




 カルクゥは素早く薬を塗る間、キーは自分の班に屋敷の内外から出入りするものたちを監視させ、屋敷の周辺を調べさせる指示をする。特に問題はないようだ。報告を受けたころ薬を塗り終えてキーは立ち上がった。


「集合の合図をかケろ。突入すル」


「「「「「応っ!!!!!」」」」」




 キー達は左側面からラシオンたちに続いて突入した。薄暗いガラスの破片などが散乱した廊下を慎重に進む。ルルアガの構成員が時折その辺の調度品の残骸を投げると、矢や火の玉などが飛んで来る。トラップだらけでかなり曲がりくねった道を進んでいくと、重厚な扉に突き当たった。キーはそれを破らせて突入すると紫髪の細い体形の男が部下であろう者たちと佇んでいる。






 紫髪の男はゆっくりとこちらに顔を向ける。周りの武装した集団は各々の武器を構える。キーはラシオンなどから聞いていたビーボーイの首領の特徴を思い出す。そして紫の髪の顔を睥睨した。




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