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そもそも私が異世界人だった  作者: 亘理朝夢
20/22

冒険者になろう

久しぶりに投稿します。

「あー、おしり痛い」


たどり着いたのは、小さな街だった。

最初にいた街よりも、質素な街並みに見える。

そんなことより、馬車に揺られるって、こんなに辛いのかと。

舗装された道路を車で走る世界に帰りたい。


「乙女が堂々とお尻とか言わないの。」


カミーナに指摘されるが、正直どうでもいい。ケツって言ってないだけマシだろ。


「まぁ、先輩なら、ケツって言わないだけマシですね。」

「育て方間違ったかしら」


2人は、そんなことを言いながら、どんどんと先へ進んでいく。なんか、強いなぁ、この2人。

カミーナはともかく、後輩だってこの世界に来るのは初めてなはずなのに。


「とりあえずギルドに行きましょう。」


どこの街にもギルドは必ずあるらしい。日本で言うところの役所みたいなもんか。訪問したら申請して、大まかな日程を報告したのち、滞在許可をもらう。


街の中心あたりに、少し大きな建物を見つけた。この辺りにしては大きいとはいえ、最初の街に比べて、相当小さい。


「こんな小さい町では、そんなに大きなギルドは必要ないのよ。」


そう言いながら、少し重い木の扉を開く。

中には、ボードと受付があり、受付の横に申し訳程度の販売スペースがあった。

受付嬢も、近所のおばちゃんといった感じで、ファンタジーのイメージの受付嬢とは違う。1人しかいないところを見ると、おばちゃんは店番も兼ねているようだ。


「あら、噂のカミーナさんかい?」


こちらを見つけると、おばちゃんはにこやかに手を振った。


「こんにちは。そんなに噂になっているなんて光栄です。」

「こんな田舎に、それほどの魔力を持ってる人なんてそうそういないからね。何より、連れてる人が桁外れだって話を聞いてるからさ。おや?2人?」

「途中で知り合いに会いましてね。」


さすがギルド。情報が早い。そんなことを思いながら、依頼ボードを見る。色々不思議なマジックアイテムがあると言うのに、ボードに紙を貼り付けると言うなんともアナログな。


「イノシシの駆除、ネズミ退治、ゴブリンの調査。薬草の納品。」

「こんな田舎ですからね、難易度の高い依頼なんてそうそうないんですよ。」


依頼を読み上げてみていると、おばちゃんは、笑って言った。

いいな、こういうの。ゲームで見たやつ。


「もしかしてあんた、やりたいの?」


カミーナは、不思議そうな顔をして言う。

だって、も面白そうじゃん、、、


「宜しかったら、冒険者登録とかしてみますか?」

「いいの!?」

「はい、15歳以上で希望があれば誰でも冒険者になることができるんですよ。」


受付のおばちゃんの説明に沿って書類を書き、渡す。なんか、どさくさに紛れて後輩も登録を始めた。


「クラス、、、魔王、、?」


おばちゃんが一瞬怪訝な顔をしたが、クラスは魔王なんだもん。

それでも、誕生日と名前を入れるだけで簡単に出来るらしく、カードを受け取ることができた。

誕生日はカミーナに聞いた、こっちの暦のものである。


「おお、21歳だって!」

「ええ?俺、17って出るんだけど。」


後輩は、誕生日の欄がわからず、空欄にしたのだが、勝手に表示されたらしい。じゃあ、書かなくても良かったんじゃ、、、と思うが。


「年齢詐称だなぁ」

「うるさいよ?」


こっちをまじまじと見る後輩。どうも、異世界補正で変なことになってるらしいが、そんなに問題ないと思う、多分。


「本当に魔王なんですねぇ。」


後輩とおばちゃんが覗き込んでくる。ちなみに後輩はと言えば、クラスの欄も空白。


「クラスは、クラスチェンジ後に勝手に表示されます。」


2人とも、ランクはF。

カードに表示されている情報は本当に簡潔で、名前とランクとクラスと年齢だけ。


「先に、コウハイくんのクラスチェンジしないといけないわね。」

「俺の名前、レオンハルトなんですけど。」

「ああ、そうだった、ごめんね?」


相変わらず、雑である。


「教会は、ここを出て右の道をまっすぐいけば、小高い丘にありますよ。」

「ありがとう。じゃあ、ついでにゴブリン退治でもしてこようかな。」


カミーナは、ボードから依頼書を一枚取り外し、自分のカードとともに受付に渡す。


「はい、こちらの依頼ですね。必要ランクはDですが、カミーナ様がAランクなので、問題ありません。」


カミーナ、Aなんだ、、、。

私たちも、促されて受け取ったばかりのカードを渡す。

さっさと手続きをし、カードを依頼書にかざすとカードに受注済みと表示された。

面白い、、、。


そんなわけで、冒険者になった魔王は、三人で教会に向かうのだった。

冒険者とか、依頼とか、本当に異世界っぽすぎてなんだか笑えてくる。後輩であるレオンハルトも、なんかものすごくワクワクしているようだ。


大丈夫なのかなぁ。

なかなか進まなくて、内容がまとまりません。

読みにくくて申し訳ないです。

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