1、雷鳴は突然に
処女作です。よろしくお願いします。
とある日、私はいつも通りお絵描き配信を行っていた。
「んー!!完成!やっぱ絵描くの楽しいね!」
≪ハキハキとした声量ですね(遠い目)≫
≪イネ、もう配信を始めてから10時間なんだ…なんだその輝きは…≫
「え、睡眠と食事を取れば人間って作業できるじゃん?」
≪違う違う、そうじゃない≫
≪モチベーションの化け物かな?≫
≪普通の人間は10時間連続で作業できないんだ…≫
「ま、それは置いといて。とりあえず描きたくて死にそう!って物は描き終わったし、次は何しようかな~」
≪それだ。ライ姉が描いてた時にチャットで話題になってたのがあって…≫
≪これ見てくれ つ[リンク]≫
≪思い出したわ。あのゲーム、ライネに絶対やってほしい≫
「ゲーム…?あー、最近話題のVRMMOか。いや、漫画のネタには良さそうなんだけど…」
≪Virtual・Reality・Story≫、略してバリスト、と言うらしい。
リンクを開きながら話を受け流そうとした。出来なかった。
「………え、?」
固まるほど驚いた。私が見たムービーは、魔法で描いた猫が動いている。
明確に、意思を持って。
言葉に反応して、行動を変えた。人に反応して、態度を変えていた。
こんなもの、プログラミングで全てできるわけがない。少なくとも理論上以外では無理である。少しだけでもゲームを作ったから分かる。
誰かの≪AIでゲームをすべて制御しているらしい≫なんてコメントが目に入る。なるほど。何もわからないけど今はそんな設定の物語が沢山あったくらいの認識でいい。どうでもいい。
「ねえ…ねえ!これ!!もしかしたら、うちの子も!うちの子が!!動いてくれるんじゃない!?本当に!!」
≪せやろな≫
≪ライ姉はそう言うと思ったよ≫
≪AIプログラミングにおける生えてくる特殊スキルは俺たちの夢が詰まってる≫
可能性は、低いと思う。人間を絵で描いて出てくるかは何も保証がない。出てきたとしても喋ったり、その行動がキャラの解釈違いを引き起こす可能性も高いだろう。
それでも、それでも。この21年間、オリジナルキャラクターを表現し続けた。応答がないと知りながらも一方的に話しかけ続けた。そんな人間が、たとえ0.1%でも会える可能性があるなら足の1本や2本簡単に捧げられる。代償がないなら、なおさら。
「決めた。」
≪お?≫
≪これは「やる」時の声≫
≪声がマジだ≫
「今から買ってくる。金ならありがたいことに…ある。」
「どうやってもうちの子と話がしたい。冒険がしたい。する。絶対に、やる。」
うちの子は、私の事を好いてくれるだろうか。嫌ってくれてもいい。
絶対に、会いに行く。
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