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誰もいなくなる。

作者: 泉末広

振り向かないで、明日になるまで。

立ち止まらないで、許せなくなるまで。

全てを棄てて完成する孤独。

来る日も来る日も過ちと誤りを引き寄せる。

忘れても忘れても慰めと優しさを無駄にする。

忍び寄るのは、廃棄物の記憶。

もう唇に触れないで。

燻る炎が近づいて、語る思い出が燃え尽きる。

もう振り返らないで、いなくなるまで。

もう迷わないで、思い出せなくなるまで。

不完全な祈りで捧げる不確かな未練。

もう終わりを信じて、優しさを引き換えに。

吊るされる無価値の願望。

もう囁きかけないで。

閉ざされた部屋の片隅で。

もう真実を見せないで。

取り返しのつかない決断に喝采を!

開かない扉を背にして生きる者に祝福を!

その時、不平等な聖地が曝される。

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