第五話 報告②
すぐ会うとは言ってやがったけど、まさか本部に乗り込んで来るとはな!イカれてる奴の考えることはわからん!
「本部に乗り込んで来るとはいい度胸だな!服女!逮捕してやるよ!」
「ちょっ待っ」
「喰らえ!火鷹!」
……炎が手に吸い込まれた!?掃除機付きのサイボーグを着てるのか!?
「なんだ貴様!邪魔するなら消えろ」
そう言うと、女の腕にある刺青の|渦巻き模様が回り始め俺の体を吸い込み始めた。
「うおっ!?なんだこれ!体が吸われて!?」
「あー!ストップ!ストップ!」
俺の半身が吸い込まれたところで会長が止めに入った。
「あ?」
「彼は敵じゃないよ渦旋くん。だから、吸い込まないで!」
「チッ分かったよ。会長」
そう言うと渦巻き模様の動きは止まり吸い込まれた半身を引っ張りだすことが出来た。
「ありがとう渦旋くん」
「あー死ぬかと思った。」
「まったく、緋縅くんは昔から話を聞くより先に攻撃するんだから!」
「はい、すみません。」
「で、会長デザイナーに会った奴はどこにいる?」
「あぁ、君が今吸い込みかけたこの子がそうだよ」
「なんだと?おい!貴様、火威とかいったか?奴をエリアAのどこで会った!?」
「商業区だけど…会長、こいつ何者?」
「彼女は渦旋 環巡査、今はデザイナーの足取りを追ってもらっている。」
「それにしても顔そっくりすぎだろ、本人が乗り込んできたのかと思ったぜ。」
「元巡査です会長。それと私と奴がそっくりなのは奴が今着ている人皮服は私の双子の姉の皮で出来ているからだ。……そうかだから攻撃してきたのか。」
「なるほどそういうことね。」
あの時、爆散しなくてよかったー!セーフ!
「いやーでも炎が消えたときは驚いたぜ。今度は掃除機付きのサイボーグを着こんできたのかと思ったわ。」
「「今なんて!?」」
…なんか変なこと言ったか?