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第二話 それぞれの旅立ち

前回のあらすじ

神様に会って転移させられた

 気がつくと俺達は農具で武装した村人達に囲まれていた。

 ここにいるのは5人。

 俺、穂乃果、翔、翔の取り巻き2人だ。

 どうやら他の連中は無事に帝国に召喚されたらしい。

 幸か不幸か分からないけどな。


 さて、俺達はピンチだ。

 理由は単純明快、普通に考えて急に現れて言葉も理解できない連中に優しくしろというのは無理な話だ。

 まぁ、取り巻きの1人が翻訳のスキルを持ってたらしいけど。


 話し合いの末、翔とその取り巻き、穂乃果は勇者ということになり俺は奴隷らしい。

 

 そうなるだろうとは思ってたけど。穂乃果が言ってくれたおかげで人並みの待遇は受けられそうだ。


 武器を持ってなかった理由としては転移で物は飛ばせなかったというありそうなもので納得したようだ。

 ここの村長は元騎士団の副隊長だったようで俺も含めた5人に剣の使い方と魔法の使い方を教えてくれた。

 しかしここでも能力的な差別はあり、俺以外がめきめき上達して行くのに対して、俺はまったく上達しない。翔や村人達が俺のことを見下した目で見てくるが、穂乃果と村長だけは俺のことを見捨てなかった。このとき感じた感覚は絶対に忘れないだろう。

 こんな感じで村に滞在すること2週間、一人の村人が村長にこんな話をしていた野を聞いた。

 「そろそろ例の時期です」

 「くっ、もうそんな時期か。これから農作物の収穫もあるから男手を裂くわけにもいかんし、女もこれ以上減らすと村が廃村になってしまう。どうしたものか...」

 「あの、勇者様たちの奴隷を今回の生贄にしてみてはどうでしょう」

 「なにを言うか!、彼らはまだ子供だぞ」

 「しかし、ろくに働かずに、飯ばかり食べていてこれじゃあまるで疫病神です」

 「...分かった、後2週間は猶予がある、そしたら勇者達にあのダンジョンを攻略してもらおう」

 「...分かりました」


 この話を聞いたとき俺は大変なことになったと思った。俺はおそらくあと二週間必死に訓練しても頭角を表すことはできないだろう。こうなったらその他のすべを身に着けなくては...


 そして次の日の朝。

 「勇者達よ、この村では毎年この時期になると近くの迷宮からモンスターたちが襲ってくる。強さは魔界に存在する魔王が赤子に見えるレベルのモンスターばかりだ。魔王はたいてい私クラスが500人いれば何とか倒せる。だから私達ではモンスターに立ち向かうことはできない、なので毎年生贄を送っていたがこれ以上はできない。君たちには私を超える力がある。どうかダンジョンを攻略してこの村を救って欲しい」


 村長め、具体的な情報は教えずに頼みにきやがった。これは断るしかないだろう。


 「すまないg「いいぜ、俺達にかかれば魔王なんて指先で十分さ、なぁ」

 

 なんと翔が受けてしまった。こいつ散々村人からちやほやされたおかげで最強だと思い込んでやがる。これはとめなければ。


 「翔やめるんだ」

 「何だ?力の無い弱者が俺様に指図してんじゃねぇよ黙ってろ」

 と俺を蹴飛ばして話を進めていった。


 そして運命の二週間後

 「じゃあさくっとダンジョン攻略してくるわww」

 と翔がもらった剣を振り回しながら軽い感じで出発した。

 翔のステータスは相変わらず見えないがとても強くなったように感じる。確かに魔王なら簡単に倒せるだろう。


 穂乃果は「今までお世話になりました」と礼儀ただしく挨拶していた。

 穂乃果も強くなっているのがよく分かる。

 

 俺は相変わらず雑魚、ただ村長さんがかわいそうだからと大きな盾をくれた。

 どうやら魔道具らしく俺でも簡単に装備できた。ありがたい。


 こうして俺達はダンジョン攻略に旅立った。


~・~・~・~・~・~・~・~~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

 俺達が村人に囲まれていたころ帝国では


 「勇者達よ、よく来たな、早速本題に入るが最近魔界に出現した魔王を倒して欲しい。そのために訓練をしてもらう。魔王を倒してもらったら元の世界に返れるように手配する。どううだ?」

 と帝王自ら説明してくれたため勇者達も

 「帰れるならやるかー」など協力的だった。

 すると帝王は「なら明日から訓練を始めるので今日は休め」

 と学校のやつらを部屋へと案内した。

 学校のやつらは興奮していた。翌日からの訓練が想像以上につらいのをしりもせず

 

 翌日の夜

 「一日16時間も剣降振ったり魔法の練習するとかどうなってんの?きつすぎでしょう」

 「あーだりぃ」

 などの声が上がっているのを聞いた訓練担当の近衛騎士団長のハラルドはため息をついつぶやいた。

 「この程度では魔王はおろか下級悪魔も倒せないぞ、全く困ったものだ」

 こんな感じで訓練する日々が続き学生の中からも実践を希望する声が収まらなかったので一週間後すでに攻略されているダンジョンに入ることにした。そのためにギルドに登録に無ければいけなかったのだが、驚くべきことに生徒達の平均ランクはA+だったのだ。


 ここでギルドのランクとモンスターのランク、武器のランクについてお話しよう。

 ギルドのランクはF・E・D・C・B・A-・A・A+・Sとなっている。

 F・Eは初心者、

 D・Cは中級者、

 B・A-は上級者、

 A・A+は勇者級、

 そしてSは伝説級だ。


 モンスターのランクも上のようになりランクに対応したランクのモンスターなら苦労せずに倒せる、という風になる。ちなみに魔王はSランクだ。

 ランクが1つ違うと勝てないレベルのモンスターが出てくる


 武器はノーマル、ハイ、ウルトラ、ユニーク、伝説級、神話級だ。

 ノーマルはありふれたもの

 ハイは業物、ノーマルより少し強い

 ウルトラは強いボスがまれに落とすもの、ハイよりかなり強い

 ユニークは強いボスがごく少ない確立で落とすもの、特殊能力が備わっている。

 伝説級は魔王がまれに落とす、持つと今までの勇者の力が使える

 神話級入手法不明、神の時代の武器

 

 とこんな感じだ。


 生徒の中にはSクラスとAクラスが少数そしてA+がその他といった化け物並みのステータスを持っていたのだ。

 このステータスで実戦経験もつみ二週間後、湊たちがダンジョンに挑もうとすると同じころ、生徒達は魔王を倒すため魔界に出発した。

           


 

 


誤字、脱字があったら教えてくださいm(_ _)m

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