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水を司る神となって異世界へ  作者: 松雨
第1章 転生~国境の街オラオグ編
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第1話~神への転生~

初投稿です。文章のおかしな部分もあるかも知れないですが、よろしくお願いいたしますm(__)m


「たまには自然観賞もいいもんだな」


 僕は、依頼されれば必ず残業をしたし、休日出勤も同僚が引くぐらい喜んでやっていた仕事人間だ。



 こんな生活ももう7年続いてるが、仕事以外に打ち込めるような事と言えばゲーム位で、夢もなかったので、今の状況に満足だった。


 そんな生活を続けていたある日、「雨倉君。また今年も有給を使ってないみたいだけど、最低でも1週間使って貰わないと規則に引っかかるから」と、上司から言われたので、使わずに溜まっていた有給を使って予約した【1週間泊まり込み自然体験ツアー】に参加した。


 家に居てもやることと言えばゲームだけしか無く、それだけでは有り余る時間を潰せそうにないと言う理由で適当に選んだツアーだったが、これが思いの外楽しく、初めてゲーム以外の趣味が出来た瞬間だった。


 ツアー3日目、この日はほとんどキャンプ場周辺での自由行動だと言うことなので、貸し出されている釣竿を持って川に釣りに出かけた。


「また何か分からない事があれば言って下さいね~」


 釣りをやったことがなかった僕は、ツアーに来ていた釣りが趣味だと言う人に簡単なやり方を教えてもらった。


 やり始めて3時間たった頃、不意にドォォーンと大地が震える位の音が響いた。


「うぉ!?」


 突然の事で驚いた僕は、その音がした方向を向いた。


すると……


「嘘だろ……」


 そこには、土砂を巻き込みながら猛烈な勢いで迫る水流があった。


 必死に逃げたが、水流の勢いに勝てずにそのまま巻き込まれて気を失ってしまった。




 次に目が覚めた時に見た光景に僕は絶句した。


 見渡す限り真っ白な空間で、そこにポツンと見た目70歳後半位であろう男の人が立っていた異質な所だったからだ。


「確か、雨倉 水樹君だったか。本当に済まなかった」


 目の前の男の人は僕を見るなり凄い勢いで頭を下げて謝罪をしてきた。


「えっと、とりあえず頭を上げて頂けますか? 僕も

何が何だか分からなくて……」


 このようなやり取りの後、僕が一体どうなったのか説明を受けた。


 僕が水流に巻き込まれて死んでしまった事。


 創造神リステードが造り上げた世界『スティア』の水の神が消滅してしまった事。


 水の神が消滅したことによる影響が出ないうちに新たな神を探す必要があり、探していた所に別世界で人間として生きていた僕を見つけた事。


 その事を創造神に報告した所、早く連れてこいと言われたので、流石に今すぐは不味いのでしばらく待つべきだと助言をしたが聞き入れて貰えなかったので仕方なく水流に故意に巻き込んで連れてきた事。


 驚いた。


 神様とはいえ他人の都合で連れてこられたということに憤りを感じたが、こうなっては仕方ないと割りきって考えることにした。


「今までの話を聞いて質問なんですが、何の特殊な能力もないただの人間である僕が、仮に神になったとしてもいきなり力を発揮できるとは思わないのですが」


「その点については創造神様が雨倉君の持ってる神気を使って何とかしてくださると言っているから心配はない」


(僕が神気を持っていた!?)


 あまりの衝撃発言に驚いたが、そういうことなら大丈夫なのかなと思った。


「さて、転生するにあたって何が要望があれば言ってくれ。こちらの都合で雨倉君を連れてきたお詫びだから大抵の事は受け入れようと思う」


「では、転生した最初の場所は自然のたくさんある場所でお願いしたいのと、姿形このままだと気分出ないので変えてくれればありがたいです」


「うむ。了解した。基本的には自由にやってもらえれば大丈夫だが、たまにでいいから顔を出してくれればこちらとしても助かるのでそこだけ頼む」


「分かりました」


「幸運を祈る」


 こうして僕は水の神として新たな世界に立つことになった。

ここまで読んで頂きありがとうございますm(__)m



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