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俺が悪だ!
母親に聞いたことがある
「ねーおかあさん、なんでいつもゆうしゃがまおうをたおすの?」
母はこう答えた
「それは勇者様が正義の味方だからよ。」
「せいぎってなに?」
「弱いものの味方の事よ。悪い人達を倒すのよ。」
「そんなのつまらないよ。」
「え?そ、そんなこと無いわよ?正義の味方はね?とっても強くてかっこいいの。」
「ぼくはわるもののほうがすきだなー、だってわるもののほうがじゆうにいきてるもん!
せいぎのみかたはみんなをたすけなきゃいけないんでしょ?ぼくはそんなのいやだよ。」
「そんな事を言っちゃダメよ?いつかビルも正義の味方になってね?」
「・・・うん。」
いつからだろうか正義に嫌悪感を抱くようになったのは
いつからだろうか正義が偽善に思えたのは
俺は初めから狂っていたのかもしれない
それでも俺は・・・
正義が嫌いだ