表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/80

閑話3

本日ラストです。




その後は順調に進んでいきました。ダゴンの群れには苦戦しましたが、そのあとのガーゴイル、リザードマン、オーガ、ウェアウルフ。ウェアウルフはまあ囲まれて多少苦戦でしたがほぼ無傷でしたし問題なしです!


それとガーゴイルが出るとこはとても楽しかったです!水を掛ければ墜落して、二、三回ほどまた水を掛ければ消滅していくガーゴイル。

今までは敵の頭に水を撒いたり、火で挑発したりくらいでサポートと呼んでいいのか…ただの囮役でしたがやっと役に立ってるって気がしました!

そして進化!失礼な精神お化けの大地さんはヒヨコヒヨコうるさいですが、フェニックスの幼鳥です!次の進化はフェニックスの成鳥のはずです!フェニックスになれば今とは比べ物にならないくらい強くなるはずです!そしたら大地さんと並んで戦えるかもしれません!まあ大地さんも進化するかもしれませんが…。


人間も進化できることは知っていますが詳しい条件とか何に進化するとかはわからないんですよね。私の進化先が大地さんの影響を受けていたように、大地さんも私の影響を受けた進化になるかもしれませんし。


それにしても…。


「大地さんはどこの蛮族ですか」


あっ。く、口にでちゃいました!?あわわわっ…って聞こえてません?良かった…セーフです。


オーガから奪った斧を持ってキングエイプの毛皮を羽織り、パンツはぼろぼろでかなり肌が見えてますし…

目つきも悪いですし!たまに優しい目つきになりますけど、基本眉間に皺寄ってます!

どこからどう見ても蛮族です!特に斧と毛皮!毛皮はボスのドロップ品だから仕方ないんですけど…引き悪いですね。


階段を降りきり三十階層です!ボス戦です!私の生活魔法が火を吹きます!あ、今は普通に火魔法使えるんでした!

ミノタウロスおっきいですねぇ。なんか待ち構えてます。

大地さん!先制で木の矢を撃ち込んじゃえ!って思ったら大地さんはゆっくりとミノタウロスに近づいていきます。どうしたんでしょう?なんで思ってたら手の届くところまで行き立ち止まりました。そしてミノタウロスも視線だけを動かして大地さんを見下ろします。


この人達何してるんでしょう?目で会話でもしてるんですか?


「よくここまで来た。しかも正面から堂々と。我はお前を歓迎する」


え…!?ミ、ミノタウロスが話しかけてきました!!え!?意思を持ってるんですか!?


「モ、モモッモモッ!喋ったぞ!?」


「どれだけモって言うんですか!」


珍しく大地さんが大慌てで焦ってます!そっちの方が驚きです!


「我もそこの妖精と同様に迷宮から知識を与えられているからな」


大地さんが私以上に慌ててるので落ち着きました…。

というか迷宮妖精以外話す魔物がいたんですね…。


「なに一人で頷いている。お前が正々堂々と我の正面まで来たから話しかけているだけだ。そんな驚くな」


私も驚いてますよー?視界に入ってませんー?


「今までの魔物は話すこともしなければ、俺のことを見たら襲ってきたんだから、そりゃあ驚くだろうが。しかもなんでそんなカッコいい声してんだ!ミノタウロスだろ!ブモーって言ってればいいのに、そんなイケメンボイスで話しかけんじゃねーよ!倒しにくいだろうが!」


怒涛のツッコミです!私に対してもここまでの勢いでツッコミはないです!ちょっとミノタウロスさんが羨ましい!


「ふむ…。人間とは面白いな。我が生まれて初めての人間だ。しかも遠くから不意打ちもせず、我と同様に斧を持ちながら正面まで来た。人間とは我らに対し複数で挑み、正々堂々とは程遠いことをしてくると、知識にはあったからな。だからこそ我も話す気になった。お前がこの距離まで来る前に攻撃してきたら我も会話せず攻撃を仕掛けていた」


なんかとても男前なミノタウロスさんですね!


「もしかしてキングエイプも話せたのか…?」


「どうなんでしょう?私もそんな知識は与えられてないです。まず私達迷宮妖精以外にも知識が与えられていたことすら知りません」


でも迷宮によって特別な立場、ボスとして個別に作られた存在ですし、知識を与えられていてもおかしくはありませんね。キングエイプは意思を持っているようには見えませんでしたが…。

三十階層、上層と下層の節目のボスですから特別仕様とかでしょうか。


「二十階層のボスか。我もそれに関して知識にはないな」


「………なあ。何普通に会話してきてんだよ。戦い辛いんだが」


「安心しろ。我は死んでもまた蘇る。お前さんは死んだら終わりだろうがな」


なんか楽しそうにお話してます…。ミノタウロスさん。私の存在にはツッコミなしですか?


「初めての人間であるしもう少し会話をしてみたいところだが…この先に進みたいのなら我を倒していくが良い」


おおおお!我を倒していくがいいとか!男前ですね!通してあげたいけど戦わなきゃ行けないんだよーって感じにも聞こえますが。

そして大地さんはドMなのか魔法を使わず私の援護も必要せず戦い始めました。せっかく進化して火と風の魔法が使えるようになったのに…。

結局魔法も使って無事勝ちましたが、初めから全力でやればすぐ勝てるでしょうに…。大地さんもミノタウロスさんも変です。


「ふはは。楽しかったぞ」


そう言ってミノタウロスさんは消えました。もう!ミノタウロスさんキャラ濃いですよ!私が薄れてしまいますよ!


そして大地さんは蛮族ルックから一転…はしてませんね。皮のジャケットになって文明度合いは上がりましたが蛮族っぽさはあんま変わりません。斧のせいですかね?


やっと三十一階層です!これでも攻略速度は異常と思えるほど早いとは思いますがまだ二十階層もあります…。迷宮妖精として迷宮攻略はしてほしいですが、早く地上に出たいです!知識としてある程度知っていますがやっぱり直接見たいです!


大地さん早く私を地上に連れていってくださいね!サポート頑張りますから!



ユキのところまで書こうと思ったのですが今回はボス戦までです。

またそのうち…書くかもしれません…。




誤字報告ありがとうございます♪



こちらも執筆中ですので、読んで頂けたら嬉しいです。


ファンタジー化した世界でテイマーやってます!

https://ncode.syosetu.com/n1663gl/



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ