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第十四話


今日も仲良く冒険者ギルドへ出かけて行った二人を見送って俺は書斎にこもっておそらく俺の最大の武器である『時空魔法』を研究していきたいと思う。ちなみに俺の自室は書斎とは別に用意させてもらったが、まぁ俺の家だしそこは大目に見てくれ。で、書斎…もといラノベ部屋なのだが、ラノベが連なる本棚の一角にこの世界の言葉で書かれた本がおいてある場所があったのでのぞいてみると、何とも都合のいいことに魔法について書かれた本を見つけた。ほかにも歴史書やら資料集のようなものもあったが、それは後々読んでいけばいいだろう。




さらっと読んでみたところ魔法を使えるようになるには、


・それぞれの魔法の才能が必要。

・その魔法に関するもの(火なら焚火、水なら桶など)に魔力を経由して長時間つなぎ、浸透させて使えるようにする方法と実際にその魔法そのものに触れることで無理やりしみこませる方法がある。

・魔法の発動には魔力が必要。


とのことである。才能、魔力も…おそらく問題ないというかありすぎるくらいだが、問題は浸透させることだろう。本を読んでみたところ時空魔法というのは昔に一部の人間が使えたもので今は使える人がいるのかどうかも怪しいということ。この本がいつの時代の本かは知らないが、実際に師匠について学ぶというのは無理だろう。だが、空間・時間に魔力をつなげるってなんだ、魔力らしきものは出せなくはなかったのだが繋ぐってなんだよ。こんな時に限ってこのラノベ部屋には『時空魔法』についての本が一冊もない。引っこ抜かれてんじゃねぇのか…?


「…ん?待てよ?」


この書物庫にかかってる書物ラノベを引き寄せて更新し続けて、なおかつ収納を続けているのって『時空魔法』なんじゃないか?

ということでこの書物庫全体に魔力を放出しながら触れてみると、なんかいきなり色々できるようになったのは分かった。なんだこれ、大量の情報が『もともと頭の中にあった』ような状態になるっていえばいいのか、すごい気持ち悪い…おぇっ。




酔いと頭痛が収まってきたので、色々実験してみた。『時』に関することでは案の定といえばいいのかできることの幅が厳しく…といっても十分強力なのだが、まず、対象を未来へ飛ばしたり過去に戻ったりはできないらしい。できたのは遅らせることと早めることくらいだった。時間の流れを一本の線と考えるとわかりやすいだろう、俺にできるのはスライド移動でできないのがジャンプ移動だ。なんなら後ろには戻れないしな。

もう一つは『空間』だが、これが実に興味深い。最初は空間という概念がよくわかっていなかったのだがかなり融通が利くようで、魔力の量次第でたいていのことはできてしまうのだが、いかんせん魔力のコントロールが難しい。ちなみに、さっき魔力がなくなるまでやったことが、


・四次元ポ〇ットの作成

・ワープゲートの作成

・物体の引き寄せ

・透明な防御壁を作る…等々


これだけでも便利だがまだまだ研究が必要そうだ。…すげー楽しみ。

さて、時間を忘れて研究していたらもう二人が帰ってくる時間だな…。そろそろ夕飯の仕込みでもしますか。


明日は俺も仕事するかな。

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