登場人物設定
ファントム・ギャングは2章投下後に様子を見て、一覧を作ります。
そのうち挿絵も考えていますので、少しでもイメージしやすくなればと思います。
第1章終了時点の登場人物
盗賊団スターダスト・バニー
【ケント・ステファン】←主人公
安定と平凡をこよなく愛す、異世界の氷河期世代。17歳。ナルムーン共和国軍アルデバラン師団経理部所属。『開拓』や『変革』などの民間企業的な言葉が大嫌いで、1円でも精算が合わないと発狂するほど金庫番気質である。ヒラの勘定兵士としてのスペックはそこそこだが、全体的にパッとしない存在として認知されていた。しかし、人は見かけによらず。魔導師としての才能は皆無だが、魔導騎士団クラスの剣術の持ち主であり、前世は伝説の亡霊なる機兵、ラスティーラ。魔導騎士団の暴挙に激怒し、エステルに出会ったことで人生が変わった。平凡と安定という固定観念に妨げられてきたが、実は正義感はかなり強く、熱血漢。ボケ中心のエステルをスルーせずちゃんとツッコミをしてあげる辺り、かなり優しい性格である。過去に〈ザック〉という通り名の脱走兵から、剣術を習っていた。
トレードマークは赤い額当てと死んだ魚の目。髪の色は黒味の強い青。
《魔法型》 太陽型(炎、雷など)
【エステル・ノーウィック】←ヒロイン
サンズ教皇国が生み出した怪物。17歳。我が道を行く、強靭なメンタルのじゃじゃ馬娘。魔導大家であるノーウィック家の出身のサラブレットであり、その才覚は軍属魔法学校をスキップした上に史上最高成績で卒業するほどである。そんな彼女が魔導経典奪取のために生み出した秘策が盗賊団スターダスト・バニー。意外とリーダシップもあり、自らが頭領としてキエルを始めとしたモノホンの元盗賊を掻き集め、対亡霊なる機兵遊撃部隊並の戦力を築いた。しかし、天才である反面、凡人の気持ちがよくわからない。そのため、ケントをイラつかせることもしばしば。兄にコンプレックスを抱いている。
トレードマークは紅いボブカットと魔法杖であるメジャーバトン。戦闘服では紺色トレンチワンピースに、制帽という音楽隊のような恰好をしている。
《魔法型》 太陽型(炎、雷など)
【キエル・ロッシ】
元盗賊の銀線細工師でスターダスト・バニーの副頭領。24歳性格はブリッジにお菓子の食べかすが一つでも落ちていたら、職権乱用で大掃除を命じるレベルの潔癖症。ただし常習犯のエステルにはある程度甘い。メンバーの精神的支えである一方、戦闘でも欠かせない存在。微量の魔力で亡霊なる機兵と戦える魔導兵器銀線細工の射撃攻撃を用いて、一人でも3体以上の亡霊なる機兵を倒せる力を持つ。自信家でありながら冷静沈着、エステルの兄フェンディに恩を感じている。
トレードマークは金髪のドレッドヘアと左腕を覆う銀線細工の鎧とガトリングガン。
《魔法型》 金星型(金属、雷など)
【ショコラ】
元盗賊、28歳。本名はフォン・ダーン。あだ名の由来はは本編参照。キエルの絶対的な信頼を得る銀線細工師。アイパッチのレーダーを駆使して、情報戦が得意。かなりの長身でヤクザの若頭のような顔立ちをしているが、とても紳士ないい男である。
【マカロン】
元盗賊、19歳。本名は本編参ry。鶏冠頭の細マッチョでスターダスト・バニーの諜報部員。しかしうっかり屋である。キエルを心からリスペクトしている。
【ホットケーキ】
経歴は本編参照。19歳。リーゼントの強面。エステルの世話人的ポジションである。
サンズ教皇国
【フェンディ・ノーウィック】
エステルの兄。年齢は……本編参照(汗)。犯罪的な童顔で、凄まじい変態気質の考古学者。遺跡を擬人化し愛撫するという身の毛のよだつ性癖のせいで、逮捕されることもしばしば。ダメ人間であるが、魔導師としてはエステル以上に評価は高く、ナルムーンとの全面戦争で亡霊なる機兵レガランス相手に戦い、生還した本物の軍人。今は引退しているが、その時の経験とコネクションは健在である。
トレードマークは黒縁眼鏡とエステルと同じ紅い髪。
《魔法型》 土星型(砂、風など)
【マドレーヌ司教】
エステルとフェンディの育ての親的存在。60歳。リルン大聖堂の主司祭であり、元海軍魔導師。メタボを通り越している体型が悩みの種だが、走れるデブであることには違いない。キエルに昔、教会の銀水晶を盗まれた過去があり彼への小言が絶えないが、何やかんやで仲良しである。
ナルムーン共和国 魔導騎士団
【ユーゼス・マックイーン】
全身を黒尽くめの頭巾とマントで覆う、自由騎士。推定30歳。プラチナブロンドとマリンブルーの瞳が唯一の特徴。経歴にも謎が多く、あまり表に出てこない魔導騎士団の重鎮。その正体はラスティーラの宿敵、レガランス。亡霊なる機兵を作り出す力に長けていた前世故、邪竜ヴァルムドーレ復活のキーパーソンである。生身でも、恐ろしい魔力と剣術を持つ名実ともに本物の魔導騎士。過去にフェンディとの戦闘経験があり、ケントとも何やら因縁がある人物らしい。
《魔法型》 火星型(炎、熱など)
【エリツィン司教】
元魔導騎士団団長の経歴を持つ、魔導正教新派の司祭。魔導師としての力は健在で、ユーゼスに命令を下す人物である。
《魔法型》 火星型
【ロベルト・シューイン】
アルデバラン魔導騎士団団長で、激昂すると虎のような容姿に変わる少数民族、半虎人の末裔。26歳。性格は傍若無人で、野心のためなら手段も選ばない。横領の証拠をつかんだ、仲間であるはずのバートン達を石に変えてしまうほどの暴虐の持ち主。だが戦闘の力は高く、亡霊なる機兵ギルタイガーとしての前世を持ち、復活したラスティーラの初戦の相手となる。
《魔法型》 土星型(土、風など)
【ポンチョム】
ロベルトの副官。チョビ髭とガリガリの容貌だが、意外と魔導師としては優秀。
ケントの仲間達
【バートン・エルザ】
後方支援部隊経理部エルザ班の隊長。ケントの上司。魔導騎士団による正体不明の収支明細から彼らの略奪を疑い、真実を突き止める勘定兵士の鑑。洞察力に優れ、ケントの剣術の才能を見抜いた人物の一人である。部下からの信頼も厚い。
【リヒテン・グルング】
本名は本編でも一回しか言われず、あだ名もぜひご確認を。シリウス警察の警部で、羽根つき帽に髭と縦ロールというクラシカルな風貌。身長は低い。ナルムーンに屈しないシリウス精神の塊で、なぜかマドレーヌ司教とは犬猿の仲らしい。昔、更生させた少年が魔導騎士団にまで上り詰めた。