表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
同居人は戦いの女神さま  作者: あしのクン
シーズン1
36/72

『代打で出た戦いの女神、そのままピッチャーマウンドへ!』

 昨夜、おっさんは夜遅くに帰宅したらしい。

 昨日、我の書いた文章を読まずに眠り、早朝に家から仕事に行った。

 今夜も遅い帰宅になるのだそうだ。


 今朝は精霊とともに朝食を取る。

 我はジャムを塗った食パン。精霊はキャットフード。

 精霊はうつらうつらとしながら食べておったが、昨夜はおっさんを心配して眠れなかったのか。


 枕元のおっさんの抜け毛を清掃する。

 家を出る前に清掃してもらいたいのだが、仕事のために早朝に出て行ったのだから仕方あるまい。

 抜け毛の中に白色の髪を発見する。


 白色の頭髪を調べるため、おっさんのノートパソコンで検索する。

 検索した結果、白色の髪を白髪といい、白髪は薄毛に繋がると知る。

 薄毛といえば、養毛剤。


 我は記憶力が優れているので、おっさんの使っている養毛剤の中身が残り僅かだと覚えておる。

 おっさん曰く、この養毛剤は高価な薬品。

 養毛剤がなくなると買わねばならなくなるので、水を入れて半分まで増やす。


 いつもと遅れて朝刊を読んでいると、精霊の抗議を受ける。

 精霊曰く、『昨夜の女神様の寝言は酷かったニャ! 「おっさん!」「おっさん!」と酷く呼んでいたニャ!』。

 寝言に抗議するな。我は知らん。


 昼食前に炊飯器を使って、白米のご飯を炊く。

 白米のご飯が炊き上がるまで、ストレッチをする。

 精霊は前足で両耳を塞ぎながら眠っておった。


 昼食。

 我は白米のご飯と冷蔵庫にあった品々(しなじな)。精霊はキャットフード。

 白米のご飯は噛めば噛むほど何とも言えぬ甘みが出て、美味である。


 昼食後、午後三時まで昼寝。

 精霊にまたもや寝言について抗議される。

 寝言ごときでわざわざ抗議をするな。


 抗議する精霊を自宅に残し、散歩。

 本日は冷たい風雨のせいで寒い。

 我は身体をあたためるため、傘を閉じて全力で走った。


 本日はコンビニに寄らず、帰宅。

 精霊は槍と鎧の前ですやすやと眠っておった。

 これほどまで眠る者だったか?


 帰宅後、体と服が濡れたので着替えようと思った。

 しかし、全力で走って体をあたためたのに冷えたので、その前にシャワーを浴びる。

 冷めた体をあたためる温水が気持ちいい。


 シャワーを浴びて着替えた後、槍と鎧の手入れをする。

 目覚めた精霊曰く、『これらを装備して戦う日がまた来るのですかニャ?』

 ……天界から追放された我に、槍と鎧を装備する日がくるであろうか?


 朝、おっさんが先に夕食と入浴を済ませてもいいと言っておったので、夕食と入浴。

 夕食は精霊とともに。入浴も精霊とともに。

 精霊が風呂に入るのは、本日が初めて。


 入浴中、精霊が排水溝に絡まった黒色の毛に驚く。

 『あれは誰の毛ですニャ?』『おっさんの頭髪だ。抜け毛が酷いらしくてな』

 我は養毛剤を半分まで増やしただけでは心配だと思い、容器がいっぱいになるまで水を入れる。


 入浴後、いつもおっさんの座っている椅子に座り、ノートパソコンでこの文章を書き終える。

 精霊は部屋の片隅にて、前足で両耳を塞ぎながら眠っておる。

 この文章を投稿したら、あとはおっさんが帰宅するまで待っているだけだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ