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同居人は戦いの女神さま  作者: あしのクン
シーズン1
46/72

三年なんとか組! Google先生!

 昨日、黒猫が寝言(戦いの女神)といびき(俺)のせいで、この家で眠れていないということを書いたじゃないですか。

 昼間は散歩のついでに安全な場所で、夜間は俺の家の物置で寝ていると書いたじゃないですか。

 この家を黒猫の安眠の地にすべく、Google先生の力を借りて調べ続けた、と書いて終わったじゃないですか。


 それでね、いびきのほうはGoogle先生のおかげで解決しそうなんですよ。

 いびきの対策グッズというのを発見しましてね。

 唇にペタッと貼りつけるシールタイプなんですけどね。

 今日、近くのドラッグストアに行って、そのグッズを買ってきました。

 まだ使ってないんですが、使ってみて様子見になるでしょうね。


 でね、問題なのは寝言のほうなんですよ。

 戦いの女神さんの寝言。

 そうです。業務用の耳栓をしていても、たまに起こされる大きな声の寝言。


 俺はね、寝言の対策グッズを検索しましたよ。

 いびきに対策グッズがあるように、寝言にも対策グッズがあるだろう、と。

 戦いの女神の寝言をビシッ!と解決してくれそうなグッズが必ずや見つかるだろう、と。


 そしたらですよ、みなさん。

 Google先生は困り果てた表情を検索した俺に見せましたね。

 残念ながら寝言の対策グッズはないんだ、と。

 いびきのようにグッズで解決できることではないんだ、と。

 Google先生のあれほどの困り果てた表情を俺は初めて見ましたね。


 それならばね、猫用の耳栓はないんですか?と検索してみたんですよ。

 そしたらですよ、猫用の耳栓もないんだ、と。

 猫の形状をした耳栓はあるんだけれども猫用の耳栓はないんだ、と。

 ここは猫の形状をした耳栓で妥協しないか、と。

 Google先生の引き攣った表情も初めて見ましたね。

 俺はこう言い返しましたね。

 猫の形状をした耳栓は人間用の耳栓だから妥協はできないんだ、と。


 そこでですよ、俺は戦いの女神さんを呼んでこう言いましたよ。

 昼飯を食べて満腹になった状態で、戦いの女神さんビシッ!とこう言いましたよ。

 おまえの寝言なんだからお前で何とかしてくれ、と。

 だって、そうでしょう? 寝言の対策グッズがないんだから。

 そしたらですよ、戦いの女神さんは拳で俺の太腿を殴りましたね。

 『我の寝言に抗議をするな』って。腹を空かせて苛立った状況じゃなかったのに。


 俺はね、最終手段を取りましたよ。

 これは黒猫を説得するしかない、と。


 夕方、キャットフードを食べ終わり、散歩に出かけようとした黒猫を捕まえて、こう説得しましたね。


 昼間も夜間も俺の家の物置で寝てくれ、と。

 昼間、散歩のついでに安全な場所で寝ているというが、その安全な場所が常に安全とは限らないんだ、と。

 寝ている時に、突然、不安全な場所に様変わりするかもしれないんだ、と。

 だから、俺の家の物置で寝てくれ、と。


 そして、散歩に出るのはいいけれど、できれば家で過ごしてくれ、と。

 ここの家は安眠の地ではないかもしれないけれど、安住の地ではあるんだ、と。

 キャットフードを食べるだけの安食(意味が違う)の地ではなく、安住の地なんだ、と。

 俺はもっと黒猫と触れ合っていたんだ、と。


 すると、黒猫はこう言いましたね。

 わかりましたニャー、と。

 家主様の言う通り、できるだけ家におり、眠たくなったら物置で寝ますニャー、と。

 俺は泣きそうになりましたね。どこぞの女神さんと違って、素直で可愛い奴だ、と。


 そんな俺に黒猫はさらにこう言いましたね。

 私の願い事も聞いて欲しいニャー、と。

 俺はなんでも聞いてやろうと耳を傾けましたね。


 黒猫はそんな俺にこう言いましたね。

 週に一日、その日だけ三食ともに特上マグロの刺身を戴きたいニャー、と。

 物置にゆったりと寝転べるスペースがないんで、物を片付けて作って欲しいニャー、と。

 毎晩、入浴して体を綺麗にしたいから、猫用シャンプーを買ってほしいニャー、と。

 俺は顔を引き攣らせましたね。なかなか取引上手な奴だ、と。


 俺はね、黒猫の願い事を涙を飲んで受け入れましたよ。

 これもまた、家主としての果たすべき責任なんだな、と。


 そういうわけでね、黒猫だけが得をした形で今回の問題は解決しました。

 今夜もまた、戦いの女神の寝言に怯えながら眠ることにします。

 では、みなさん、おやすみなさい。よい夢を。

ここまでが削除するまで連載・掲載していた部分です。

次回からは初めて掲載する話となります。

どうぞ宜しくお願い致します。

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