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ネット女優

掲載日:2026/07/25


ネット女優







私は、帰宅すると、すぐに、パソコンの電源を入れた

都内から、少々離れたマンションの一一室、隣の部屋から、歪に伸びた銀色のダクトが、部屋をまたぎ天井に、伸びている。その行き先は、段ボールのような茶色い箱であり、その1,5メートル一メートル一メートルのベニヤにより拵えられた内部には、防音材が、申し訳程度に、敷地められ、その天井部に、空気でも送るように、隣の部屋のクーラーの排気口に設置されたダクトの入り口が、小さな私の日曜大工により形成された、その部屋に、繋がれていた

小さな部屋の更なる密室は、密室から、密室に渡り歩くような現代社会

起きて半畳を、指し示すような小さな空間を、形成している

その内部には、座布団と小型の机そして上には、小型のモニターとキーボード(無音)とマウス(無音)そして、これまた、外部に、ケーブルにつながれた、パソコンの本体が、茶色い箱の横に居座っていた。私が時計を見ると、後三十分しか時間が残されていない

仕事終わりの疲れを、払拭するように、風呂場で、冷水を、浴びるとそのまま、コンビニで安売りされていた、ゼリー飲料を、素早く、流し込む

今日の予定は、ある程度決めて、紙には書いてある

いつも通り、特に何もなく、問題なく、終われば、今から四時間後、日付が変わり二時間たったころには、お客さんの名前を呼んで、終らす事が出来るだろう

私は、そろそろかと、茶色い内部に入り込む、コンクリートとアスファルトのにおいしかしないような都会において、安っぽい合板のべニアの焼けたようなにおいだけが、私が唯一感じられる有機物に思えた。モニターの電源を入れると、配信開始まで、十五分を切る時間が、画面の右下に、表示され

私は、小さな小部屋に設置された天井から、固定されている、電気スタンドの明かりをつけると

予定の紙を、セロテープで止めて、モニター画面の横のベニヤの壁に、張り付けた

大抵の場合は、常連さんを、いじりながら、何個かあるコーナーを、回っている内に、時間が過ぎ去る、殆ど、他の配信者(仮想アバターを、皮に、顔を出さないことが多い覆面配信者

通称vチューバーと、仮称される一群。そのうちの自分が一人であろうことは、間違いないが、しかし、これも、別に自分から始めたくて始めたわけじゃない)と共同配信つまりは、コラボ配信を、しないので、自分一人で、回す必要性があるが、もともと、多人数の中で、全くしゃべることなく、聞くか、話し続けるかの二択の性分なので、それ自体は、問題がない、会話は、キャッチボールというが、普段脳内会話で、殆ど完結している私は、それが、配信という形で、不特定多数に、本来話すような相手ではないかもしれないが、垂れ流す事を、除いて、通常運転のような気持ちがないわけではない

どちらにしても、配信に流れるコメントは、すべて拾う必要性がないのは、非常に、私には有難いことだ。少なくとも、現実世界では、拾うべきか声を出すべきか迷っている内に、会話が次のフェイズに、移行してとだろうことを考えれば、この釣り堀の釣りをしている人を見ている人を見ているような曖昧性と匿名性の中の状況は、非常に、有難いのは確かだ

しかし、問題点は、別に私は、楽しんでいないという事に他ならないのである

配信画面では、音楽が流れ

日本特有ともいわれたチープなアニメ(枚数を減らすことで、動かす絵の効率化と表現の空白を可能とした)が、流れる。そこには、現実の私とは似ても似つかない妹の妄想が、動いている

私は、その、虚空の表現を、ぼんやりを、見ていた

生前、彼女はこのアニメを、私に見せて、これは、何々先生に、依頼して、作ってもらったと、そんなことを言って居たが、私には、その映像が、収支に、見合う物なのかは、全く分からない、それは、何年ほど前だったか、私のメールに、彼女から、一枚の写真が送られてきた。それは、髪の真っ白な女の子の絵であったが、私は正直、アニメや漫画には疎く、ここ数年で、ようやくネットスラング(ネット界隈で使われる一般常識単語)を、覚え始めていたが、普段のあれは、別の国の生物かと思うほど、普通の用語が、良く分からないことがあり、聞き返すのもめんどくさく、猫が適当に鳴いている位に、聞き流していたが、画面で動くその絵は、某漫画家先生に描いてもらったというが、私の完成からは、不透明で、未だに不明りょだ

隣の部屋の本棚には、妹の部屋から拝借した漫画やアニメのDVDBlu-ray、アニメのフィギュア、ポスターの類が、押し入れや天井にあり、これ程、興味がないのに、張られている彼女彼らは、実にかわいそ、かわいそなのですと、思えなくもない。どちらにしても、画面の中で、流している映像のキャラクターは、妹が原案で、それを描き起こしてもらったというが、知ったこっちゃではない

私は、五分前という映像を前に、もう配信画面の下には、五人と言う待機数が表示される

暇人かという突込みは、私にブーメランのように、飛んでくることだろう

現実社会で、遊ぼうが、常に阻害される中、それは、所詮ネットでも、大して変わらない

明るい奴は明るしい暗い奴は暗い

それを、投げうっても、改変した

所で、世の中に、歪みが浮かぶだけである。それなら、部屋で、隔離されていた方が、まだましというものである。しかしながら、ここに集まる人間とは、いったい何者なのであろうか、妹と同類の通称オタクと呼ばれているアニメや漫画を、信奉している信者の人間なのか、それはいまだに良く分からない

私は、その文法によりオタクを演じているが、色眼鏡を媒体とせず、それを読み取れる彼らの本心など、私には、分かるわけが無いのである。そういえば、妹は、何故、この配信を、やっているのだろうか。一応、これを、引き継ぐ手前、すべての配信を、出社途中の電車の中で、倍速で、聴いてみたが、何か言っていた気もするが、何だったのだろうか

画面では、相変わらず、白い髪のワンピースを着こんだ少女が、風に揺られているが、モネの「日傘をさす女」に、見えなくもないが、何か彼女の指定があったのだろうか、それとも、お任せしたのか私には、分からない

彼女の死後、パソコンが自動で、リセットされるように、月々の料金を支払ってまで、そう言うサービスを提供している会社の会員になっていたせいで、メールまで消えていて詳細は、分からないが、それでも、何か、思う

所が合ったのか、この動画サイトの自分のチャンネルは、無傷であった。それは、消去会社の消去ミスなのか、仕事外なのか彼女の指示ミスなのか、残すようにしたのかなんてわからない

画面が、秒を刻み始める

帰り道、彼女の声を、何度も聞く

双子の妹の声は、一卵性双生児のせいか、二十歳を、とうに過ぎても、同じような気がする。それは、全く違う人間よりは、声質を、似せるのは、無理せず近いところがあるのかもしれない

vチューバーの中には、バ美肉(バーチャル美少女受肉(ばびにく))別の性別の人間が、画面の中だけは、殆どが、ボイスチェンジャーという声を、器械により変換する装置を使い、別の性に、見せるというものであるが、中には、声音を、自らの肉声を使い

体で表現する猛者も存在するが、器械が壊れたときに、この発生方法は、変化がないので実に強いが、器械を使用し地声で、無理なく性質を変化させる事も、長期配信においては、無理がないのかもしれない

基本的に、配信者は、腹式呼吸ではなく、お笑い芸人のような

わざと、声を、腹ではなく、喉から使うような、身近に感じられるぼやけのない発声方を採用しているせいで、喉の負担が多い方が多い、しかし、その割に、四五時間以上配信する持て余した生命線を、打ち付けるような配信者も多い。私は、軽く喉を、整える。道すがらの発声練習は、勿論人などいない場所に限られる。普段使用しない口調、テンポ、思考。最初から最後まで、練り上げられた嘘

それは、甘くとも、エンターテイナーの嘘の虚像

または、その本人が、理想とするスター性なのかもしれない

だれよりも、恋焦がれるのは、視聴者ではない、動画を、ライブを放送している本人こそが、実は、最も恋焦がれる存在

それこそが、v(バーチャル)チューバー(配信者)虚勢の報告なのかもしれない

と、何か、センチメンタルなことを考えている内に、秒刻みで、配信の開始が迫り来ていた。

良く配信に遅れる人間がいるが、その行動原理は、性格によるものか、はたまた策略なのか、私にはどっちでもいい、始めてくれれば、特に問題はない、しかし、一番の問題は、私がそれを、なかなかできないほどに、妙に、この時間が気になり、居ても立っても居られない、それは別に、それを待ち望んでいるわけでではない、しかし、現実に、その予定とは、私を、縛っていることに他ならない。それがいったいどういう感情であろうとも、現に、眼が冴えて仕方がない

狭いディスクには、大きめのポテトティップス一袋でも置けば、それだけですべてがいっぱいになるであろう。画面とキーボードマウスのほかには、のどを潤すための倒れてもこぼれないように、蓋のついたプラスティックの水筒が一つ置かれてはいるが、殆どどころか飲んだ記憶がない

それも、中高としていた演劇部が、練習中の飲み物補給を、しなかったせいだろうか

「③  ②  ①

順に表示される数字の羅列

私は、カウントダウンの中、マイクのスイッチを改めて、居れているのを確認すると赤い胡麻のようなライトが、低い天井から固定され、一部が点滅している

私は、ぼんやりと、やることを、再度確認して

口を開いた

それは普段、余り出さないような声

まるで、演技のような形式ばった声

それは、アニメのセリフで、フリートークでもしているような違和感のMAD作品、所詮は、あったらいいな、こんなの良いなという、ドラえもん的思想でしかない

所詮は、この箱の中でしか生きられない気持ちの悪い生物

それが、私の声を通じて、画面の中で、白い髪を、揺らして生きている

気持ち悪い

この白い悪魔に、妹は、殺されたのだ



妹の死から五年

私は、彼女の孤独死を、若干21才という若さとは裏腹に、誰にも気づかれず、これみたいな箱の中で、土暮れになって死んでいた

幸いにおいて、いや、違うが、それは、餓死でも、他殺でも、無い

しかし、直接的原因は、不明慮なところが多分にあり

白骨遺体と土が服を着て、この狭い箱の中で、熟成される姿は、全く笑えない

鍵は、外からも、内からも、かけられるどころか、存在していない

出れるし入れるし、そんな箱の中で、彼女は、腐り落ちて、化学肥料よりも、よさそうな花や野菜の培養土のように、崩れ落ちた

そんな彼女は、死後一年足らずで、我々に、火葬前だというのに、綺麗な骨として、昆虫たちに、綺麗にしてもらって、存在している

金を出したら、きっとここまできれいに仕上げるのに、葬式の二回三回は必要だろう

かくして、燃やす必要性のない妹は、火葬もなく、近所の住職を呼んで、数人で行われた

以前より、引きこもり体質だった、彼女に友達がいたのか

私は良く分からないし

いや、もしかすると、猫のように、友達のふりをしてきたやつが、入ってこようものなら

フーフー言いかねないような気がするが、

所詮は私の妄想癖の域を出ない

部屋は、入金の期限が切れたその翌月に、発見され、毎秒ごとに、料金の発生を知らされた私たち親子は、すぐに、車に乗り、都会に向かった

そして、点滅する画面の下

あの妹を発見した

私が、覚えているのは、妹のにおいでも、服でも、冷蔵庫でも、捨てていない段ボールでもない

奴の青白い画面を、何となく見て、覚えた、ログイン履歴のパスワードであった

何かに使えるか、全く分からなかったが、何か必要なことがあるかもしれない

それから、四年後

私は、動画サイトを、めぐっていて、半ば、寝落ちするように

服のサイトを、聞き流すように、裏で流しながら見ていた時だ

何処かで聞き覚えのある声を聴いた

言葉だったかもしれない

私は一瞬幽霊でも見たかのような錯覚を覚え振り返ったが

暗い部屋には、パソコンのモニターから漏れ出る青白い影が

私の後ろを照らしているだけだ

すぐに、マウスを、操作するべく、飛びつくように握ると、カチャカチャと動かして、サイトを、閉じると、今再生されている、動画を見た

適当に自動再生されるように、設定しているらしいその画面には、白い髪が揺れ妹が何か言っていたのを思い出すが

目の前のそれは、しゃべりかけても話さないが一方的に、何か、良く分からないオタクティックな話を、ぼそぼそと、器用にアニメ声で、話していた

奇妙な話し方であるし

その奇妙さは、間違いなく奴である

生きとったんか我とそう思いたいが

しかし、私の淡い希望は、すぐに絶望に変わるのは早い

その動画を意味終ることには

その画面の日付は六年前であり

尚且つ、そのチャンネルの最終更新時は、奴の死亡時期と、大差ない

私が、最後の動画を、見るに至り

今の行動を起こすのは、そうかからなかった

1. 彼女は、いつものように、明るく普段見せないほどに、ふるまっていたが

2. どうやら、けんか相手がいるらしく

3. 急にくもり

4. そのうち、ヒステリックに叫び始めた

5. それが何回も終わり

6. 言いくるめられたのか、話相手の声はない

7. それはそのうち分かるが、どうやら、ライブ中は、コメントが打てるらしく

8. それを見ているようであるが、どうやら、アーカイブには、残らないらしい

9. 私は、それからというもの

10. 突如画面を、切りさようならと何時もの挨拶らしいことを言って、消えた画面を追うように

11. つまむように他の動画も見たが

12. 気になるものだけでは不明な点が多く

13. 結局まどろっこしく

14. 話のつじつまを合わせるため

15. 一番古い

16. 奴の自己紹介動画から、見はじめ、ついには、無駄に、何時間もあるライブまで、見始めるに至った

17. それは、ゲームからマイナーな購入必須の視聴者に負担をかける同時視聴(時間を表示することが多いが、一斉のーでと同時に、映画アニメドラマ等々過去に放映されたものから現実にニュース等で流れている花火大会オリンピック番組を、見るもので、それだけで一大ジャンルがあるが、ハードルが高いせいかそれ専用で、配信している人間の視聴率は低いことが多い)ラジオ放送等々、それは、多岐にわたるが、中でも、小説を、書いている画面を、晒し続ける配信は、苦痛の極致であり、全く動かない方眼紙と、無音は、実に恐ろしいものがある

私は、一年をかけて、奴の五年を、見終わると、不眠症の中

あることを、実行することに決めた

それは、弁護士にも見つけられなかった

どうやらいるらしい

アンチのあぶり出しである

私は、早速、妹の声真似

奴の言いそうなこと、話の流れ

好きなものを、総ざらいし、奴の番組を、声の動画を撮り、どのくらい違うのかを、比較し始めた

やつのチャンネルには、実家の遺品整理室のように、妹の部屋に置かれていたパソコンを再起動させれば、入る事が出来たし

そのパソコン内には、奴のアバターが眠っていた

無かったらやらなかったかもしれないが

しかし、無くても、絵や動かすためのモデリングを、似たような感じで、誰かに依頼したかもしれない、絵をママとモデリングをパパというらしいが

大人とは、所詮は金で何とかしてしまう、むなしい子供なのかもしれないが、そんなことは、どうでもいい遊びである、このむなしいパソコンは、たったそれしか残されておらず

後から調べれば、

削除成功のハガキが、回収したポストの内容物の入った段ボールを、ひっかきまわせば、出てきたので、証拠後の姿だという事は想像がつく

私は、それを、

マイクロSDカードに、居れると、家を出た

まだパソコンからは、妹が、腐ったにおいがした

誰がこんなことをしたというのだろうか

私はぼんやりとしながら、また動画を撮った

少し、箱の中の少女が妹に似ていた


私が、チャンネル再開に、踏み切ったのは、一年後

つまりは、足掛け二年であった

最初は、一度離れた視聴者は、戻ってこないし

それどころか、常連と言われる人間は、名何円という時間の中で、死んだのか、ネットの離れたのか、それとも、飽きたのか、戻ってくることはなかったが

それでも、半年もすると、登録者数五千人のこのチャンネルでも、コメントしてくれていた人間の一人二人が、現れた

おお

というのが、正直な私の感想であり

あの動画でしかもなかった、妹が呼んでいた、視聴者が、現れたのだ、それは、私本人ではないから何とも言えないが

まるで、有名人にでもあったような気がしないではない

しかし、チャンネル主(変装)が、そんなおどおどしていたら話にならない

私は、妹が演じる

妹のvに、なりきることにした

それは、まるで台本でもあるかのように

私の良く分からないもう一つのホルダーは、ゆっくりと、「私の中で、別人格でも形成するように、息を吐き動き出していた。



それは、開始からチャンネル再開から半年もしないくらいだろうか

私のチャンネルに、奇妙な人が来た

普通、チャンネル内で、他のvチューバーの話や、過度な視聴者同士の会話は、禁止であるが

ある視聴者が言った

「ママ」と

つまり、それが、すべてであり

そして、それに、私は、薄々気が付いていた

私の脳内に、答えを出す時が来たような気がした

「お帰り、ママ、あなたから離れる時が来た」

私は、実際に言ったかは、分からない

しかし、どうやら、決着を考える時は、そこに来たのである

ママとは、アバターを作るためのキャラクターを、制作する絵師

絵を描く人である

問題点は、その著作権がママに帰属され、どうも、妹は、それを、買い取ろうとしていた節が

あるのである

というのも、それは、絵師が、キャラクターにお執着するあまり、キャラクターの行動を、指摘制限を、始めていた。しかし、原案が、どうも、妹に、あるらしく

そこを、私は、詳しく、知る必要性があった

どうせヘタレな妹だから、始めは、柔和に、買い取る事で、決着をしようとしていたようであるが

それが、うまくいかないせいか、配信の波が、如実に、それに、現れていた

私は、ママに、聞いてみた

「お久しぶりです。私は、私です」

相手は、これだけの言葉の意味を、悟ったのであろう

「ごめんなさい、一応、私が、彼女を、描いたから、絶対に、一人称は、ボクじゃないと、配信は、駄目です」

私は、ぼんやりと、先ほどの言葉を、反復する

たったそれだけのことで

しかし、妹は、ワシという言葉に、こだわっていた気がする

現に、一人称は、ワシである

私は、頭を抱えそうになる、たったこれだけのために

何ともくだらない

どうでもいい

無意味無価値

意味不明の寄せ集め社会不適合者の集積場

私はそれでも、言わなければならない

「ワシの原案者はワシである」と

画面には用意しておいた

妹のいや、私が昔し描いた、幼稚園の頃の私とそれが握っている絵を取ろうとしている妹の写真

下には、オレンジ色の日付さえある

「あなた、顔をさらすなんて」

どうでもいい

心底、どうでもいい

無価値は、いくら積み重ねようと無価値である

ゼロはゼロ

足そうが何しようがゼロのまま

無である

私は、その無意味さの空白が

この無意味さが、ここでしか生きられないホルマリン漬けの死体のような

一定条件化でのみ現れる現状が嫌いではないがゴミである

しかし、そのごみでも、嘘はいけない

私はぼんやりとした目で

それでも、あの白髪の少女は口から、しゃべりだした

「あなたのものではない

私は、私です」


「事のあらましはこんな感じです」

私は、配信七年目にして

初めてのコラボを、行っていた

もはやそれは、妹ではないかもしれない

画面のキャラクターではないかもしれない

しかし、これは、私自身である

お情けとしてワシとはいうが

本当は、別の言葉という事を、二人は知らないことを、私だけは知っているが

どうでもいい事である

積み重なるアーカイブなど

ゴミのようなもの

それすらも、また、忌々しくいとおしい

どうでもいいからこそ、空間が生まれる

現代社会の無意味さの照明のように思うのだワシは



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