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第六話

第六話です。

ぼちぼちヒロインを出したいですよねぇ…


「初めにお聞きしたいのですが、現在ヤマト様はどれくらいの知識をお持ちですか?」

「えっと…とくには知らないです。僕のもといた場所にはなかったものなので。」

「それではまず奴隷について説明させていただきますね?

奴隷は特殊な首輪を使って管理されます。

これによって主人の命令に逆らうこと、主人に害を与えることができなくなりますが、例外として自分の命が脅かされる命令、もしくは攻撃が与えられたときにのみそれらの拒絶が許されます。逆に言えばこれは奴隷の自殺防止にもなっております。」


なるほど…自害することは主人の財産を意図的に減少させようとしている『害』を与えるってことになるってことか、よくできたシステムだな。


「外での奴隷の扱い方ですが、これは基本的に自由とされていますが首輪を外すことは許されていません。首輪を無理に外そうとすれば魔力の暴走で奴隷、主人の両方が死ぬことになります。お気を付けください。

…ここまででお困りの点はありますか?」

「いえ、とくにはありません。」

「それでは説明を続けさせていただきます。奴隷には二つの種類があり、それぞれ違った特徴がございます。

一つ目は犯罪奴隷です。これは犯罪を行ったものがその罪に伴った罰を与えられるためになるもので、一定期間の刑期を過ぎた時点で奴隷の状態から解放されることになります。

もう一つは借金奴隷です。借金返済のために売られた人間、例えば子供や妻、時には自分自身を売ることで我々奴隷商に借金を肩代わりさせるという形になり、奴隷として開放されるということはほぼありません。

ちなみに値段のほうですが、犯罪奴隷は期間付きということもありるため比較的安値になっており、借金奴隷は我々商人が借金を肩代わりしているような形をとっているので値段は高いものから安いものまで様々です。」

「なるほど、よくわかりましたありがとうございます。」

「それでは奴隷ですが、実際にご覧になりますか?ヤマト様のご要望をお聞きして何人かこちらに連れてくることもできますが…」

「いえ、自分で見に行かせてください、しっかりと自分の目で見て決めたいので。」

「そうですか、それでは管理部屋へご案内させていただきます。トキタダ様はいかがいたしますか?」

「俺も行かせてもらいます。」

「わかりました、ではこちらへ。」


そして俺たちは商会の奥のほうの部屋へ通された。

そこは見た目は清潔であるものの、奴隷たちから漂うにおいと絶望の感情に支配されたような…

まぁ簡単に言えば全員目が死んでいた。

「これは、ひどいな。」

「申し訳ありません、何とかお客様の通る道くらいはきれいに、と心がけてはいるのですがいかんせん奴隷のにおいはどうにも…」


そういうわけではないんだがなぁ…

この世界の奴隷の扱いとしてはこんなもんが妥当なのかもしれんが、見てて気分のいいもんじゃない。


「さて、檻の左側から右側に行くにつれて高級な奴隷になっております。気になる奴隷がいたらお知らせください。」


やはり右の檻の奴隷は女性が多いな、スタイルやら顔もいいしやっぱりこういう感じのほうが売れるんだろう。

…って1,000,000Gって高いわ!!!俺たち二人の所持金を合わせて五倍してようやく足りる金額ってどういうことだよ!


「すみませんライラさん、この子は…?」


ん?目星をつけたのか?


「もしかして…獣人ですか?」

「ええ、そうですよ。」

「でもこの子…」


なぜヤマトは獣人に驚いているのか、確かに今見ている猫獣人はネコミミも顔もかわいく(胸は薄いようだが)確かに興味は引かれるかもしれないが前の世界で美女達に言い寄られながらも持ち前の主人公スキルを利用してなんなくハニートラップを回避してきたのだ。今更顔を見ただけで惚れるって可能性は考えなくていい。

ならなぜか、それは彼女のいる檻の位置だろう安すぎるのだ明らかに、獣人はこの世界に来てから何度か見かけているが

人間の比率と比べると9:1ほどの割合で、その奴隷ともなるとどうしても高級になるはずだ。実際この店の女獣人はほとんど最高級エリアにいて俺たちに手の出せる値段じゃあない。

そんな獣人の奴隷が中の下のエリアにいるのだそりゃ気にもなるだろう。


「確かに彼女は獣人です。普通ならば買い手も多く、高級エリアにいることもあり得たでしょうが、この娘は『異端』ですので…」

「異端?どこがですか?」

「彼女は風属性魔法が使えないのです、猫獣人たちは風属性魔法による身体能力の補助で高い身体能力を発揮しています。

 しかし彼女は風属性の適性がなく、火属性魔法しか使えません、それは猫獣人族の中では『異端』とされています。実際この手の奴隷は多く手ですね、借金がないのに借金奴隷として法外に扱われることが多いのですよ。」


なるほど、異世界ならではの風習ってとこだな

でも、こんな話を聞かされて黙っていないやつがここに一人いるんだよなぁ…


「この子と、話をさせてください。」

六話でした。

次回はたぶん短くなるんじゃないでしょうかね。

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