3、職業に画家はありますか?
「ヴァイさんー、キャラメイク終わりました。次はどうすれば?」
『お、ようやくですか』
《AIにようやく言われとる》
《俺バリストの配信ではなんだかんよ良く言われてるぞ、ただ優雅にお茶飲んでんのは初めて見た》
《おいたわしやヴァイさん…》
『それでは、まずは種族の決定を致します。こちらが一覧です。』
そう言われるとぶわーっと種族が表示される。こんなにもあったのね。ライネ自身の元の種族は人間だが、そこまでこだわりがない。
「ヴァイさん、私やりたいことがあるのだけれど話を聞いて種族をおすすめしてもらうことってできる?」
『もちろん。可能ですよ。』
「あなたはこの…バリストのPVって、把握してるのかしら?」
『はい。一通り配信されたものは把握しておりますよ。』
「じゃあ魔法で描いた猫が動いたのも知ってる?」
『ええ。』
「私はあの技術を使って、うちの子_大切な作ったキャラクターたちとね、話したいの。戦いたいの。嫌われたい。好かれたい、パンを食べて笑っているところが見たい、あの子達が生きているのを。」
「_実現させる。@_・・・・・」
《言い切ったな》
《ライネはそういう人間だよ》
《ライ姉のうちの子信仰はよくわかる》
ヴァイさんは2、3回瞬いたあと、ゆっくりと言葉を選択する。
「ごめんなさい、熱く語ってしまって」
『いえ。貴方のこの世界への熱量が伝わって、とても良いものでした。精一杯、サポートさせて頂きます。』
「ありがとう。それで、種族は何にすればいいかしら?」
『お呼びしたいキャラクター達に、属性の統一性はありますか?』
「具体的には?」
『炎属性や草属性などの統一性はありますでしょうか?』
「ないわ」
『では、《人間》がよろしいかと。一番属性を自由に扱える存在であり、カスタマイズ次第で平均以上の魔力が使用できます。』
「ではそうします。次は……職業」
『メイン職業とサブ職業がございます。戦闘はご希望ですか?』
「基本的にはしないつもり。うちの子が出てきたらそいつは勝手に戦うかも。」
『では、メイン職業に《画家》を推奨します。』
「画家があるのね。因みに、その職業に付いたことで何かメリットはあるの?」
『画家は個人で活動しますので比較的恩恵は少ないのですが……美術系アイテムの売買交渉に少し有利になったり、スキル《鑑定》使用時に美術系アイテム、絵の観察眼が鋭くなります。また、初期から他にも様々な美術系の恩恵を受け取れます。』
「では画家で。」
『メイン職業に《画家》を選択しました』
これに関してはあるのなら無条件で画家だった。
《画家って職業にあったんか?》
《一応ある。何人かはいるけど大体サブ。》
『サブ職業の推奨ですが、《付与魔術師》を推奨します。』
「理由を聞いてもいいかしら?」
『付与魔術師とは、想い願いをその魔力に宿し、物体に《魔力付与》をする職業の人達です。多いのは武器や防具に想いを乗せ、守備力や攻撃力を増す物ですが…』
「ですが?」
「絵にも使用可能です。そして、貴方が望む《魔法召喚》もこちらの派生系となります。」
「…なるほど。断る理由がないので付与魔術師で。」
「サブ職業に《付与魔術師》を選択しました。次にスキル選択になります。スキルポイント…以下SPと呼称されますは事前に30SP用意されていますのでお選びください。」
まだまだゲームスタートには長そうだ。
《なあ、あのPVが付与魔術師って知ってるやついるか?》
《知らない》
《情報全部読む勢。少なくとも公開情報はない。でも絵を動かしたやつはいる。》
《ここまで教えてくれるのかナビAI…》
そんな事が少しだけコメントで話題になっていても、目もくれずにライネは突き進んで行く。
ライネ、そろそろ街に出ないか??
遅くないか?




