第一話 神様との接触
気がつくと俺達は転移(?)の始まったときの姿勢で固まっていた。
クラスメイトが口々に
「なんだったんだ?」「ねぇ、ケータイ電波つながんないんだけどどういうことぉ?」「何で体がうごかねぇんだよ」などわめいている。
ここは教室の中だが窓からは何も見えない。
「はい、皆さん静粛に」
何かがそういうとみんな黙った、いやしゃべれなくなったといったほうが良いだろう、現に声を出そうとしても声が出ない。
「何で声が出ないかだって?、黙らせたからさ。どうやって言葉を読み取ってるかって?口の動きで理解できるよ、お前は何者かって?僕は神様さ、君達と違う世界のね」
どうやら神様登場だってさ、ほんとに異世界転移物の小説みたいだ
「さて、突然だけど君達には僕の世界に来てもらう、当然拒否権は無い、どこに転移するかはわから...いや、ちょうど帝国で召喚魔法が組まれているここにしよう、でも求められていっるのは999人どうやらあと一人分の魔力が足りなかったようだね、ここにいるのは1000人ジャスト、一人余るね、うーむ誰か削らなきゃな」
俺は指名されるのではないかとはらはらしていた。すると
「ここに来て早々お前は誰?とか生意気言ったやつ居たね、こいつけそう、痛みはなくしといてあげる」
すると一人の男子の頭が膨れ上がり破裂した。
周囲に肉片が飛び散り近くにいた女の子は頭から血まみれになった。
しかし静かだった、黙らせていたからだな。
「さて999人になったことで転移が始まるが、僕も外道じゃない君達にいわゆるチート能力をあげよう、特殊能力に加えて基本ステータス10倍とかね、じゃあ、楽しめるかわかんないけど楽しんで生き抜いてね」
その言葉とともに神と名乗る男は消え...たと思ったら戻ってきて
「ゴメンゴメン、ステータスの見方を教えて無かったね、頭の中でステータスオープンと念じれば出てくるよ、みんなに鑑定っていうスキルがあるんだけどそれを使えば他の人のステータスも見れるよ、じゃあがんばって」
今度こそ神が消えた。
すると翔から「おぉ、スゲー、全部10000越えってやばいじゃん一般平均120だし、もしかして俺最強?」
俺も自分のステータスが気になりステータスオープンと念じてみた。そして絶望した。
花京院 湊
レベル 1
HP 150
MP 100
攻撃力 120
防御力 170
すばやさ 140
魔法攻撃力 100
魔法防御力 100
学力 100000
スキル 鑑定
???
???
???
瞬間記憶
完全記憶
捕食
なんだこれ、平均とほとんど変わらない、学力ってなんの役に立つんだよ...
「おい、湊、そのステータスなんだ?ほんとにチートもらったのか?弱すぎだろ、周りは全部10000超えてるぜ?」
俺はあせりながら翔にステータスオープンと唱えてみた。
????????
レベルが違いすぎます、確認できません。
この世界でも虐げられるのかくっそ。
「穂乃果、スキルのとこに???ってある?」
「え、そんなの無いよ?私のスキルはk」
穂乃果がスキルを読み上げようとしたので俺はあわてて口を押さえた。
「穂乃果、おそらくスキルは他のやつには見えていない、スキル名はおそらく生命線だ、簡単に教えちゃいけない」
「わかった」
そうこうしているうちにまた足元が光り始めた、今度はどこに転移するのだろう、おそらく帝国だが...俺は視界がゆがみ意識がなくなる前に魔方陣に黒い何かが飛び込むのを見た。