プロローグ
これからよろしくお願いします
俺はありふれた...といえない生活を送っている、男子高校生、名前は花京院 湊自分で言うのもなんだがかっこいい名前だと思う。
でもそのせいで俺はひどい目にあっていた。
俺の紹介をしよう、両親は海外で働いている、おかげでお金には困っていないがこれもいじめられる要因の一つだ。
親は俺が中学入学と同時に、よく言えば縛りなく、悪く言えば放置、という教育方針(?)に変えてきた。これもいじめの要因の一つだと思う。
そしていじめられる最大の要因は、身長168、体重89kgと言う体型にあるのだと思う。
小学生のころは痩せていてそこそこ女の子に言い寄られていたけど、中学校入学と同時に親が海外に行きお金の仕送り以外俺に干渉しなくなったため生活リズムが崩壊し、この体型に至ったというわけだ。
どうだろう?この見事ないじめられっ子体型を見て、そのせいで俺は現実から目をそむけて二次元に逃げた。
するとどうだろう、さらにいじめが酷くなったではないか、と言うわけで俺は絶賛引きこもり中である。
さて今日は俺が年に数回登校する中の一日、学期末テストだ。
俺は頭と目だけはいい、なのでテストではいつも上位10位以内に入っている。
まぁそれもいじめの要因だったりするのだが...おかげで留年しないですんでいる。
こんな生活も後6ヶ月...耐えろ、耐えるんだ俺!
俺は、学校に着くなり机を探すことになるだろう、前回はトイレの汚水に使っていたし、前々回は教室からグランドに投げ捨てられていたし前々回は...と酷い目にあってきたのだ。
だが今日は机の上に白い菊の花が飾ってあるだけだった、これなら楽で良いや...と思いいすに座ると案の定いすに接着剤がくっついていた。まぁこんなこともあろうかと溶解液を持ってきてたんだけど...
こんな感じでテストを受け終わると
「おい、みなとぉ、久しぶりだなぁ、何で今まで来なかったのかなぁ?心配しちゃったぜ」
とクラスの男子が話しかけてきた名前は翔俺をいじめたやつのまとめ役みたいなやつだ。体格もよく身長178体重65kg、ボクシングの地域チャンピョンだ。
「何のようだ、翔」
「あぁん?何でテメェが俺の名前を呼び捨てで呼んでんだ?様だろうがよ」
と翔は俺を殴り飛ばした。
「翔君、弱いものいじめはダメだよ、かわいそうじゃない」
とめてくれたのは穂乃果、クラスで、いや、学校で唯一俺に良くしてくれる女の子だ。
身長157と小柄だがとても可愛くこの前の文化祭ではミスコンNo1だったとか...ちなみに幼馴染だ。
「穂乃果ちゃんはこんなやつといないで俺達と遊ぼうぜ?」
「いやだよ、みなと君に意地悪するような人とは遊ばない」
「じゃあしょうがねぇな、みなと殴らせ...な、なんだ!?」
いつの間にか俺達の足元...いや学校の敷地が光る魔方陣みたいなものに囲まれていた。
俺はおそらくこの現象をを知っている。
「...異世界召喚...」
俺がつぶやいたと同時に視界がゆがみ、意識が無くなった。