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43 槍斧



————————————————————

個体名【泉 大地】

種族【日本人】

性別【男】

Lv【80】7UP


スキル

・戦闘スキル

【格闘術2】【受身3】【腕力上昇2】UP

【肉質向上1】【聴覚上昇2】UP【魔力操作2】

【生命力上昇1】【木魔法2】【表皮硬化1】

【脚力上昇1】【水中呼吸4】【水泳1】

【身体強化魔法1】【水魔法2】【飛行魔法1】

【斧術1】new【嗅覚上昇1】new【怪力1】new


・耐性スキル

【苦痛耐性3】【物理耐性3】

【毒耐性3】【精神耐性4】

【寒冷耐性2】【水圧耐性1】

【魔法耐性1】


固有スキル

【再生】【種】【ドロップ率上昇】

【時空間魔法】【超速再生】【妖精の瞳】new

————————————————————


レベルは七つか。オーガとウェアウルフ、ミノタウロスと、結構倒したのに七つか。まあ充分上がってるな。

で、【怪力】と…【妖精の瞳】?固有スキル?

………あ。思い出した。キングエイプの時に当たりドロップは何か聞いたら固有スキルを覚えられるスキルオーブ。って言っていたんだったな。

【妖精の瞳】か…何が出来るんだ?モモに聞いても教えてくれなさそうだし…。


【妖精の瞳】発動っ!!


何も起きないな…。


「だ、大地さん…?」


「まさかとは思いますがステータス見ました…?」


なんて答えるのが正解だろうか。モモはこの【妖精の瞳】を知られたくなかったのだろう。名前的にデメリットがあるようには思えない。その上で俺かモモに悪影響があるスキル。

瞳の能力…スキルペーパーやスキルオーブに書いてある字がわかる、とか?スキルオーブにも薄っすら白濁した球体の中に黒いミミズの這ったような字があった。

自分の仕事を取られるのが嫌なのだろうか?


「何考えてるんですか!絶対見ましたね!?」


まあ見てないって嘘ついても仕方ないしな。


「見たぞ」


「うう…」


「なんだよ?どんなスキルなんだ?」


「………私のこと要らないとか言いません…?」


「言わんわ。多分」


「多分!?じゃ、じゃあ教えません!」


「……この【妖精の瞳】ってスキルペーパーとかの字が読めるようになるのか?」


「だ、だから教えません!」


「要らないとか言わないから教えてくれ」


「…………大地さんの言う通り字が読めるようになったりします」


すんごいジト目だ。まあ予想通りの効果だな。だがそれだけか?


「他には?」


「私のアイデンティティが無くなるので教えません!自力で探してくださいっ」


めんどくさいなっ。

まあ他にも効果があるのか。なんだろうな?モモが出来ること…生活魔法…は別のスキルだろうし、他の魔法もそうだ。知識か?でもそれは瞳とは関係ないだろうし…というかまず使い方がわからん。目を凝らしても、発動と念じても何も起きないし…。変わってないように見えて常時効果は発動しているのか?


「教えてくれてもいいだろうに。別にお前が役立たずでも要らないなんて言わんぞ?」


「や、役立たず…」


「役立たずとは言ってないだろうが。役立たずになっても、って言っただ…」


「二回も役立たずって言いました!!」


…………めんどくさい。まあそのうち解るか。それか機嫌がいい時にでも聞いてみるか。


「その話はもういい。後はその斧だな。槍斧か。ボスの武器だし呪いはあるか?」


「あるかもしれませんね」


うーむ…格好いいしこのオーガの斧と交換したかったんだが…。ミノタウロスが死ぬ前に聞いておけばよかったな。


「呪いとか特殊な効果ってどんなのがあるんだ?プラスに働く効果もあるんだろ?」


「もちろんありますよ。例えば毛髪が…」


「それは前に聞いたからいい。他には?」


「力が弱体化する。その逆に力が強化される効果もあります。魔法が使えなくなるとか魔法の威力が上がるとか…たくさんありますね。それと呪いの武器なら必ずと言ってもいいくらい付与されているのは、腕輪なら外れなくなる、武器なら手から離れなくなるって効果ですね」


「そのリスクを考えたらこの斧は拾っていかないほうがいいか?」


「うーん…即死するような呪いはありませんし、毛髪がなくなっても大地さんならすぐにでも生えてきますし、力は魔力が下がったり無くなったりするようなら手の皮膚ごと剥がせばいいんじゃないですか?治りますよね?」


「いや、治るかもしれないが…」


「呪いの腕輪だと手首を切り落とさなきゃいけませんから以前はやめておいた方がいいと言いましたが…」


「以前は?」


「以前はレベルも低かったですし、知識にはあっても実際に再生がどれくらい再生するのかはわかりませんでしたからね。

今なら超速再生も手に入れましたし、大地さんなら手首くらいすぐに生えるでしょう?例え生えるのに時間がかかっても片手が使えないとしても油断しなけれぼ、魔物に魔力が尽きるほど一方的にボコられることもないでしょうから」


手首くらいすぐ生える。って…事実かもしれないが手首を自分で切り落とすなんて絶対に嫌だわ。

まあ確かに片手しかないとしてもこの辺りの階層なら魔力が尽き、再生出来なくなって、本当に死ぬ。なんてことはそうそうない。


「どうするか…動けなくなるとか…石化とか、再生でも取り返しのつかないようなことは?」


「石化しても再生すると思いますけど…。大地さんなら異常状態になっても治りますし、病気になっても治ります。再生、超速再生待ちの大地さんにとって一番危険なことは魔力が枯渇…無くなることと、精神汚染ですね。

でも魔力が枯渇しても手首を千切ったり、皮膚を引きちぎったりして呪いの品手放せば魔力は戻るでしょうし、その異常な【精神耐性】があれば問題ないでしょうから…平気じゃないですか?」


「他人事だな…」


「そんなことないですよ!大地さんが死んじゃったら私こんなところで独りぼっちですよ!?そんなの嫌ですよ!だ、大地さんは大切なパートナーですし…?」


…なにその照れながら「パートナーですし?」とか言ってんだよ。ヒヨコじゃなく可愛らしい女性に言われればドキッとするだろうが…ヒヨコに…あーっと…オナガドリ?あ、フェニックスの幼鳥か。まあとにかく鳥に言われてもなんとも思えないぞ?


呪いの槍斧なら手から離れなくなる。そしてなんかしらの効果が現れる。対処方法は…。


「呪いを解くスキルとかないのか?」


「ありますよ」


まあ今持ってないんだし考えても無駄か。後は手から無理矢理剥がす方法か。まあそれくらいなら……考えただけで痛いから嫌だな。


「諦めるか…」


「まあ上の階に行けば武器持ちの魔物は結構いますし、別にこの槍斧にこだわることないと思いますよ?」


「そうだな…。じゃあ先に進むか」


「はい!」



もう少しで一年が終わりますね(о´∀`о)

次話は年始二日ごろを予定しています。明日も投稿するかもしれませんが…。


それでは良いお年を!





こちらも執筆中ですので、読んで頂けたら嬉しいです。


ファンタジー化した世界でテイマーやってます!

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