第七話
第七話です。
テストが…テストがぁ…
「それでは、また何かございましたらお知らせください。」
そういって談話室に通された俺たちは例の猫獣人奴隷と向き合っていた。
「なぁヤマト、俺もいていいのか?」
「ああ、むしろおまえにもいてほしいんだ。」
と、いうわけでヤマトは会話を開始した。
「じゃあ自己紹介から、俺はタカナシ ヤマト、隣にいるのがタニグチ トキタダだ。」
「シーナ…イルルカ・シーナです。」
「シーナか、いい名前だね。
早速だけど、俺は君を買おうと思ってるんだけどいくつか質問をしていいかな?」
「…はい。」
「君は火属性の魔法を使えるんだよね?」
「…!っはい。」
「じゃあ、俺に火属性の魔法を教えることってできる?」
文句を言われるとでも思っていたのだろうか、苦しそうな顔をしたシーナちゃんはあっけにとられたようにしてヤマトの質問に答えた。
「ご主人様が火属性魔法の才能をお持ちならできますが…」
「うん、わかったありがとう。」
どうやら心は決まったようだな。
「ライラさん呼んでこようか?」
「ありがとう、お願いしていいか?」
そういって俺は最初にライラさんと話した場所へ行き、ライラさんを呼んできた。
「ライラさん、僕はこの娘を買います。」
「…よろしいのですか?」
「はい、いくらでしょうか。」
「本来は150,000Gですが…100,000Gでいかがでしょうか?」
「じゃあそれでお願いします。」
おいおい…それお前の所持金ほぼ全部だぞ、正気かヤマト…
「わかりました、それでは契約をさせていただきます。
血を首輪に一滴たらしてください。」
「わかりました。」
そしてヤマトは自分の指の皮を噛み切り、血を首輪に垂らすと、首輪が一瞬だけまぶしく光った。
「これで契約完了です。それでは代金のほうを頂きます。」
そして決して安くはない買い物をしたヤマトと何もしてない俺はライラさんに挨拶をして、ベル商会を出た。
「また奴隷にご入用でしたらお越しください、購入でも売却でもお待ちしていますよ。」
七話でした。
次回からちょいと遅くなります。