仏陀とガンジー6
「師は何故梵我一如が嫌いなのですか?」
仏陀「私嫌ってるように見えるか?」
「はい師はめったに強く言いませんがこれに絡む事は言い方が強いです」
「他の宗教の根幹だからだろうな」
「え、争いを避ける師が何故?」
「私も様々宗教を学んできた。その中でこれと言うものが一つもなかった。確かに私は周りにある宗教が無ければ今に至ってない。それでも渡り歩く中でこれはあれは違うとやってきた蓄積があるため、ついつい言いすぎてしまうようだ。ただその中で共通点?そんなものがありそこを特に強く言ってるかもしれんな」
「共通点とは?」
「人は自分の思いに苦しめられる。例えばだ動物は死ぬって瞬間で死ぬだろ。人は明日死ぬかもしれない、もっと先かもしれない。その時が来るまでずっと苦しむ。これは死についてだが、人は頭に浮かんだ様々なものにとらわれて苦しめられる。宗教の大半がこれだ」
「梵我一如だけ特別否定的に見てしまうものもある。その点では永遠とアートマンだろうな。それゆえ以前聞いた空の前半は自分も似た事を考えてるとは思ってる」
「まあ多分後世の竜樹と言うのですが、思想家は師の梵我一如への否定的な態度からあれを組み立てたのじゃないか?とは見ています」
「でも私はああいう精緻化が好かんぞ?」
「その辺りは師教えの一部しか見てませんね」
「後世はそんなのばかりなのか?」
「師の周りの弟子に比べて後世は何故か師の教えしっかり理解しませんね」
「対話の教えと言うのはな、相手を見て話すんだ。それがすっぽりなくなるわけなので、むしろお前がおかしいんじゃないか?」
「ああそれは前話した通りです。後世全く別の角度から伸びてきた学問から得た部分が多いんですよ。あれ師は嫌だったのでは?」
「あれはな根本がきりがない。あれが知りたいこれも知りたい。まさにお前だ」
「そういえば、理が実の邪魔になるは意外と後世伝わってますよ?ただ悪い意味でちゃんと理解してないのに実ばかりで理を軽視するようなところがあります」
「ああそれで対話の知恵もないか、法は意味が無かったのかな…」
ガンジー「いえ私のように伝わってるものもいます。師らしくない」
「ああ執着してるわけじゃないが、かなり力入れて後世に伝わるようにはしたんだがな」
「本当に皆関係性を見ませんね。妙に部分はしっかり理解したのもあり、やはり全体で師の意図を掴むのに失敗してます。これを直接対話ならかなり補助出来ましたか?」
「ああ全く違うと確信してるよ。じゃないと対話の重要性など説かん」
「師よアートマンは分かりましたが、永遠は?」
「永遠や無限、無などこういったものはすべて問題がある。しかもこのすべてが生死に深く関わっている」
「ああだから梵我一如への言及は言葉が強い?」
「そう見えるならそうなんだろうな」
「もう誕生してるかもしれませんが、ここから西に言った砂漠に生まれる信仰に一神教と言うものがあるのですが、この信仰から後々永遠の天国なるものが生まれます。この宗教互いに距離を取るってのが下手で絡んできます。師ならどう対処しますか?」
「無理やり絡んでくるのか?」
「すべての信者がそうじゃないですが、確率的には高くなります。1つの神と言う宗教の為排他的なんですよ」
「世界は無常であるじゃ駄目なのか?」
「そうじゃない世界に神が作ったと言い張るでしょうね」
仏陀「ちょっとめんどくさいな」
「師やはりそう思ってたんですね?」
「たまにお前しつこいからね。お前ほど自己申告の2重人格信じられる人物はおらん。普段のガンジー全然違う。それでなその天国には当然人が行くんだろ?」
「はい」
「なら苦しみはあるな」
「絶対幸せに神がするそうです」
「やっぱさ出来たら関わるのやめよう。またいつものようだが、お前が必要だと思ったら対処してくれ。私は関わるのやめようとしか言えない」
「そうですね、私にはリアルですが、師には絵空事ですよね」
「梵我一如に関わるのもそんなのが多い、ただ程度が違うな。そんな人の話聞かないのはさすがにおらん。うん私には絵空事だテイクイットイージー。さあ軽くなったぞ」
『ランランラン、ラララーンラン、ララーラン』
あああ、またか、しかしまた仏陀に逃げられてしまったが、あれは分かる。どうも仏陀の時代のバラモンは哲学者に近いな。仏陀は一神教の信者の面倒くささに逃げの一手と決め込んだか。そもそも無理矢理上手く誘い込んだが、仏陀の中では高いスルー案件だもんな。




