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超アンラッキー主人公はこの世界で果たして生き残れるのでしょうか!


「あ、ドブネズミくんじゃん!今日はいくら持ってきてくれたの~?」

「あははっ、懲りずに学校来るとか勇者だねー?流石だわ笑笑」

彼らの口から零れる煙草臭い吐息が、俺の鼻腔を掠める。

「おい、なんとか言えよ!無視とかできる立場じゃねぇだろ?」

「ご、ごめん。今日は…サイフ、持ってない…。」

自分でも気持ち悪いくらいおどおどした弱者の声が、校舎裏の小さな倉庫に響く。

「は?意味わかんねえんだけど、クソネズミの癖に俺らにたてつこうっての??」

1回りガタイのいい男が、高校生にしては華奢な彼の肩を掴み壁に叩きつける。

「ご、ごめんっ…。あ、明日は絶対持ってくる、から…」

「チッ、まあ今日は俺ら、機嫌がいいから許してやるよ。明日はぜってえ持ってこいよな!?」

機嫌がいい、そんな言葉は嘘のように彼の腹、みぞおち辺りに強く蹴り込み倉庫を出ていく。彼はひとり、その場に座り込んで必死に域を保とうとするだけだった。乱れた髪、ぼろぼろの制服。煤けた肌はまさに1匹のドブネズミの様だった。



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