表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/19

第十六話

まったり行きます。

今日も今日とて研究と名の新刊ラノベ漁りをしていたところ、我が家のドアベルが初めて音を鳴らしたので内心驚きながらワープゲートを使用してお出迎えに上がることにする。


「はいはいどちら様でしょうか~?」


ドアを開けると清楚が服を着て歩いているかのような身なりの女性がいた。


「初めまして、私はラジーナ教会でシスターをさせていただいております、アインと申します。」

「…宗教勧誘なら間に合ってますが。」

「ああっ!そういうわけでは無いんです!…コホン、実は昨日危ないところを助けていただいたヤマトさんがこちらにお住いとお聞きしたのでお礼にと思ったのですが…もしかして、家違いでしょうか?」


あっ(察し)、ヤマト関連でしたか。そうですかそうですか。


「あー…いえ、合ってますよ。ただ、ヤマトはまだ帰ってないので良かったら中にどうぞ。」

「よろしいのですか?」

「どうぞどうぞ。」


ということでアインさんを客間に通して、お茶を入れてお出しすることにする。正直こっちの世界のマナーとか知ったこっちゃないので俺なりにもてなしをさせていただくとしよう。


「すみません、お茶しかありませんが。」

「いえいえ、お気遣いありがとうございます。」


お互いに一口。この世界のお茶は紅茶に近い味だが色が若干黄ばんでいるので最初は抵抗があったのだが、まぁ郷に入れば郷に従えともいうし、今なんかはがぶがぶ飲んでいる。

閑話休題


「あの…お名前をうかがってもよろしいでしょうか?」

「ああ、失礼しました。トキタダ、といいます。親しい友人なんかは『トキ』って呼んでるので良かったらトキで呼んでください。」

「ありがとうございますトキさん、あの、トキさんとヤマトさんはどういった関係で…?」

「そうですね…同郷の親友です。」

「なぜ一緒にお住まいに?」

「一緒に旅をする仲間だからっていうのもありますけど…まぁ、いろいろありましてヤマトが俺の買った家に居候する形になってます。」

「…本当にそれだけですか?」


あるぇー…?この人もしかして俺とヤマトでアレな仲なんじゃないかって疑ってるんか?いや、間違いないなくそれだ、前の世界でいやというほど受けた視線だ。

あいつの主人公っぷりを見るのは楽しかったが、あまりに鈍感すぎて『ヤマトはホモなのでは?』という疑惑が持ち上がる事案が頻繁に発生していたんだがその時やり玉にあがるのは当然親友枠の俺だったので…あとはお察し、コミケで俺とヤマトに似たホモ本が見つかったなんてことはなかった、いいね?


「はぁ…アインさんが心配するようなことはございませんのであしからず。まぁ、ライバルを把握したいって気持ちはわからんでもないですがね。」

「えっ、えっと!失礼しました!…って、ライバルって…?」

「やだなぁ恋のライバルですよ、アインさんヤマトのことが好きなんでしょう?」


というとアインさんの顔が真っ赤になって「えっ、いや、しょんにゃととは…」とかみかみでいうのでとても愉快なことになっていた。

…初心な人って見てて心が満たされるよね。もっと赤くさせたくなっちゃう(ゲス顔)。


「まぁまぁ、ヤマトが帰ってくるまでゆっくりと話をしましょうよ。ああ、こんなのはどうです…?」

「もうやめてください―!!」


がんばれ、アインさん。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ