人間み~つけた~
階段を降りた先にあったのは神殿?だった。
どういうこと?もしかして、ここは遺跡みたいなところ?すると、突然
神殿の扉が開き現れたのは何と
「ふぅ、今日もここの監視かぁ。どうせこの階段からモンスターが下り
てくることはありえねぇのに。」
人間がいた。
やった!初の人間だ!あ、あのすみません!
「ん?て、え、な、何で………」
あれ、どうしたんだろ、なんで震えてるんだろ?おかしいなぁ。あ、そ
うか、私今モンスターだった。……て、それやばいんじゃ。
「も、モンスターだぁぁぁぁぁ!!」
やっぱりかぁぁぁぁぁ!!でも、これってこのまま次の層の階段を探す
のにいいんじゃないかな。だってここには人間しかいないわけだし、た
ぶん。まぁ、気にすることはない。さぁ、町に繰り出そうではないか!
そう思い、神殿を出た瞬間目に飛び込んできたのは、
「モンスターが出てきたぞ!」
武装した、兵士?が私を取り囲んだ。
私何かした?あっ、私モンスターだった。あれ、この問答二回目だね。
涙が出ちゃうよ。
「槍を構えろ!そして、そこにいる薄汚いモンスターを討伐せよ!」
そう、偉そうな格好をした男が私に向かって言ってきた。まぁ、酷い、
私そんなに汚くないもん……そういえば、水浴びっていつしたっけ。ま、
まぁいい、今は自分の身を守るのみ。
「殺れ!」
槍が突き出されたが、
バキンッ
私を刺そうとした槍はすべて折れた。どうしておれたかって、それはね、
『硬化』と『竜の鱗(成龍)』を使ってたからだ。どうだ見たか!
私は隙を見て逃走した。
「モンスターが逃げたぞ!全員追え!」
「「「「「はっ!」」」」」
こうして私の逃走劇が始まった。