第二話 バカでもわかる交呪の儀
第二話が始まります
一応自分でも確認しましたが誤字脱字があれば教えてください!
「うっ………。どこだ?ここは」
剣次は目を覚ました
辺りには何もない。白く何もない世界だった
「やぁ、やっと目を覚ましたね」
いつの間にか青年がいた
その青年は身長は170㎝くらいで白に近い灰色の髪をしていた。
顔は優男風、こいつはモテるだろ~と思うような顔だった。
年齢は剣次より2~3歳上くらいだろう
「だ、誰だあんた…、つーかここどこだよ。なんで俺こんなとこいんの?俺下校途中だったよな。つかミカは?ミカはどうしたんだよ!?」
「ちょっと落ち着いてよ。そんなに一気に言われても僕は説明できないよ」
「落ち着ける訳ないだろ!!いきなり訳のわからないことになって、ちゃんと説明しろ!!」
「わかったから落ち着いて。落ち着いたらちゃんと説明するから」
「本当に説明してくれるんだな?…………わかった」
「良かった。これで説明ができるよ」
その青年はニコッと苦笑いを含んだ笑みを浮かべた
「まずは自己紹介からだ。僕はリュー、リュー・バイス・ドラグレン。ま、白鬼って呼ばれることの方が多いかな。」
「し、白鬼?お前鬼なのか?どうみても人間だろ?」
「ほらほら、質問はあとにして早く自己紹介してくれない?」
リューと名乗る青年は苦笑いを浮かべながら自己紹介を剣次に促す
「あ、あぁ、すまない、俺の名前は島崎健二だ」
「なるほど、シマザキケンジ君か。名前がシマザキで家名がケンジね」
「違う違う。剣次が名前!!家名は島崎だよ」
「あぁごめんごめん。君の世界だと名前と家名が逆なんだね」
「あ、あぁそうだよ。ん?君の世界?じゃあここは日本じゃないのか?」
「それについては今から説明するよ。」
「そうか、じゃあ頼む」
「じゃあ説明するよ。僕はフリーワールドと言う世界から来たんだ。まぁ君らの世界で言うところの異世界人だよ」
「えー!マジで?すげーマジで居るんだ異世界人!!超すげー…………ってその異世界人が俺になんの用事なんだ?」
「簡単だよ。僕の世界で白鬼の名を継いで戦って欲しい」
「は?なんで俺?」
「僕は今動けない………だから魔力の近い君を呼んだ」
「魔力?俺そんな物持ってないよ」
「僕にはわかるんだ。僕と同じくらいの魔力を君が持っているのを。そしてまた紅戦争が起こることが。だから君を呼んだ。」
「へぇー………って俺の世界は魔力なんて物はフィクションの中の産物だと思っているんだが」
「それも知ってる。それなのに君は僕と同じくらいの魔力を持っているんだ。………だから君の力で僕の白鬼と呼ばれる称号を継いで欲しいんだ。………あの忌々しい紅戦争を繰り返さない為に……!!」
リューは悔しそうな、それでいて怒りに満ち溢れた表情をした
「そうか、俺にそんな物が備わってたのか」
「そうだよ、その魔力を生かして欲しい」
「んー、って言われても俺生まれてから一度も使ったことないしな」
「大丈夫だよ。それは僕の白鬼と言う称号を継いでくれるなら使いこなせるようになる」
「へぇー、それはすごい。でも俺継ぐにしても家に帰って一旦ゆっくり考えたいんだが」
「ごめんね。それはできない………」
「は?なんでだよ!」
「僕はもうこの世の人間じゃないんだ」
「ん?と言うことはお前死んでるのか?」
「まぁ、死んでると言えば死んでるけど死んでないと言えば死んでない」
「なんだそれ?」
「ここは精神世界という空間で僕は精神思念体。肉体は別のところにある」
「なるほど………ってことは俺もその精神思念体?って言う奴なのか?」
「違うよ、君は肉体そのものを精神世界に連れて来た。君と交わる為に。そしてそのままフリーワールドに行って貰う為に」
「じゃあ俺は継いだらそのままフリーワールドって言うところに行けばいいんだな?もし継がないって言ったらどうするんだ?」
「そのときはこのまま死ぬよ。そしてそのまま別の人間として記憶もなくなって転生する」
「ふ、ふざけるな!!俺はまだ生きていたいのに、それにお前の都合で訳のわからない世界に行くか行かないんだったら死ねってことかよ!!」
「本当にすまない、でももしこのまま紅戦争が起きれば君の世界も危ないんだ」
「どういう事だよ?」
「紅戦争が起きれば君の世界にも影響がでるんだ。まぁ時代錯誤って言う都合もあるけど僕らの千年が君の世界では数年だったりはたまた数億年だったりする。君の世界にはキョウリュウと呼ばれる生物がいたけど滅んだよね?」
「あぁ、色々な理由があるけど滅んだって話だ。………ん?って事は何か?恐竜が絶滅したのはお前の世界の戦争が原因か?」
「そうだよ、紅戦争の影響で君の世界の生物が死んだ。そして千年………つまり君の世界で数億年たった頃の今、紅戦争がまた起きようとしてる」
「なんだと?もしこのまま紅戦争が起きたら俺のいた日本が滅ぶのかよ!!」
「………僕の予測が正しければ今度起こる紅戦争では君の世界そのものを滅ぼしてしまう」
「なんでなんだ?」
「君の世界に与えた影響がまだ癒えきってないんだよ。それなのにまた紅戦争が起きれば君の世界にまたとてつもない影響を与える。そして君の世界は二度目の影響に耐えられない」
「……………」
剣次は余りの衝撃発言で押し黙る
そんな彼に対してリューは言葉を紡ぐ
「僕の力と君の力………それが交われば止められる…………かもしれない」
「……………100%止められる訳じゃないのか?」
「それは君次第さ、君のこれからの決断で決まる」
「…………………もし……もしそんなことが可能になるなら……………もし世界を守れるなら………。わかった。継ぐよ……その白鬼とか言う称号を」
「!! ………ありがとう………っ!本当にありがとう!」
「いいよ別に………こんな俺でも世界を守れるなら」
「……………よし、君の気が変わらない内に交わりの儀式を始めよう」
「ちょ、ちょっと待ってくれ」
「え?もしかして………もう気が変わったのかい?」
リューは残念そうな顔をする
「ち、違う違う!俺がこれから行くフリーワールドって世界を教えて欲しいんだ」
「あぁ、なるほど、じゃあわかりやすく君の世界風に言うよ。」
「あ、あぁそうしてくれ。俺……バカだからさ」
「わかった。そんなバカな君にもわかりやすく教えるよ」
「うるせー!じ、自分で言うのと他人に言われるのはこう…………グサッとくるんだ………」
「ごめんごめん。まぁ簡単に言うと科学と魔術、そしてファンタジーの世界さ」
「……!! ……いい。すげーいい!!一回でいいから行ってみたかったんだ!!」
「そうか、なら行ってくれるんだね?」
「あぁ、そして紅戦争を止める!!」
「ありがとう!よし早速交わりの儀式を始める」
「………痛くは……ないよな?」
「………多分ね…」
「え!?俺あんまり痛いのは好きじゃないんだよ!!」
「まぁまぁ、すぐ終わるよ」
「お、オイ、マジで痛いのは止めろよ!!」
「よし始めるよ」
「お、オイ、マジで痛くすんなよ!?つか痛くないやつに」
「発動せよ。『交呪の儀』!!」
「う、うわーっ!!」
剣次の体から七色の光が溢れ出した
剣次はフリーワールドに行きます!
そしてファンタジー世界を生き抜いていきます
剣次「俺はどうなった」
リュー「成功したよ。晴れて君は白鬼さ」
次回……いざ行かん!フリーワールド!(仮)
タイトルは未定ですがこんな感じです