私の一日
はいは~い、無職からジョブチェンジした隼瀬です!いや~まさか、あの変人
に雇われることになるとは人間って何が起こるかわからないよね。というか、
私、人間じゃないんだけどね。さて、今日も仕事をするか。
私は契約が完了したあの日(十日前だけどね)から、仕事をちゃんとしている
その仕事とは、
「さっさと、腕をふれ!」
「「「「「はい!」」」」」
騎士団の特訓だ。
こいつらは本当にダメだった。なぜなら、
「も、もう…無理…です…」
腕力がなかった。この時点で騎士失格だろ、と、言いたいところですが、やる
気と追跡能力だけは以上に高いのでかわいそうに見えてほっとけなくなったの
です。ということで、
「黙れ!貴様らの気合はそれだけか!」
「いいえ、違います!」
「なら、あと素振り千回!」
「は、はい!」
こういうと、やる気を出してくれます。なかなか、扱いやすい馬鹿どもです。
そして、私のもう一つの仕事は、
「ようやく来てくれたかぁぁぁぁぁぐはっ!」
馬鹿の護衛だ。
「いきなり殴るとはひどいことをするものだ。」
「五月蠅い黙れ。」
「そんなことを言わずに、さぁ、私の胸に飛び込んでおいで!」
「仕事しないと言いつけますよ。」
「すみませんでした。」
あ、忘れているかもしれませんがメシルも一緒に住んでいますよ。転移す
る家はどこかに消えてしまったので今は領主の家に住んでいます。はぁ、
メシルと触れ合いたい。でも今は仕事、私は仕事を続けます。