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893とJK。  作者: にこる。
7/8

謎の女と男の会話。

あら、思ったより早かったわね。

私?もうお店閉めちゃったもの。だって久しぶりじゃない、あなたとお話するの。

別に楽しみにしていたわけじゃないわ、あなたに色々と教えてあげようと思ってたからよ。


空のこと、知りたいんでしょ?


あ、すみませーん。ビール2つお願いしまーす。


…で、何が知りたい?


………あぁ、あの子は自分のことをどう思ってるかって?


まぁ、嫌いじゃないんじゃない?

嫌いだったらすべて拒否してるわよ。一緒に出掛けたいとも、喋りたいとも思わないわ。


あの子、気付いてないだけ。



あっ、こっちです。美味しそうー。

ほら、あなたも食べなさいよ。健康的なもの食べてなさそうなんだもの。



…私?


私はあなたと別れてからもう半年は経つわね。

その間に色々あった。事故にあって酷い怪我して整形して。

名前も何もかも捨てて生きてきたわ。


もちろん、あなたとの思い出もほとんど捨ててきたわ、ふふっ。



ねぇ。空のこと本気なら絶対別れないって誓って。

じゃなきゃ、今すぐあなたの組に乗り込んで『襲われた!』って喚いてくるわよ?



…そう。ならいいの。


あの子を見てるとね、妹みたいな、娘みたいな感じがするの。


…ふふ、まさかあなたとこんな話するとは思わなかったわ。



結婚?


もう二度としないわ。幸せなんて最初だけだったもの。



『私、結婚ってもっといいものだと思った』



あの時はまだ若かったから仕方ないじゃない。


まぁ、その一言で結婚生活が終わるとはね。



でも良かったって思ってるの。



私、やっと幸せを見つけたから。



今の私、輝いてると思わない?



さてと、お料理冷めちゃったわね。


ほら、あなたが食べなさいよ。


私、また頼むからお願いね。



空の話?



これからじっくりしてあげるから、まずはこれを食べちゃって。



帰りにいいものあげるから、ね?




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