第七話 始めての任務
バディを組んでから三日後、俺と環は二人での初任務であるパトロールにあたっていた。
「なぁ環一つ聞きたいんだが、お前って特装に所属してるんだよな」
「あぁ、そうだが?」
「じゃあ何で普通警察のパトカーを持ってんの?」
そう聞くと環は苦虫を噛み潰したような顔で話してくれた。
「あー、私は元々普警の所属だったんだが姉の件があってからこっちに転属したんだ。まぁ元々嫌われていたのもあるが。」
普通警察、通称普警とは科学革命後に頻発しているサイボーグやAIを搭載したロボットを使った犯罪を取り締まる組織である。普通警察に所属している警官たちも犯罪者たちに対抗するために体を改造している者いわゆる機械人が多い。よく異能使いたちに襲われているところを特殊武装警察に救助されるのが気にくわないのか頻繁に喧嘩を売ってくる。いわゆる犬猿の仲である。
「へぇ~よく上の連中がうちへの転属認めたな。てか嫌われてたの?何で?」
「機械人じゃなく異能持ちだったからだ。上の奴はさっさといなくなってほしかったみたいで、すんなり認めたぞ。因みにこのパトカーは私が乗っていたものだったんだがそんなもの入らないって押し付けてきたものだ。」
「環、、、今まで苦労してたんだなぁお前。この任務がおわったら、食堂の裏メニューおごってやるよ。」
「それは楽しみだ。それよりさっきからあそこ、なんか騒がしくないか?」
「確かに、見に行ってみるか?ってあれ?」
………なんか普警がいっぱいいるんだけど?ナンデ?
「おい、何でこんな街中に普警が群がってる?」
「え?もしかしてあなたは渦旋巡査!?」
「元だ。そんなことより何があった?」
「…………実は機械人の立て籠り事件が発生したので、突入準備をしていたらいきなり異能を使い始めたんです。そのせいで仲間の機械人たちは行動不能に…。」
「突然?最初からいたんじゃなくて?」
「いえ、全員片腕がマシンガンにカスタムされていましたので機械人に間違いないです。」
「うーん、まぁとりあえず異能力者がいるなら俺たちの出番だな。ささっとぶっ飛ばして話を聞くか。」
「そうだな、それが一番手っ取り早いか。」
一時間後
「あぁぁ!!ガトリングうぜぇ!!!全然中に入れねぇじゃねぇか!」
まさか祝福者の能力が、銃弾の軌道捜査する能力だとはしかもあいつだけ腕ガトリングにカスタムしてるし。
「埒があかねぇな。おい環、お前があいつらを誘惑してその間に鎮圧するっていうお色気作戦はどうだ?」
「ふざけたこと言ってると殺すぞ!」
「ゴメンゴメン、でもどうする?」
「一つ方法がある、飛彩が陽動して、私があの、ガトリング野郎の脳天をぶち抜く。出来るか?」
「出来るに決まってんだろ。銃弾なんか全部弾けばいい話だしな。」
「………脳筋」
「うるっせ、ほら行くぞ!」
「あぁ」
環の作戦はあいつが準備を整えた後、俺が炎の壁を作り壁越しにガトリング野郎をぶち抜く作戦だ。
なら、俺がすることは環にヘイトがいかないように注意を引くことかな。
「火生·火夏星」
……飛彩の奴また、技名叫んでるよ。命かかってる場面でも厨二病は直らねぇのか緊張感のない奴め。いや、私はこっちに集中しねぇと、、あの野郎こっちに気づいたのに脅威だと思ってねぇ!
「サモン、蝋翼銃!」
調子に乗りやがって、、コイツで地獄の底に叩き落としてやる。
「おい! 伏せろ!」
「あっぶねぇな!!いきなり撃つんじゃねぇよ!今、顔掠ったぞ!」
「ふん。当たらなかったからいいだろ。それより、敵が目の前にいるのに技名叫んだりと、いい加減厨二病は卒業したらどうだ?」
「え?言うでしょ普通………もしかして知らない?」
「何をだ?」
「ハァ....明後日に第一会議室を取っておくからそこで色々教えてやるから予定空けておけよ。」
「……?分かった。」
後処理は普警に押し付けるか。さて、明日は色々教材やらの準備をしないとな。




