【英語禁止令】
これはジョークです。
西暦2038年、日本は今やアメリカ、イギリスと国交断絶していた。
アメリカの庇護から離れた日本は、隣国の中国や韓国とは、辛うじて国交は保っては
いるがスキあらばと予断を許さない状況下にあった。
今や日本は、いつ第三次世界大戦が始まっても可笑しくない状態にある。
つい先日アメリカの原子力潜水艦と、日本の最新鋭原子力潜水艦とが交戦してアメリカの
原子力潜水艦を沈めてしまったのだった。
激怒したアメリカはついに日本国に宣戦布告を発表した。だが核爆弾を沢山装備している
日本には手を出せず。まだ実行には至ってないのが現状だった。
迂闊に手を出せず睨み合いが続いていた。
そして日本政府が国民に発表した。敵国の言語である英語使用禁止令だ。
そう100前にも英語禁止令があった。だから野球も大変だった。
スライク→いい球 ボール→外れ ファール→外打ち。こんな感じだ。
特に困ったのは報道関係だ。本来ならばこう言うのだが。
「では7時のニュースをお知らせします。ハイウエーを走っていた大型トラックがスリップ
して観光バスに衝突してガードレールに激突。原因はブレーキが故障していたとの事でした」
だが英語を取り除くと、こうなる。
「では七時の出来事をお知ら致します。高速道路を走っていた大型貨物自動車が横滑りして
観光乗合自動車に激突し、予防鉄板に激突。原因は停止装置が故障していたとの事でした」
更に困ったのがパソコンだ。キーボードからローマ字が消えていた。
勿論、全てがひらがな打ちだ。マウスはネズミ、右クリックは右押し。
パソコンは電子頭脳箱 インターネットは→総合電波網などと政府は徹底した取り締まりを
行い民主々義は完全廃止してしまった。
勿論20歳から40歳の健康な男子は兵役制度が復活し、一度は軍隊に入隊しなければならない。
勿論生ぬるい法律は撤廃し、政府は強い姿勢で臨んだ。
暴走族が我がもの顔で走ったら警告無しで射殺される、恐ろしい国家に生まれ変わったのだ。
もちろん犯罪は激変したが、何か恐ろしい国となった。
だが、それに賛同した国がいた。なんと隣国の西兆戦とは友好関係を結びんでいたのだ。
いや30年前の日本とは違って相手の、ご機嫌を取るような外交をしないからこうなった。
日本は完全なる共産主義に転じた。
これも自由民政党から政権を奪ったのが狂参党だ。
政権を取ると直ちに法改正を行い、核を装備した。
各国の反対を押し切って核実験をした。調子に乗りその核弾頭を西兆戦の海岸に一発放った。
驚いたのが西兆戦、あの強気の国が急に日本に靡いて来たのだった。
日本の使節団が西兆戦を訪れると「マンセ〜〜イ」と言って大歓迎するのだった。
それから暫くして西兆戦の書記長が引退。新書記長に金米英に代わった。日本は怒りを露にした。
「米、英国の米英が付いた書記長は、我々に敵意を示しものである。歓迎出来ない。名前を変えろ!」
と、なんとも滅茶苦茶な話だ。
しかも今の日本は30年前とは違う。原子力空母と核爆弾を保有している。
それに政権を握っているが、狂人議員で固められた狂参党なのだ。
議狂参党員は戦争がしたくて、しょうがない連中の集まりなのだ。
流石の西兆戦も日本と戦争は、したくないらしく金日好と名前を変えた。
なんと日本が好きとは、気を良くした日本は大歓迎した。
マンセ〜イ バンザイと両国は交流が盛んになったそうだ。
「これで話はhappy end?」
「貴様! 敵国アメリカの言葉を使ったなぁ死刑だぁ」
「ちょっと待て! それを言うなら米国じゃないか? お前も死刑だぁ」
この年、英語を使って処刑された国民が100万人を越えたそうだ。
嗚呼、恐ろしやJapan imperialism
そして作者の私も。英語を使ってしまった。
「ああ〜待って! 間違いたぁ助けてくれ〜〜」
了
空想の世界ですから、全ては架空の物であり他意はありません。