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同居人は戦いの女神さま  作者: あしのクン
シーズン1
29/72

夕食のおかずはなんだろな

 午前四時半に目を覚ますと、布団の中に黒猫はいなかった。

 寝室の襖はしっかりと閉じられていた。

 この時間帯はまだ戦いの女神は寝ている時間帯だ。


 昨夜、戦いの女神の寝言の怒声(?)で目を覚ましたのは覚えている。

 意識が朦朧としている状態で、黒猫が布団の中で耳を前足で塞ぎながらぼやいていたのを聞いたような気がするし、襖が僅かに開いていた気がする。


 でも、その辺、あまり自信がないんだよな。

 猫が前足で耳を塞ぐことはもちろん、人間の言葉でぼやくことはありえないし。

 襖はしっかりと閉じられているし。

 寝ぼけてたんだな、きっと。


 出勤前に黒猫に話しかけてみた。


「黒猫、昨夜、俺の布団の中に潜り込んでぼやいたか?」


 黒猫は、なに言ってるニャー?この人間、みたいな顔で俺を見た。

 そりゃ答えるわけないもんな。


「黒猫になにを話しかけておるのだ? 黒猫は喋るのか? この世界にしゃべる猫がいるのか?」


 朝刊のチラシを見ていた戦いの女神に真顔で尋ねられた。

 そのチラシはスーパーのチラシのようだった。

 俺は真顔で尋ねられるとは思わなかったので、焦りながら、


「喋らないよ。ただ話しかけてみただけ。それじゃあ、行ってきます」

「待て。金を寄こせ。買い物をする金がない」

「もうなくなったのか? まあ、値上がりしてるから、すぐになくなるか」


 俺は五千円札を戦いの女神に渡した。

 その際に戦いの女神が見ていたチラシをチラ見した。

 刺身の特売セールを知らせるスーパーのチラシだった。

 おっ、今夜の夕食のおかずは刺身かな?


 少しだけウキウキしながら仕事から帰ると、夕食のおかずは春巻きでした。

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