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東方 外来人物語  作者: 佐藤練也
5/12

出会い

代々から伝わる言い伝えと言われていた、秘薬の存在.....。その秘薬がしまってある場所.....。神職は冗談めいた風に言っていたが、どうも真実味がある....。当初発見した時ではそんな雰囲気の代物でもなかったし、一緒に何か封じられていたわけでもなかった....。



??「(ふふ。好奇心旺盛だね、...キミは。)」




社殿より1人の人間と思われる者の影が、静かに練也が入って行った宝物庫の方に音も無く近付く。

それに練也が気づく様子はない。彼は今、宝物庫内にて身体に異変をきたしていた。



練也「......(おかしい....。感覚が変だ.....。)」

 

 

変化は刻一刻と現れ始めていた。身体が熱を帯び始めている、それに加えて呼吸がどんどん荒く、短めに....。

 

練也「.....ふ、.....くっ......。」

 

なんとか周りを復旧しさあ、宝物庫の秘薬は確認できたし、これは恐らく自分の中で留めておいた方が良い話だから、むやみやたらにしゃべらないようにしないと...。俺は脚早に、その場から歩き始めた。先程から視界が眩む、足取りがおぼつかずに、呼吸も荒く、身体が熱を帯びている。どう考えても普通の状況じゃない....、焦りを感じていた俺のポッケから、何やらポロッと何かが零れ落ちた。手に取って見ると....、それは先程しまい損ねたであろう黒い丸薬があった。ポケットに勢いでしまい込んでいた分が、残っていたのだ。

 

練也「.....!」

 

こんな訳の分からない秘薬が原因で、もしかしたら死ぬのか俺は....。好奇心だけで行動したのが、今になって阿保らしいと思っている自分がいる。.....こんな状況に未だかつてなったことがないし、なったところでどう対処が出来ようか。現に時にゆだねる格好になってしまっている。何とかその足で宝物庫から屋外へ出たところで、月明かりに照らされた自身の身体を見る。”感じた”だけの問題では、もはやなくなっていた。

 

練也「....湯気.....蒸気...!!?」

 

身体から湧き上がる様にして、白い蒸気が俺の身体から夜空に向けて立ち昇っていた。寒い日に運動したスポーツマンによく見られる現象ではあるが、到底ここ迄の規模にはならない筈....。ましてや今日の俺の運動量などもってのほか....。銭湯の熱々のお湯から立ち昇る湯気といい勝負である。

 

練也「.....なっ、何だこれ.....!」

 

驚いてつい声を上げてしまった....。だって、いきなり自分の身体から大量の蒸気が立ち昇るなんて思ってもみないだろ?なんとかその場で立っていると、その場に人の気配を感じた俺は、その方向へ顔をやった。.......ここからは更に、誰もが経験したこともない境地に俺は足を踏み入れる。そんなことは微塵も予想出来なかった。


練也「嘘だ...さっきまで誰もいなかったはずだろ...。」


??「やあ、...初めまして?...キミのことはずっと見守っていたよ?この神社でね...♪」



そこには、1人の千早に身を包んだ美少女がいた。


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