第一話
はい、一話です。
今回はヤマトのステータス公開回になります。
「異世界…?トキにしては珍しい冗談だな。」
「俺も違っててほしいんだがな…」
と、言いつつ暗闇に慣れた目で周りを見渡すとやはり見たことのない植物ばかりなんだよなぁ…
「おい…トキ…あれ…」
珍しく不安そうな声で俺の名前を呼ぶヤマトの指をさす方向を見ると、そこには俗にいうゴブリンのような生き物が…
「…これはほぼ確定でいいかな?ここは異世界だ。」
「マジかよ…でもどうするんだ?今は気づかれていないけどあいつに対抗する手段なんかないぜ?」
「いや、お前さっきのタブレット見てみろよ。」
そう、そこには俺たちのステータスと思われるものが書いてあったのだ。
俺がよく小説やらなんやらでよく見ていた異世界ファンタジーものではそのステータス通りの能力を持っていることが多く、俺がここを異世界だと判断した根拠の大きな一つだ。
もう一度自分のステータスを確認しておこうか。
谷口 時忠
MP:15000/15000
STR:500
DEX:200
VIT:300
INT:2000
AGI;100
MND;1500
装備品
ムーン・サイズ
使用可能スキル
<時空魔法>
時と空間を掌握する魔法、
<詠唱短縮>
使用MPを増加させ詠唱を短縮する
ユニーク
<大魔導士>
INT MNDにプラス補正
<死神の鎌>
鎌を用いた攻撃の範囲拡大
所持金111,000G
…どうやらこれが俺のステータスらしい、突っ込みどころは多いがとりあえずこの数値がどんなもんなのか知るためにもあの二匹のゴブリン?と戦う必要があるだろう。
「ヤマト、どうだ?」
「ああ、俺はこんな感じだったよ。」
小鳥遊 大和
MP:1000/1000
STR;2000
DEX;700
VIT;700
INT:120
AGI;1000
MND;100
装備品
輝星の剣
使用可能スキル
なし
ユニーク
<四元の才能>
火 水 風 土魔法の才能を持つ
<救世主の素質>
光魔法の才能を持つ
<剣豪>
STR AGIにプラス補正
所持金
111,000G
なるほど…これを見る限り
ヤマト→接近攻撃型
俺→遠距離魔法攻撃型
ってところか?
「ヤマト、お前は手前のやつをやれ、俺は奥のをやる。」
「やるってったってどうすんだよ。」
確かにそうだ。
装備品と称してやたらと強そうな武器の名前が書いてあるがまったく装備できてる気がしない。
…試しにタップしてみるかって、おお!ビンゴだ。
「おお!トキなんだよそれどうやって出したんだ?」
「武器の名前のとこタップしてみろ、出てくるぞ。」
そうして俺たちは自分の力を試すためにも、目の前の敵と初戦闘を始めるのだった。
一話でした。
僕は一話一話の文章量を少なめにしているのですが、やっぱり物足りなさが出てしまいますね。