スキマ妖怪
すず「さあ!行こう!ぼくたちは...。」
そう言ってから、すずちゃんは俺の手を握って鏡に向き先程の暗さを孕んだ雰囲気を拭い去っていた。微笑みを向ける彼女の顔は、鏡に反射する月明かりに照らされて美しさを際立たせていた。
すず「神とそれに仕える人間の、関係なんだから!♪」
練也「...神様が仰るなら、こりゃ仕方がないな。」
俺も彼女の言葉のままに、鏡に向かう。2人の姿を映し出す鏡。その姿は鮮明に映し出され、和やかな表情を浮かべている。俺も、この状況から一体どのような状況になるのか段々と楽しみになってきていた。神様と出会ったのだから、それ相応の展開はあるはず。そもそも"幻想郷、異世界に行く"って明言しているんだ。俺は、幻想郷をこれから目の当たりにする。ならこれは楽しみにならないはずがない、俺はすずちゃんの成すままに身を委ねた。
すず「もうすぐ...♪...ほら!」
練也「...!」
少し時間を空けて、夜空に痕跡を残しながらこちらに飛んでくる1つの物体。赤く煌めくそれが、俺達の側まで来れば滞空する。...カブトゼクターが、角にベルトを提げてそこにいた。
すず「さあ、これでメンバーは揃った♪」
そう言うすずちゃんの側に、突然変化が生じた。裂け目が生まれ、それがゆっくりと開きその中から1人の女性がぬっ、と姿を現した。金髪の美女が月夜の下、何のためか日傘を差して微笑みを向けていた。
紫「準備は、良いかしら?すず?」
すず「もちろんさ、紫。」




