見よ!これが私の力だ!
ふははは、ついについにできた!これさえあれば私は無敵だ!ふはははは……
…て、私なにやってんだろう。は~い、こちら、隼瀬です。現在、空を飛んで
います。いや~なかなかの距離を飛んでたから、戻るのに時間も使うのです。
で、暇になった結果、周りにあるものすべてに『超解析』をかけて回ると、な
んと、『超解析』が進化しました!まさか進化するとは思いませんでした。と
いうことで、進化した。スキルをご覧ください、どうぞ。
『見通すもの レベル1:相手、または自分のステータスを完璧に見ることが
可能』
ふふふ、どうですか、この効果、凄い、凄すぎる。まさか、ここまで進化する
とは私の予想を超えましたね。で、使ってみた結果、なんと、ゲームみたいな
ちゃんとしたステータスが見れるようになりました!さらに、相手の個人情報
まで見れるという画期的な機能も付いているという、交渉の場では最強の武器
を手に入れることに成功しました!さて、こんなことを説明しているうちに、
到着したみたいです。
「さぁ、家を下してください。」
「は~い、あ、そうそう、中に子供がいるんだけど一緒に行ってもいいかな
?」
「子供がいるのか。」
「私の子供ではなくて、保護している子供ですけどね。」
「わかった。我々はここで待機している。早く子供を連れてくるように。」
「あれあれ、誰にそんな口きいてるのかな?」
ちょっとだけ上から目線で言われて腹が立ったのでほんの少しだけ殺気をぶ
つけてみました。
「ひっ、あぁ、す、すみません。」
「よろしい、じゃあ、待っててね。」
私は家の中に入り、メシルを起こして事情を説明し、外に出てもらった。
「その子が保護している子供か。」
「ほら、メシル、挨拶は。」
「おはようございますです。」
「よくできました。さぁ、早く、伯爵のもとに案内してください。」
「わ、分かりました。」
私たちは屋敷に入っていった。