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第三話 湊の迷宮探検記w

 俺は荷物もちをやっている。

 穂乃果以外の荷物はすべて俺が持っているため俺の足は遅くなっている。

 「おい、湊、遅ぇぞ、もっと早くしろよ、ど・れ・い」

 「...俺は、奴隷じゃ、ない」

 「あ?、くずが何言ってんだ?俺が奴隷って言ったらお前は奴隷なんだよ、理解できるか?」

 「...力ばっかりあったって...」

 「なんか言ったか?...ん?...空気が変わった?おい、遼、どういうことだ」

 

 遼は取り巻きの一人、過去視のスキルを持っている。

 もう一人の取り巻きは明、通訳スキルもちだ。


 「今視てる、待ってろ...分かったぞここからある一定以内の範囲に300年前時の大賢者が永久的なモンスター除けの結界を張っているらしい。後、この世界の人間は近づかないようになってるから気づかれなかったらしい」

 「じゃあ、ここからは、強いモンスターが出てくるって事か?」

 「可能性としては高いと思う。」

 「よっしゃ、この辺でレベル上げていこうぜ...おっ、早速モンスターが出てきt...は?ラ、ランクSだと?魔王クラスじゃねーか、しかもそれが4体?へ、やってやるぜ」

 

 出てきたモンスターは魔王クラス、いくら翔が魔王クラスが簡単に倒せるからって4匹同時はつらいだろう。しかもまともに攻撃できるのは翔と穂乃果だけ、勝てるはずが無かった。

 敵はカマキリみたいなやつ2体、蛾みたいなやつ2体だった。

 最初は押していたが、取り巻き2人が瀕死になり翔は慌てていた。

 

 「く、穂乃果は二人の回復をしてくれ、湊、前に出ろ!」

 「え、何で、俺が戦えないの知ってるだろ?」

 「いいから、その盾で時間を稼いでくれ、回復が終わり次第復帰する」

 

 俺はしぶしぶ盾を出して応戦した。後ろで穂乃果の声が聞こえた気がしたが、振り向く余裕は無かった。

 3分ぐらいした後で盾が壊されそろそろいいかと後ろを向いたとき、俺は絶望した。

 誰もいなかったのだ。おそらくさっきの声は穂乃果の制止の声だったのだろう。


 背後からの攻撃と精神的なショックで俺は気を失った。

 

 気がついたとき俺は少し驚いた。死を覚悟したがモンスターは俺を死体だと思ったのか攻撃してこなかったらしい。

 動こうとしたが血を流しすぎて立ち上がることができなかった。

 近くに洞窟みたいなところがあったのでそこまで行こうと這っていった。

 

 洞窟の中は暖かい光に満ちていて俺は、また気を失った。


 気がついたときなぜか傷が無かった。おそらくこの光には傷を治す効果があるらしい。

 そして改めて冷静になり自分の現状を理解しようとしたときにある不思議なことに気がついた。

 俺が入ってきた入り口がなく整備されている部屋にいたのだ。


 混乱はしなかった。死ぬ思いまでしたらこのくらいで驚かなくなってしまったらしい。周囲を確認していると1m四方ぐらいの木箱と一冊の手帳が目に入った、大分古びていた、それこそ300年前のみたいに。

 俺はこの部屋の住人のものと思って勝手に手帳を読んだ。


              この手帳を読みし者へ

     貴殿がこの手帳を読んでいるということは私の結界が効果を失ったか

    この世界以外の住人がここに来てしまったということだろう。 

     私は大賢者、と呼ばれているものだ年を数えるのはとうの昔に止めた。

    名前も親の顔も忘れてしまったが、ここ200年ぐらいは、

    慈善活動をしている、一昨年この付近の村が魔王クラスのモンスターに、

    襲われているというのを聞いて結界を張りに来た。

     その帰りにモンスターに出くわした。

     本調子なら、負けることの無いモンスターだったが、

    ちょうど腰を痛めてしまってな、死にはしなかったが、

    瀕死になったため手ごろの洞窟に隠れて回復していた。

     それこそ全力でな。

     そしてそこで寝てしまったらここに居たのだ。

    年甲斐もなく驚いたよ。調べてみるとかの最果ての迷宮というではないか

    まさかこのような場所に来るとは、ここにいるモンスターは、

    魔王レベルが小指で倒せるぐらい強いものしか攻略できない。

     私はそのぐらいの実力があるので攻略に向かう。

     もしここにいるのが強者じゃないならここに毒がある、

    苦痛を伴わずに逝けるだろう。

     もし強者なら箱の中のものを使って勝ち進め。

     知ってると思うがこのダンジョンは100層ある。

     では次層で会おう。


 なるほどじゃあこの手帳は結界を張った賢者のもので、あの暖かい光も賢者の魔法の残滓だったわけだ。賢者すげー...じゃねぇよ、最果ての迷宮だぁ?無理じゃん。

 自他共に認める最弱が挑めるわけ無い。でも死ぬのは嫌だし...幸い頭脳はあるから絡めて使うか...


 えっと箱の中身は...鎧×5

           剣×5

           カード×10


 鎧、伝説級...古代の帝国が技術の粋を集めて作った魔道具、重さとサイズは変更可能

 剣、伝説級...古代の帝国が技術の粋を集めて作った魔道具、攻撃力は魔王を一撃で屠れるという。

 カード...モンスターを倒すとまれに落とす、そのモンスターの代表的なスキルが使える、スキルスロットに空きが必要。


 す、スゲー、めっちゃ使えるじゃん。魔王ほふれるって勝ゲーじゃん。

 カードは...解体...モンスターのドロップを最大にする、必ずカードを落とす。

 後は白紙だ、おそらく誰かが使ったのだろう。

 まぁ、解体を使おう...空きが無かったでござる。まぁいいやとりあえず次の層に行ってみる。


 


 

誤字、脱字、こうしたほうが良い、などの意見があったら教えてください

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