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第七話 クロと喧嘩………ま、これも日常だ

お久しぶりです

最近仕事が忙しくなかなか更新できませんでした(泣)

ですが余裕も出てきたのでこれからはぼちぼち更新していきます

次話は今月中に更新します

『ねぇ、ご主人。僕の事忘れてない?』

「あ、クロ。起きてたのか?」

『起きてたよ…………。昨日からずっと!!』

「へ?俺のフードの中で気持ち良さそうにさ」

『寝てないよ!!』

「いや、寝て」

ガブッ!!

「イッテー!!おい!今噛んだろ!」

『噛んでないよ!!』

ガブッガブッ!!

「だから噛むなよ!!」

『だから噛んでないよ!!かじっただけだよ』 

「それだけでも痛いわ!!」

『う、うるさい!!』

ピョン

『ご主人なんて嫌いだー!!』

そう言い残しクロは去って行った

「あ、おいクロ!」

「………仲良しなんですね。羨ましいです……」

「そうか?まぁ、俺にとってあいつは相棒であり家族に近いからな」

それもそうだ、リュージ自身の魔力から生み出させれているので肉親……まぁ血の繋がり的なものはある。

「本当羨ましいです………」

シャルの表情が暗くなった

「どうした?」

「私………呪いのせいで家族に売られましたから…」

「そっか……。」

(せめて呪いを解ければな)

キィィィィイ

その時リュージの身にまたあの頭痛が襲う

それはフリーワールドに来て始めて体験した頭痛………ステータスを決めた時の頭痛だ

「くっ!!くぅぅっ!!」

「ご主人様?どうしたのですか?ご主人様!?ご主………」

シャルの声が聞こえなくなる

代わりに頭の中に浮かんだのは呪文だった

『我、願うは解。その呪を打ち消し恩恵にせよ』

『呪の恵』

「……はぁ……はぁ……ふー。今回は短かったな……。けど死ぬかと思ったぜ……」

「ご主人様!?だ、大丈夫なんですか!?」

「あ、あぁ。大丈夫だ」

「………はぁ~。良かったです」

「………心配かけたな。さて腹も減ったし飯食いに行きますか」

「はい!!」

そして二人は歩きだした。

しばらくしてリュージ達は路地裏へと来た

「よし、ここらでいいか」

「!!……はい」

「ん?どうした?」

「………やっぱり呪い持ちですもんね。この呪いのせいで役に立てない私などこのまま殺してくださるのですね……。」

「は?何言ってるんだ。俺がシャルを殺す?それでなんの利点がある」

「ご主人様に呪いが及ぶ前に元凶である私を殺す……。これでご主人様の安全が保証されると思うのですが……」

「いやいや、殺さないからな?第一奴隷を殺すのは犯罪になるだろ」

「……はい、ですがこの路地裏で殺せば後は野良犬の餌にでもなります。つまり私の死体が見つからないわけです。バレなければ犯罪ではないのです」

「……オイオイ、……ハァー、とりあえずするぞ」

「わかりました。………短い間でしたがありがとうござい」

『我、願うは解。その呪を打ち消し恩恵にせよ』

『呪の恵』

シャルの言葉をリュージは遮りつつ詠唱した

するとシャルの身体から淡い光が漏れ出す

そしてリュージの頭に声が響く

『白狼ノ呪イ ヲ 白狼ノ加護 ヘ 変更シマシタ』

『白狼の呪いは自身の能力を通常の半分以下にする。そして無理に動けば即、死する』

『白狼の加護は白狼の呪いに強い魔力で解呪を行った事で授かる加護

自身の能力を向上させる。自身が信頼する者がいる場合は全能力を大幅に向上させ《獣化》を得ることができる』

「……あ、あの、一体何が?」

「……解呪に成功した」

「……え?」

「だから、解呪に成功したんだ」

「解呪って……なんの呪いをですか?」

「シャルの呪いを解呪して加護にした。」

「……本当ですか?」

「……あぁ、本当だ」

「……うっ……うぅ………」

「え!?ど、どうした!?」

シャルの目に涙が溜まっていた

そして何故か泣いているのかわからずテンパるリュージ

「うわーん……ヒグッ……ヒグッ……うわーん」

そしてシャルが決壊したように泣き出す

「ち、ちょっと!!なんで泣いてるんだ?」

「……ヒグッ…ヒグッ……すみません……今まで……呪いのせいで……まともに話してくれる相手も……解呪しようとしてくれる人も………いませんでしたから………」

「……そっか」

そしてリュージはシャルの頭を優しく撫でる

「……ご主人様?」

「これからは俺がいる。だから心配すんな。シャルを捨てるような事なんてしない」

「……ご主人様」

そしてリュージはシャルを抱きしめた

「え!?ご、ご主人様!?」

「人間は他の人間の体温があると安心するんだ。だからしばらくはこうしててやる。その間泣け。これからその分笑うためにさ」

(我ながらなんかクサいこと言ってないか?うわーっ!!恥ずかしいわ~)

リュージはこんなことを考えてたが一方シャルの方はこんなことを考えてた

(わ、私…男の人にこんなことしてもらったことないのに………ご主人様………恥ずかしいですぅ~。で、でも………私、ご主人様に着いて行きたい。どこまでも……そ、そして…い、いつか……よ、夜のお供の方も……キャーー!!)

どうやらシャルの頭の中はピンクのようだ

そして二人の顔が真っ赤なのは誰も知らない

しばらくして

「………ご主人様……もう大丈夫です……」

「本当にか?まだ不安ならこうしとくけど?」

「……い、いえ!もう大丈夫です」

「そうか」

そう言って離れた

少しシャルが残念そうな顔をしたのをリュージは気付かない

ググゥーー

リュージの腹が盛大に鳴った

「うっ……め、飯食いにいくぞ……」

「…はい」

そして路地裏から出てそのまま大通りを進む

飯屋を発見した

《腹ペコオヤジの腹ペコ亭》

………なんというネーミングセンス

(なんつーネーミングセンスしてんだ)

(な、なんていうネーミングセンスなんでしょう)

どうやらこの二人は作者と同じ考えのようだ

ま、それは置いておこう

「ここにすっか」

「そ、そうですね」

カランカラン

「へい、いらっしゃい。」

「席は空いてますか?」

「あぁ、空いてるよ」

そして二人掛けの席に座る……はずがシャルが地面に座ったのだ

「お、オイ、何してんだよ」

「?ご主人様と同じ場所で食事など失礼ですし………おこぼれでもいただければ幸いです」

「………いいから席に座れ」

「で、ですが!!」

「ハァー、じゃあこうする。命令だ、席に座って俺と一緒に飯を食え」

「……かしこまりました」

シャルは対面する形で座る

「何にするか決まったかい?」

「んー。じゃあこれで食える分だけ」

そう言って金貨5枚を差し出す

「オイオイお客さん、さすがに多いぜ……金貨1枚くらいでいいぜ。そんなにもらったら残りの営業が出来ねーよ」

「そうか?なら金貨1枚分で頼む」

「あいよー」

10分後

「これで金貨1枚分だ」

20個近くの飯が並ぶ

「かなりの量だな………余ったら持って帰っていいか?」

「ん?あぁ、構わんぜ」

「よし、食うか」

「はい」






残り5品となった時リュージが

「そろそろ帰るか」

と、言い出した

「わかりました」

そうシャルが答える

「オヤジさん、飯旨かったぜ!あ、持ち帰って良いんだよな?」

「そうか、そいつは良かったぜ。あぁ構わんぜ。そんなに持って帰えれるか?」

「あぁ大丈夫だ」

(えーと確かこうだったよな)

「《スペルマジック》発動」

《収納》

この文字が浮かび上がりたちまち食べ物が消えていく

「お、お客さん、あんたアイテムボックス持ちかい?」

「ん?まぁそんなとこだ、よしこれでいい」

「さ、さすがご主人様です……」

「ま、まぁな、ははは……」 

(貰い物の力だけどな)

ここで《スペルマジック》について説明しようと思う。

スペルマジックとは簡単に言えば文字が意味するものを具現化する能力の事だ

例えば、《炎》の文字を呼び出せばその文字が意味する炎を具現化する事ができる

また《球》や《矢》などの文字を同時に使えば魔力を消費する事なく《フレイムボール》や《フレイムアロー》を使う事が出来る

しかし《死》や《殺》《蘇生》などの人の生死に関わる文字は使えない




リュージ達は《白龍邸》へと戻ってきた

するとそこには

『うっ……うー………ご主人~………』

「どうした?クロ」

『お腹すいたよ~………僕死んじゃうよ~』

「とりあえず宿に入るぞ。飯買って来たからさ」

『え?本当?』

「あぁ。  あ!」

『どうしたの?ご主人』

「………ご主人様?ま、まさか!!」

「………………取り出し方知らねー……」

「え、えー…………」

『え?ご主人………ご飯ないの?』

ウルウル

「うっ…だ、大丈夫だ!!な、なんとかなるだろ」

『そ、そんな適当な~』

「そ、そうですよご主人様……。ご主人様や私はご飯を食べましたがクロさんはまだ食べてないんです

よ」

『え?ご主人達ご飯食べたの?………うー……』

ウルウルウルウル

「と、とりあえず宿に入るぞ!!」

その後何度もリュージはクロのウルウル攻撃を食らいつつ取り出す事に成功した

文字は《排出》である

しかも《収納》で仕舞ったものを頭の中で思い浮かべるだけで取り出す事が出来る




翌朝………

「ふわぁー、眠………」

「……んっ」

「あ?」

するとそこにはシャルが寝ていた

まぁそれはいいだろう………

しかしその格好がヤバかった

(え!えー!!なんでシャルが裸!?つか俺も裸じゃん!!な、なんで!?)

それから数分

(ふーっ………よく整理してみよう。自問自答だ)

Q何故シャルが一緒の部屋なのか

Aシャルに有無を言わせぬくらいの勢いで同室にされたからだ

Q何故一緒に寝たのか

A今日は一緒に寝たいと俺のベッドに入って来たからだ

Qその後記憶に残っているのは?

Aいきなりシャルにキスされて………ご主人様としたいですといわれて………そのまま

Qシーツについたこの白い液体と赤いシミは?

A…………アレからでたアレだ…………赤いシミは…………シャルの初めての証だ…………

そう………リュージとシャルはヤったのだ

何をヤったって?

まぁR18の大運動会だ………ま、紅白に別れているしな………察してくれ

「あ、ご主人様………」

シャルが目を覚ました

「よ、よぉー。起きたか」

「はい。……………そ、その昨晩は…………ありがとうございました」

「お、おう……」

(い、いかん………こっち来る前にはそういうことしてないし、気の利いた事言えねー)

じーーーっ

「ん?シャル?どうした?」

「……へ?な、なんでもないです」

「そ、そうか」

「はい……」

じーーーっ

「………」

(何故ガン見?)

リュージがシャルの方もちら見する

チラッ

「!!」

ばっ!

シャルが目をそらす

「………」

じーーーっ

今度はリュージがシャルをガン見する

「……」

今度はシャルがちら見する

チラッ

「………」

じーーーっ

リュージは目をそらさず見つめる

「!!!!!?」

ばっ!

シャルは目をそらした

リュージは未だにガン見だ

じーーーっ

「………うー……」

シャルは少し唸ってからリュージを見つめる

そして目をゆっくり瞑る……

リュージはシャルの肩を抱く

ゆっくりと近づき……

チュッ……

キスをした

「……えへへ。嬉しいです」

「………そうか」

「……はい!!」

それをみていた者が口を開く

『やっぱりご主人。僕の事忘れてるね』

「そ、そんな事ないぞクロ!!」

『あ、そうだご主人』

「ん?どうした?」

『……やっぱりなんでもない』

「?ま、まぁなんでもないなら気にしないけどな」

「ご主人様。今日はどうしますか?」

「とりあえず武器を買う」

「わかりました」

『あ、ご主人。僕まだ眠たいから待ってるよ』

「あぁわかった。じゃあ行くか」

「はい」

こうしてリュージ達は武器屋に向かった



(いやぁーいい買い物したな)

武器屋には鎧などの防具も置いてありシャルの防具も買ったのだ

シャルの武器・防具はこんな感じだ

武器

狼牙之焔帝籠手:相手を殴る事に特化した籠手。籠手としての防御力もありそれを攻撃へと特化させることができる。魔力を込め3回ほど強く叩き合わせたりこすり合わせると焔を纏う拳になる

防具

狼牙之鎧:高い防御力を持っている。名前は鎧となっているが胸当てと肩パットしかない。レザーアーマーを装着してから装着しなければならない

狼牙之毛皮:狼牙と呼ばれるモンスターの毛皮を用いて作ったレザーアーマー

狼牙之健脚:機動力を底上げする防具

狼牙シリーズ一式所持スキル

《焔帝之牙》

焔帝之牙:魔力を纏った拳に焔帝と呼ばれる狼牙の一角を具現化し放つ技

威力は所有者の魔力によって異なる

そしてこの武器屋には服も売っていた

なので獣人用の服を5~6着買った

シャルは渋っていた顔をしていたが余りにも喜びに満ち溢れていた

何故わかったか。それは

「オイ、シャル。嬉しいのはわかったからそんなに激しく尻尾振るなよ。地味にペチペチ当たってる」

「へ?………あ、す、す、すみません!!」

「そんなに嬉しかったのか?」

「はい!!」

「なら買って良かったな。うっし、武器も買ったしクロを連れてクエストを受けるか」

そしてクロを連れてギルドへ向かいクエストを受けた

受けたクエストはオークの討伐

オーク

豚の頭を持ちかなりの怪力で一言で言えば醜い。性欲が強くオスしか生まれないため別の種族のメスを攫い子供を生ませる。女性冒険者も狙われる為女性冒険者達の間では別名醜い天敵と言われている

「さて行くか!!」

「はい!!」

「はい、ご主人」

「……誰だお前」

「な、ひどいよご主人!!僕だよ僕」

「僕僕詐欺?」

「何言ってるのさ!!僕だよ!クロだよ!!」

「はぁ!?クロはベビーフェンリルだろ。お前見るからに人間の男じゃないか」

「違うよ!!僕は女の子だ!!あと正真正銘のクロだよ」

(え、えー!まさかの僕っ娘かよ)

クロの見た目は10歳くらいの中性的な顔立ちだ

髪型はボーイッシュ。ウルフカットのような髪型だ

全身を白と黒のモノトーンを基調とさはている

「本当にクロなんだな?」

「そうだよ」

「…………ならこの質問に答えられたら認める」

「わかった」

「………俺の名は?」

「リュージ・ドラバイト」

「……なんでそんな姿になったんだ?」

「人化魔術。今朝夢の中に出てきた」

「そっか、ま、いいや。いくぞ」

「ご主人様?本当にこの子はクロさんなのですか?」

「あぁ、クロはベビーフェンリルだ。簡単に出来るだろう」

「そうなんですね」

「よし、いくぞ!!オーク狩りだ!!」


こうして2人と1匹もとい3人はオーク討伐へと向かった

次回リュージ達の前に謎の少女が現れる

するとそこへオークが!!


まぁリュージにとってオークは餌でしかないんだけどね………

リュージ「あ、やべ。木っ端微塵じゃないか」

クロ「ご主人やり過ぎ~」

シャル「さすがご主人様。でもそこの彼女は引いてます」

謎の少女「な、な、な!」


次回 「リュージはハーレム目指してる?」いや目指してないから(仮)


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