契約完了!
うわぁ~予想道理のテンプレ発言、まぁそれはいいとして、この人、じゃな
くてこの悪魔を倒せば外に出られるのかなぁ?
「おや、人間の冒険者ではなくモンスターでしたか。迷い込んできたのです
ね。では失礼して、『思念伝達』。」
はぁ、また戦うのかめんどくさい。
『すみません。』
うおっ!な、何!
『自我を持っている。これは珍しいですね。』
ど、どこから声が聞こえるの?まさか、目の前の悪魔?
『えぇ、そうですよ。一つ聞きたいことがあるのですけど?』
え、何ですか?
『あなたを正式にこのダンジョンで雇いたいのですが。』
雇う、私をですか?
『はい、その通りです。このダンジョンにこのごろ聖騎士が現れてダンジ
ョンの一層を占拠していまして、困ったことになってるんです。その困っ
たことを解消するためにあなたを雇いたいのです。』
う~ん、別にいいけど、報酬は?
『あなたの望みを一つだけかなえましょう。』
言ったな!もう取り消せないから、その話乗った!
『ありがとうございます。では雇用期間は占拠された一層を取り返すまで
ということでお願いします。』
え、困ったことってそれだったの?う~ん、まぁ契約したからにはやるけ
ど、やっぱり人間を殺すのは心が痛むなぁ。けど、殺ろう。私のために。
『契約成立です。では、今から占拠された階層に送るので階層を取り返し
てください。』
う、嘘!今から行くの!?ちょっと待ってあの人数を一人で相手をするに
はまだ力不足だよ。
『大丈夫です。あなたは思っているほど弱くはありませんよ。では、御武
運を。』
ちょ、ちょっと待……
言葉を言い終わらないうちに転送された。