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第五話 俺の相棒 名はクロ!!

リュージの友達兼戦力の魔獣が登場します

バトルもあります

バトル描写は不慣れなので暖かく見守ってください

(あれ………俺寝てた……つーか俺何回寝ては起きてを繰り返す気だよ)

「グルル………」

「ん?……ってうわっ!!」

リュージは獣の上に寝ていた。

その獣は艶やかな黒色、毛並みはシルクのような触り心地だ。

(しかし滅茶苦茶気持ちいいな……このまま触ってたい…………ってやってる場合か)

サッと後ろへと下がるリュージ。

それを追うかのように近寄ってくる

その獣の見た目は黒色の狼のようだ。

「グルル……」

『どうしたの?ご主人。それより身体は大丈夫?』

「ん?この声どこから?誰かいるのか?」

「グルル……グルッ!!」

『ご主人、酷いじゃないか。目の前にいるよ!!』

「え?もしかして………お前か?」

「ガウッ!!」

『そうだよ!!』

『あ、しゃべりながら念送るの疲れるからこれから念だけ送るね!!たまにはしゃべるけど』

「お、おう、そうか。俺の事をご主人って呼ぶって事は創造型召喚魔法で出てきたんだな」

『ん?なんのこと?僕はご主人の魔力から産まれてきたんだよ』

「俺の魔力?あぁ魔力そのものをすべて消費して生み出すのが創造型召喚魔法だから魔力から産まれるか。ま、いいや。俺リュージだ。よろしくな!!」

『うん!よろしくね、ご主人』

「お前って呼ぶのもなんか可哀想だし名前教えてくれよ」

『僕、名前なんて持ってないよ。だから僕に名前を付けてよ。ご主人の魔力の中にいた人がそう言ってたよ』

「魔力の中にいた人?ってそれリューか!!あ、そういえばあいつと交わったんだけ」

『うん、ご主人によろしくって言ってた』

「そうか。ま、あいつより名前を決めよう。うーん………まんまだけどクロは?」

『ご主人に任せるよ!』

「そうか。ならよろしくな!クロ!!」

「ガウッ!!」

『うん!!』

すると結界の一部に穴が開いた。

「通れるようになったか、つーか魔法使えば空くのかよ!!ま、クロに会えたしいいか。」

『僕もご主人に会えて嬉しいよ!!』

「よし、いくか」

『うん!!』

そしてクロと共に森に向かって歩き出した。



『ご主人。何かいるよ』

「ん?なんも見えねーけど?」

『いや、いる。前からこっちに歩いて来てる』

「歩いて来てるってことはこっちには気付いてないようだな」

ドドドドドドドドド

どこからともなく地響きが聞こえる

そして

「ガルルゥゥゥウガー」

「オイ、クロ?なにが歩いて来てるだよ!ものすごい勢いで突進してきてるじゃないか!!」

『え?凄く遅いから歩いて来てるかと………ごめんなさい』

「いや、気にしなくていい。取り出す迎え打つぞ!!」

『うん!!』

リュージは腰に携えた刀も抜く

クロはしゃがみ込むようにして臨界体勢を取る

「ガァーァァァ!!」

現れたのは額に一本の角を生やしている熊のような獣だった。その獣は毛が緑で腕にはいくつもの鋭い棘が生えていた。

「ガルル……!!」

「いくぜクロ。俺もクロもこれがこの世界で初のバトルだ!!」

「ガウッ!!」

クロが熊のような獣に一直線に突っ込む。

リュージは熊がクロに意識を向けている間に後ろへと回り込む。

「ガルル」

クロが熊の顔目掛けて前脚を上から振り落とす。

そのまま熊は顔に重い一撃を食らう

熊はなんとか踏みとどまるも後ろから勢いよく走ってくるリュージに気づかない

「オラッ!」

リュージは勢いそのまま下からすくい上げるように刀を振り上げる。

ザシュッ!!

熊の肩口からお尻の部分まで一直線の切り傷が出来る。

「グガァァ」

熊は切られたことにより初めてリュージを認識した

そして熊は怒り狂う

それもその筈。自分より小さく力が劣って見える人間のリュージに痛手を負わされたのだ

熊はリュージ目掛けて前脚を叩き込もうとする

「させるかよ!!剣技スキル【弧空】!!」

リュージが剣技スキルを使った

熊の顔面目掛けて斬撃が飛ぶ

ズバッ!!

熊の右目に当たり熊の右目を引き裂く。

そして熊はあるミスをしていた。

それはリュージに気を取られすぎクロの存在を認識しわすれていたことである

「ガルルルル!!」

ボキッバキッ

骨を噛み砕く音が聞こえる

クロは熊の目を骨ごと噛み砕いた。

これによりなすすべなく闇雲に腕を振り回すことしかできなくなった熊はもはや白鬼の後継者たるリュージとその魔力によって生まれたクロの敵ではない

「クロ!!そのまま首に噛みついてこっちに投げろ!!」

『いいの?』

「あぁ!!俺を信じろ」

『信じろも何も僕は始めからご主人を信用しかしてないよ!!』

「ガウッ!!」

「ガッ!」

クロは熊の首にしっかりと噛みついてリュージに投げる

「…ッ!!」

リュージは熊に向け刀を突き出す

クロに投げられた勢いのまま刀に貫かれた熊は即死だったらしく動かなくなった

リュージは押しつぶされる型にはなったがまだ生きていた

「クロ……この邪魔なデカ物をどけてくれ」

『任せて!!……えい!!』

ドンッ!!

クロの前脚で蹴られた熊の亡骸は近くの木にぶつかり止まった

「なぁ……これて俺いらなくない?」

『そんなことないよ!!僕はご主人がいたから頑張れたんだ!!僕はご主人が潰れそうだったからあそこまで力を出して助けたんだ!!僕はご主人がいないと何もできないよ……………』

クロは甘えるようにすり寄ってくる

そんなクロの頭を撫でながらリュージは思う

(産まれて間もないクロがいなきゃ俺は負けていた。いや白鬼に認められた魔力を使えば…………いやいや、それは言い訳だ。初めて生き物を殺す…………この世界ではそれが当たり前なんだ…………こんな事で躓いてられないよな!!)

「ありがとう、クロ」

『? いいよ、僕は当然のことをしたたけだもん』

いきなり礼を言われて戸惑ったクロだが「当然のこと」といいまた甘えてくる。するとクロの身体が光り出した

そしてそこにいたのは子犬サイズまで縮んだクロだった。

「クゥーンクゥーン」

『ご主人。ご主人。見てみて身体縮んだ!!』

だがそれをみたリュージは言葉を失っていた

それはクロが縮んだことに対するものではない

別のことだった

(な、なんだこの愛くるしい生き物は………いやいやクロなんだけど。うーん、大きいクロは凛々しくかっこいい感じだったけどこっちのクロは……………か、可愛いすぎる!!)

リュージもとい剣次は無類の動物好き しかも子供の動物が好きなのだ

そしてそれが目の前に現れた時にすることはただ一つ。

ナデナデ。スリスリ。

『ご主人。くすぐったいよ』

「………。」

ナデナデ。スリスリ

『ねぇ、ご主人。なんでさっきから無言なの?』

「………。」

ナデナデ

『……。ご主人?』

「………。」

ナデナデ

『………。』

クロまでも無言になった


それから10分くらいして

「ふぃー。やっぱりクロの毛は気持ちいいな。飽きないよ、まったく」

10分間の無言スキンシップを受けたクロはグッタリしていた。

『僕もうお嫁にいけない…………』

「クロ、お前男だろ~。寧ろお婿にいけないって言うのが正しいぞ」

『ひ、酷いよご主人!!僕はれっきとした女の子だよ!なのに今まで男だと思ってなんて…………』

「え?ウソ、マジ?いや、確かに念の声は高くて女の子っぽいけどまだ子供だし僕って言ってるからてっきり男だと…」

『……………。ウッ…ウーッ』

ウルウル

クロの目に涙が浮かんだ。

「わっ、ご、ごめんごめん」

『……。本当に悪いって思ってる?』

「……あぁ、思ってるよごめん。」

『反省してるならいいよ。でもその代わりご主人の肩に乗せててよ』

「それくらいお安い御用だ」

そしてリュージはクロを肩に乗せ森の中を歩く

「そーいやクロ?なんでまた縮んだんだ?」

『これは僕にもサッパリ』

「そっか、なら気にする事ないな。わかる時まで放置だ」

『クンクン、そろそろ森を抜けるよ』

「おっし、森抜けたらまずは街に行こう。」

『うん!!』

クロはすっかり元気を取り戻していた。

だがリュージの肩から降りるつもりはないらしい

リュージも対して気にしてないようだ

こうして二人……もとい一人と一匹は森を抜けた

目指すは近くの街だ!!

次回奴隷を買います

リュージが街で起こす色々な事

生暖かく見守ってください…………

そして新キャラ登場

リュージ「お前………俺と一緒にくるか?」

???「………うん」


クロ『僕の事………忘れてないよねご主人』


次回 リュージくんの初めてのお買い物(仮)

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