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54 超人≠鳥人


寝ている間は魔物に襲われることも特に何もなかった。モモはいつものこととしてユキまでお腹の上で寝ていた。

起き上がると二匹はコロコロっと転がり落ち目を覚ましたので移動を開始する。


「にしてもだいぶ時間かかったな…」


「ですねぇ。でも御目当てのスキルは手に入ったんですし良かったです!」


「ああ。あ、階段どっちだっけ?」


「そこの分岐を左よ」


「おお。よく覚えてるな」


俺とモモだけなら何度も迷って階段を探すのに時間がかかってるだろう。階段見つけてからかなりの時間が経ってるしかなり移動してきたからな。

そして階段にたどり着いた。


「次の階層行く前にステータスの確認と時空間魔法が使えるか試すか」


階段を降り、次の階層に降り切る前にステータスを確認する。


————————————————————


個体名【泉 大地】

種族【【【日本人】】】

性別【男】

Lv【100】13UP


スキル

・戦闘スキル

【格闘術2】【斧術3】UP


【木魔法3】UP【水魔法2】【火魔法2】UP

【闇魔法1】new【氷魔法1】new【毒魔法1】new

【飛行魔法3】UP【身体強化魔法2】【魔力操作2】


【腕力上昇2】【脚力上昇2】【聴覚上昇2】

【嗅覚上昇2】UP【生命力上昇2】UP

【魔力上昇1】new


【受身3】【表皮硬化1】【怪力2】UP

【肉質向上1】【水泳1】【高速水泳1】

【水中呼吸4】 【聴覚保護1】new【体毛硬化1】new


・耐性スキル

【苦痛耐性4】UP【物理耐性3】【毒耐性3】

【精神耐性4】【寒冷耐性2】【水圧耐性1】

【魔法耐性1】【火耐性1】【風耐性1】

【毒耐性1】new【幻耐性1】new【飢餓耐性1】new


固有スキル

【再生】【種】【ドロップ率上昇】

【時空間魔法】【超速再生】【妖精の瞳】


————————————————————


色々と上がっているのは良い。前に確認した時からかなり魔物を倒したからな。

それよりもレベルが100になっているし、【日本人】のところがなんか物凄く点滅しているんだが?枠がブレるほど高速点滅しているぞ。【日本人】の自己主張が激しいんだが…?

そして【飢餓耐性】だ。食わずにいたからだろうか?確かに空腹による苛立ちというか気持ちが少し楽になってはいるが…。


「モモ。レベルが100になってるんだが…どうすれば良いんだ?このモモ以上に物凄く激しい自己主張をしている種族欄に触れれば良いのか?」


「私以上に物凄く自己主張してるってなんですか!?私そんな自己主張してます!?」


「種族のところ、枠がブレるほど光りながら点滅してるんだが」


「え…私そんな自己主張激しいですか…?」


「大丈夫だ。この種族欄よりは激しくない」


「え…」


初めは割とうざかったモモだが、慣れてくると可愛いと思えるな。まあ喧しい時は喧しいが。


「大地それに触れてみて」


「はいよ」


ユキに言われ触れてみる。


————————————————————


【レベル上限達成確認】


【進化可能】


【進化先表示】


TYPE人種・超人

TYPE人種・鳥人

TYPE人種・鬼

TYPE人種・吸血鬼

TYPE人種・仙人

TYPE人種・森妖精

TYPE妖精種・時空妖精

TYPE幻獣種・ヒヨコ


————————————————————


……………。


「どんな進化先がありましたかー?」


「人間はだいたい超人とかじゃないかしら?大地くらい色んな固有スキルがあれば他にもありそうだけど」


「チョウジン、な…」


「ん?ありませんでしたか?」


「チョウジンだろ?ああ…二つあるぞ」


「え?二つ…?」


「どういうことかしら?」


超人は、あるよ。だが鳥人もあるぞ。読み方どっちもチョウジンだろ?契約してる二匹が鳥だからか?

んで、鬼…はオーガしかイメージできない。吸血鬼はまあ【再生】と【超速再生】もちだし進化先に出るのは納得はできる。森妖精は…エルフのことだろうか?そうなら定番だなーくらいにしか思わん。仙人はよくわからん。超人と似たようなものだろうか。

そして時空妖精。俺の姿形が変わらないのならこれが一番良い気がする。妖精種と書いてあるし身体のサイズがモモ達くらいになるならやめておきたいが…。転移とか簡単にできるようになるのだろうか?楽しそうだ。

まあそれは後で考えればいい。なによりも問題なのは…その次だ。


「な・ん・で!ヒヨコが!進化先にあるんだよ!」


しかも幻獣!意味わからん。なんだTYPE幻獣種のヒヨコって!どんなヒヨコだよ!


「え!」


「え?」


「おい。モモ。何で少し嬉しそうにしてんだ」


「そ、そんなことないですよ!で、でも進化先にヒヨコですか?そんなことあるんですね…ぷっ」


「お前今笑わなかったか?」


「わ、笑ってませんよ!」


「ヒヨコなんてあるのねぇ…他には?あるわよね?」


「ああ。超人、鳥人…」


「その二つのチョウジンってなんなの?」


「人間を超えた人間?の超人と鳥の人、だ」


「ああ…そういう」


「ぷふっ」


モモ今絶対笑っただろ。


「ひゃあ!?」


とりあえず鷲掴みだ。むにむにと揉み潰す。


「ちょっ!だ、大地さんごめんなさい!ちょっと痛いです!!」


「ちょっと痛いくらいで済ましてやってるんだ。感謝されることはあっても抗議される謂れはない」


「わ、笑ったのは謝りますからぁあ!」


「やっぱり笑ったんだな?」


「あっ、ち、ちがいます!ちょっと思い出し笑いを…」


「…。ああユキ。他には鬼、吸血鬼、仙人…」


「鬼!?吸血鬼!?せ、仙人!に、似合いすぎです…!」


俺の手の中でピクピクしながら懲りずに笑うモモ。そして力を強めていく俺の掌。


「ひっ!?い、痛いです!ご、ごめんなさあい!」


「ふんっ」


話が進まないから離してやる。もちろんタダでは離さず地面に放り投げる。


「うう…ひどい目に遭いました…」


「モモちゃん…流石にフォローできないわ…」


「まったく。お前のせいで話が進まん。俺の進化先は超人、鳥人、鬼、吸血鬼、仙人、森妖精、時空妖精、ヒヨコだ」


「ぷふっ」


「チッ」


「ほらほら。モモちゃんも大地も戯れ…少し落ち着きましょ」


今戯れるなって言おうとしなかったか…?


「はあ。んでそれぞれの種族の特徴とかわかるか?」


「わからないのもあるし、わかるのもあるけど大まかにしかわからないわよ?」


「それで良いから説明頼む」


「わかったわ。モモちゃんも私の知識にないこと知ってたら教えてね」


「は、はい!」


「まず初めに言っておくけど…進化先多すぎるわ。普通なら人間の進化先は二つ前後って知識にはあるもの。大抵超人と森妖精、後は大地妖精とかかしらね」


「森妖精はエルフってことか?」


「ええ。言い方変えるとエルフとドワーフね」


ドワーフは進化先にないな。


「人によって違うわよ。エルフの選択肢が出た人にはドワーフは出ないわ。森妖精のエルフ、大地妖精のドワーフ、海妖精のマーメイド、街妖精のホビット。雪妖精とかもいるわ。ここら辺は進化先として被らないみたい」


相槌を打って先を促す。


「それでそれぞれの特徴だけど…私の憶測も混ざっても良いかしら?」


「ああ。根拠のない憶測ってわけでもないだろう?」


「ええ」


「なんか大地さんユキさんのこと凄く信頼してませんか…?」


「ユキはしっかりしてるしな」


「私は!?」


「モモのことも信頼してるぞ。ポンコツだけど」


「ポ、ポンコツ…」



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