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16/23

16.次は魔道具店に行ってみることにした


「そうだ、どうせなら勝負しようぜ」

「勝負?」


 向こうのリーダー格の男子が変な提案をしてきた。



「ああ。勝った方がこの魔導書を買える。負けた方はこの魔導書の代金を支払う」

「ああ、いいぜ」


 俺たちは魔導書を置いて店から出て行った。






 お店の前にて俺たちは対峙した。本当はもう少し離れて広いところでも良かったのだが、もしかして他の客が買う可能性を考慮して店の前にした。



「勝負の方法は?」

「面倒くさいから単純に1対1のバトルは?」


「ああ、いいぜ」

「強がりか? なんなら3対3でもいいんだぜ?」


 奴らはニヤニヤしながら煽ってくる。



「なんだ、そっちこそ自信ないのか? なんなら俺1人でそっちは3人でも構わない」

「てめぇ調子に乗んなよ」


「いいからさっさとかかってこい」


 俺は剣を構えた。勿論、抜剣はしていない。抜けない様に剣と鞘を紐でグルグルに巻いた。



「おいおい、田舎もんが一丁前に剣なんか持ってやがるぜ」

「はん、どうせハッタリだろ」

「リーダー、こんな奴リーダーが出る幕もないっす。俺にやらせて下さい」


 俺の相手はリーダー格の男の子ではなく、後ろにいた少し体格のいい男子だった。



「ジ、ジャンヌちゃん、お願いユーマくんを止めて」

「えーなんで? いいじゃんあんな奴らぶっ飛ばして。オマケにお金も払わなくていいんだよ。魔導書代丸々浮いたからユーマの好きな物買えるんだよ」


「それはそうだけど…相手が可哀想で…」


 ジャンヌとルナの天然煽り。流石っす。2人の発言は俺を信頼してかの勝ち確発言す。当然相手はピクピクと眉を吊り上げた。



「てめぇ…ぶっ飛ばしてやるから!」


 開始の合図を待たずに相手が突っ込んできた。やれやれ。得物が有りか無しかも決めてないし、決着方法も決めてない。これだからガキは困る。て俺もガキだった。



「しっ…」


 俺は鞘付き十握剣を上へと振り上げた。



「ぐべっ!」


 相手は見事に空に放物線を描いて地面へと倒れた。



「な、な、な…」

「え?」


 残った2人は呆気に取られていた。周りにいた幾人かの通行人も立ち止まり茫然としていた。



「ミスったな…カッコよく気絶させるだけだったのに、空中まで飛んじゃったか…まぁぶっ飛ばすって言ったし、いっか」


 当初の予定では顎に掠めて、突然力が抜けた様に気絶させる予定だったのだが、力加減を間違えてぶっ飛ばしてしまった。やれやれ、俺もまだまだだ。



「いえーい、余裕だったね」

「おう」


「だ、大丈夫…ユーマくん?」

「大丈夫だって、見てたろ?」


 俺は2人とハイタッチする。



「約束だ、あの魔導書は俺たちが買う。金を置いてとっとと失せな」

「な、ふざけんな…こんな勝負…無効に決まってんだろーー!」


 勝負の決着方法を決めていなかったので、案の定奴らは逆上してアホみたいに突っ込んできた。しかし、本当にアホだ。



「ほい」

「ぶへっ⁉︎」


「はい」

「ごばっ⁉︎」


 2人はジャンヌにアッサリぶっ飛ばされた。



「なんだ、町の子っていってもこんなもんなんだね」

「はは、そうだね」

「はぁ…もう2人とも弱い者いじめはダメだよ…」





 暫くして、魔導書店の中に戻ってきた。



「どうぞ、お納めください」

「ん」


 俺は3人から金を巻き上げた。



「足りないけど?」

「う…すんません…それしかないです…」


 結局奴らは3人合わせて5万Gしかなかった。パワーの魔導書が欲しくてお金を貯めていたが、俺たちが買おうとしたため慌てて突っかかってきたみたいだ。



「どうする?」

「まぁいいんじゃない、これなら予定の5万で買えた事になるし」


 まぁ確かに。ジャンヌの言う通りだ。



「えっと…いいの…かな?」

「いいってルナ。勝負を持ち掛けてきたのはそいつらだし、勝負は勝負だろ。師匠も前に言ってたじゃん。約束はきちんと守れって」


 言ってたかな?

 どうだったかな?

 うん、多分言ってた。



「じ、じゃあ遠慮なく買ってくるね…」

「うん」

「おう」


 いやぁそれにしても2人って強運の持ち主だ。ジャンヌは本人の納得できる剣が5万で買え、ルナも魔導書を5万で買えた。

 俺も技能書が5万で手に入らないかなぁ…まぁ流石に技能書は無理か。となると他に5万で買える欲しいものなんてないぞ。



「うーん、と言っても収納魔法の魔導書はなさそうだし」

「あ、それなら…」


 先ほどぶっ飛ばした子が教えてくれた。なんでも近くに魔道具店があるのだが、そこのババァはそれを法外な値段で売っており、その中に超絶レアな収納魔法の魔導書や技能書なんかも置いてあるそうだ。



「取り敢えず行ってみる?」

「わ、私は別に大丈夫」

「いいよー。あ、でも…」


「その前にお腹空いたからなんか買って」



 さっきお昼ご飯を食べたのにジャンヌはもうお腹がすいた様だ。それじゃあ何か食べて、次はその魔道具店に行ってみよう。

ステータス(鑑定の儀、前)

【名前】

ユーマ

【スキル】

剣術3、速読2、剥取り2、罠師1、研師1、採掘2、縮地1、天駆1、

※不明だが何らかの魔術スキル有り

【魔法】

ライジングテンペスト

【装備】

十握剣

【宝箱】

剥取りナイフ、罠道具、砥石、子供用採掘道具



【名前】

ジャンヌ

【スキル】

剣術4、剛力2、縮地1、天駆1

【装備】

魔剣レス



【名前】

ルナ

【スキル】

聖魔術4、速読3、毒耐性1

【魔法】

ヒール、キュア、プロテクト、レイ、パワー

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